SEOにおけるメタディスクリプションとは|タイトル下に表示される要約文
メタディスクリプション(Meta description)とは、タイトル下に表示される要約文です。
検索ページを訪れたユーザーにコンテンツの要点や魅力を伝え、クリックを促す役割があります。
メタディスクリプションは、狙っているキーワードやコンテンツの内容を適切に入れつつ、ユーザーの興味を引く魅力的な文章を書くことが大切です。
思わずクリックしたくなる魅力的なメタディスクリプションを書ければ、多くのユーザーからクリックされ、クリック率がアップします。
メタディスクリプションの重要性
メタディスクリプションは軽視されがちですが、前述したようにクリック率を高める重要な役割があります。
1,000人を対象にしたアンケート結果によると、全体の33.6%がクリックする際にメタディスクリプションを基準にしているのです。
画像出典:わかること!|検索結果のクリックの基準はタイトルが57%、スニペットが34%
タイトルほど重要ではありませんが、メタディスクリプションもクリック率に大きく関係していることがわかります。
そのため、メタディスクリプションを設定しておくことをおすすめします。
メタディスクリプションの最適な文字数の目安は70~90文字
メタディスクリプションの文字数は何文字が適切か気になる方も多いでしょう。
文字が多すぎると、検索画面で「...」と文字が省略されてしまうので、適切な文字数を知っておくことは大切です。
上位表示されているWebサイトのスニペットを調べてみたところ※、切れずに反映されていた文字数は71~91文字、平均は77.6文字でした。
そのため、70~90文字程度を目安にすると良いでしょう。
ただし、表示できる文字数はデバイスやWebサイトごとに異なるので、あくまで目安程度に考えてください。
※調査概要※
キーワード「メタディスクリプション」の上位10記事が対象。メタディスクリプションが途中で切れていた記事は除外して計算。
メタディスクリプションとディスクリプションの違い
メタディスクリプションと似た言葉に「ディスクリプション」があります。
メタディスクリプションもディスクリプションも意味は同じで、Webページの概要をクローラーに伝えるためのHTMLタグのひとつです。
メタディスクリプションの確認方法
メタディスクリプションは、Webページのmetaタグの記述から確認できます。
Webページ上で右クリックし「ページのソースを表示」をクリックしてください。
「<meta name="description"」でメタディスクリプションが設定できているかを確認できます。
メタディスクリプションの設定方法
ここでは、メタディスクリプションの設定方法を解説していきます。
メタディスクリプションの設定方法がわからない方は、参考にしてみてください。
HTMLで設定する
HTMLでメタディスクリプションを設定できます。
設定するには、HTMLファイルのHeadタグのなかに「meta descriptionタグ」を作成します。
<meta name="description" content="(ここにメタディスクリプションを記載)
WordPressで設定する
WordPressでメタディスクリプションを設定する際には、プラグインを利用するのが簡単でおすすめです。
プラグインは「All in One SEO」や「Yoast SEO」などがあります。
プラグインを利用して記述すれば、メタディスクリプションを設定できます。
SEOに効果的なメタディスクリプションの書き方【例文あり】
ここでは、SEOに効果的なメタディスクリプションの書き方を解説します。
- キーワードを含める
- ユーザーの悩みを書く
- ユーザーの悩みをフォローする
- ターゲットを伝える
- コンテンツの内容を紹介する
- コンテンツを読むベネフィットを伝える
- アクションを促す
効果的な書き方はキーワードによって異なるので、いろいろ試してみてください。
1つずつ見ていきましょう。
キーワードを含める
キーワードとマッチしていると太字になって目立つので、キーワードは必ず含めましょう。
ただし、不自然なほどキーワードを入れるとユーザーの不信感につながるので、入れすぎないように注意してください。
ユーザーの悩みを書く
ユーザーの悩みをメタディスクリプションの冒頭に書くのも効果的です。
悩みを書くことで「このコンテンツは自分の悩みを解決してくれそう」と期待される可能性が高くなります。
【ユーザーの悩みの例文】
- 「メタディスクリプションにどんなことを書けばいいのかわからない...」
- 「メタディスクリプションって設定しないといけないの?」
また、こちらからユーザーの悩みに問いかける方法もあります。
【悩みを問いかける例文】
- クリック率を高めるメタディスクリプションの書き方を知りたくないですか?
- メタディスクリプションを設定したほうが良いのか、迷っていませんか?
冒頭に悩みや問いかけを書くと目立ち、ほかのWebサイトとの差別化にもつながります。
ユーザーの悩みをフォローする
前述したユーザーの悩みと、セットで使います。
【ユーザーの悩みをフォローした例文】
- 「メタディスクリプションって設定しないといけないの?」結論からいうと、クリック率を高める効果があるので設定すべきです。
- 「SEO対策なんて本当に意味あるの?」がんばってSEO対策をしても効果がないと、本当に効果があるのか疑問に感じますよね。
「ユーザーの悩み→コンテンツの内容を紹介」だと展開が唐突なので、悩みをフォローすることで唐突さをカバーします。
ターゲットを伝える
メタディスクリプションの冒頭で、ターゲットを伝える方法もあります。
【ターゲットを伝える例文】
- 【ブログ初心者必見】
- 【初心者向け】
ターゲットを冒頭で伝えることで「自分が知りたい情報がありそう」と、ユーザーに伝える効果があります。
コンテンツの内容を紹介する
メタディスクリプションの後半で、コンテンツの内容を紹介するのも効果的です。
ユーザーは悩みや疑問を解決するためにインターネット検索をしているので、コンテンツに自分の知りたい情報があるとわかれば、クリックされる可能性が高くなります。
【コンテンツの内容を紹介した例文】
- 本記事では、メタディスクリプションの基礎知識や書き方について解説しています。
- この記事では、ブログ初心者が挫折を避けるための方法を解説しています。
コンテンツの内容紹介がもっとも重要なので、メタディスクリプションを設定する際に含めることをおすすめします。
コンテンツを読むベネフィットを伝える
ベネフィットとは、商品やサービスを利用することで得られる利益を指します。ベネフィットを伝えることで「この記事を読めば良いことがありそうだ」とユーザーに期待感をもってもらえます。
【ベネフィットを伝える例文】
- メタディスクリプションを設定することで、クリック率を高める効果が期待できます。
- この記事を読めば、ブログでの挫折を回避でき、楽しくブログを継続できるようになりますよ。
ユーザーの期待値が高まるとクリック率も向上するので、試してみてください。
アクションを促す
アクションを促すことで、コンテンツを読んでもらいやすくなります。
アクションを促す例文
- 「参考にしてみてください」
- 「最後まで読んでみてください」
- 「ブログ初心者は、必見です」
メタディスクリプションのテンプレート一覧
ここではメタディスクリプションのテンプレートを紹介します。
メタディスクリプションを設定する際に、参考にしてみてください。
テンプレートその1
「ブログで記事を書くのが大変すぎる。挫折しそう」
→ユーザーの悩み
初心者のうちは文章を書くことが大変なので、挫折する人も多いです。
→ユーザーの悩みをフォロー
本記事では、ブログ初心者が挫折を避けるための方法を解説しています。
→コンテンツの内容を紹介
ブログで挫折寸前の方は、必見です。
→アクションを促す(計106文字)
テンプレートその2
【ブログ初心者必見】
→ターゲットを伝える
本記事では、SEO対策に欠かせない「メタディスクリプション」の基礎知識や効果的な書き方について解説しています。
→コンテンツの内容を紹介
「検索順位が低くて、ぜんぜん記事が読まれない」と悩んでいる方は、読んでみてください。
→ユーザーの悩み+アクションを促す(計107文字)
テンプレートその3
クリック率を高めるメタディスクリプションの書き方について知りたいですか?
→読者の悩みに対しての問いかけ
本記事では、メタディスクリプションの概要説明や効果的な書き方について解説します。
→コンテンツの内容を紹介
メタディスクリプションをマスターしたい方は、参考にしてみてください。
→アクションを促す(計110文字)
SEO対策におけるメタディスクリプション3つの注意点
ここでは、メタディスクリプションを設定する際の注意点を解説します。
- キーワードを入れすぎない
- メタディスクリプションの設定に時間をかけすぎない
- 設定したメタディスクリプションが反映されないことがある
メタディスクリプションの設定で失敗を防ぐためにも、注意点を押さえておきましょう。
キーワードを入れすぎない
メタディスクリプションにキーワードを入れることは大切ですが、入れすぎはNGです。
キーワードを入れすぎてしまうとページ内容がユーザーにうまく伝わらず、設定したメタディスクリプションが表示されなくなる可能性が高くなります。
実際、Googleもキーワードの入れすぎについて、以下のように明言しています。
メタ ディスクリプションを長い文字列のキーワードで構成すると、ページのコンテンツがユーザーに明確に伝わらず、スニペットとして表示される可能性は低くなります。
引用:Google検索セントラル|検索結果のスニペットを管理する
設定したメタディスクリプションを表示してもらうためにも、キーワードの入れすぎには注意してください。
メタディスクリプションの設定に時間をかけすぎない
メタディスクリプションはクリック率を左右する重要なSEO対策のひとつですが、時間をかけすぎるのは問題です。メタディスクリプションよりはタイトルのほうが重要ですし、タイトル以上に重要なのはコンテンツの質です。
より重要なSEO対策に時間を使うためにも、メタディスクリプションの設定に時間をかけすぎないようにしましょう。
目安としては、3~5分くらいです。
5分以上もメタディスクリプションの設定に時間をかけているなら、時間の使いすぎです。
先ほど紹介したテンプレートを活用すればすぐにメタディスクリプションを書けるので、参考にしてみてください。
設定したメタディスクリプションが反映されないことがある
メタディスクリプションを設定していれば基本的には表示されますが、必ず反映されるわけではないので注意が必要です。
メタディスクリプションを設定したあとに、タイトル下に反映されているか確認すると良いでしょう。
次で、メタディスクリプションが反映されない原因を解説します。
メタディスクリプションが反映されない原因
メタディスクリプションを設定しても反映されないケースがあるのは、検索エンジンがメタディスクリプションの内容を適切でないと判断したからだと考えられます。
設定したメタディスクリプションを表示させるには、コンテンツの内容とメタディスクリプションを一致させることが大切です。
ただし、キーワードによっては何回リライトしても表示されない場合もあるので、対策しすぎるのは時間がもったいないです。
何回かリライトしても表示されない場合は、ほかのSEO対策に時間を使うと良いでしょう。
まとめ:メタディスクリプション以外のSEO対策もしておこう!
メタディスクリプションの書き方をおさらいします。
- キーワードを含める
- ユーザーの悩みを書く
- ユーザーの悩みをフォローする
- ターゲットを伝える
- コンテンツの内容を紹介する
- コンテンツを読むベネフィットを伝える
- アクションを促す
適切な書き方はキーワードごとに異なるので、いろいろな書き方を試してみてください。用意したテンプレートは、そのまま使ってもアレンジして使っても構いません。
メタディスクリプションはクリックする際の基準において、タイトルほど重要ではありません。しかし、前述したように約30%の人がクリックする際の基準としているので、軽視するのは問題があります。
この記事の内容を参考に、クリック率を高めるメタディスクリプションを設定してみてください。
SEOで検索上位を獲得したい方は、メタディスクリプション以外のSEO対策もしておきましょう。SEO対策のやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。