強調スニペットとは|検索ページの最上部に表示される説明文
強調スニペットとは、検索ページの最上部に表示される説明文のことです。
強調スニペットであれば、赤枠で囲ったように「強調スニペットについて」と表示されます。テキスト形式やリスト形式など、複数の形式で検索ページに表示されます。
強調スニペットは通常のスニペットと違い、表示される文字数が多くなったり、画像が表示されたりするのが特徴です。そのため、通常のスニペットと比べて目立つため、アクセスの増加が期待できるのです。
次で、強調スニペットと似たような言葉の違いを解説します。
SEOとの関係性
強調スニペットとSEOには、深い関係性があります。
具体的には、強調スニペットの表示によりアクセスが増えれば、検索エンジンからの評価が上がり、SEOで検索上位を獲得しやすくなると考えられます。
ただし、強調スニペットがマイナスの評価につながる可能性もあるため、注意が必要です。
強調スニペットのデメリットについては、のちほど詳しく解説します。
リッチリザルトとの違い
リッチリザルトとは、通常の検索ページの文章と比べて、画像・レビュー・料金などの情報が追加されているものです。
協調スニペットとリッチリザルトの一番の違いは、掲載位置です。
リッチリザルトはタイトル下に詳細な情報を提供し、強調スニペットは検索ページの最上部に表示される説明文を指します。
リッチリザルトが表示されれば目立つため、アクセスの増加やクリック率の向上が期待できます。
ナレッジパネルとの違い
ナレッジパネルとは、検索結果の右側に表示されるボックスです。
人物・企業・場所などに関する詳細な情報を提供してくれます。ナレッジパネルは強調スニペットと混同されがちです。
理由としては、強調スニペットもナレッジパネルも、同じアンサーボックスの一種であるからと考えられます。同じアンサーボックスではあるものの、表示される場所が異なるのです。
強調スニペットは検索ページの最上部、ナレッジパネルは検索ページの右側に表示されます。
強調スニペットを検索最上位に表示させる出し方7つのコツ
強調スニペットを検索最上位に表示させる出し方のコツを解説します。
- SEOで上位表示させる
- 画像を用意する
- キーワードを見出しに追加する
- 強調スニペットが出やすい検索クエリを選ぶ
- 文字数を120~160文字にする
- ポリシーに準拠する
- HTMLタグでマークアップする
1.SEOで上位表示させる
強調スニペットに選ばれるのは検索上位のコンテンツが大半です。
そのため、強調スニペットの獲得を目指すのであれば、検索上位を獲得する必要があります。
SEOで検索上位を獲得する方法は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
2.画像を用意する
強調スニペットと一緒に画像が表示されるケースもあるため、画像を用意しておくと良いでしょう。
ユーザーに興味をもってもらうためにも、フリー素材の画像ではなくオリジナル画像を用意しておくことをおすすめします。興味をもたれるほどクリックされ、アクセスの増加が期待できます。
3.キーワードを見出しに追加する
狙っているキーワードを見出しに追加すれば、検索エンジンにも「この見出しは重要だよ!」と伝えられます。
「強調スニペット」というキーワードを狙うと想定して、悪い例と良い例を見てみましょう。
- 悪い例:「スニペットとは」
- 良い例:「強調スニペットとは」
省略して見出しを伝えてしまうと「強調スニペット」というキーワードを、検索エンジンが正確に認識してくれない可能性があります。
狙っているキーワードを見出しに追加する際には、省略せずにキーワードを入れましょう。
4.強調スニペットが出やすい検索クエリを選ぶ
以下は、強調スニペットの出やすい検索クエリを調査してまとめたものです。
検索クエリの種類 | 検索クエリの例 | 強調スニペットの出やすさ |
Knowクエリ(知りたい) | ・強調スニペットとは | ◎:非常に出やすい |
Doクエリ(やりたい) | ・ブログ 始め方 | 〇:出やすい |
Buyクエリ(買いたい) | ・パソコン おすすめ | ×:出てこなかった |
Goクエリ(行きたい) | ・amazon | ×:出てこなかった |
検索クエリとは、ユーザーがあなたの記事を読む際に入力した単語や文章を指します。例えば「ブログ 始め方」や「SEO対策 やり方」などの検索クエリがあります。
「Knowクエリ」「Doクエリ」は出やすかったです。
一方「Buyクエリ」「Goクエリ」は10回ほど調べても、1回も出ませんでした。
強調スニペットの表示を狙うなら、出やすい検索クエリを選ぶと良いでしょう。
5.文字数を120~160文字にする
強調スニペットに表示させるためには、文字数も重要です。
実際に、表示されているテキストタイプの強調スニペットを調査したところ、120~160文字の範囲で表示されている傾向が見られました。
検索キーワード | 検索クエリの種類 | 強調スニペットの文字数 |
強調スニペットとは | Knowクエリ | 154文字 |
強調スニペット 出し方 | Doクエリ | 131文字 |
強調スニペット メリット | Knowクエリ | 126文字 |
ナレッジパネルとは | Knowクエリ | 149文字 |
リッチリザルトとは | Knowクエリ | 136文字 |
リッチリザルト 表示されない | Knowクエリ | 141文字 |
seo | Knowクエリ | 157文字 |
seo対策 キーワード | Doクエリ | 124文字 |
ブログ収入 仕組み | Knowクエリ | 126文字 |
検索クエリとは | Knowクエリ | 154文字 |
最少が124文字、最大は157文字、平均文字数は139.8文字でした。
40~60文字(1文)では文字数が足りないと考えられるので、120~160文字(2~3文)に調整すると良いでしょう。
6.ポリシーに準拠する
「ポリシーを準拠していない場合、強調スニペットに表示しない」とGoogleは明言しています。
以下は、Googleが公表しているコンテンツポリシーです。
- 危険なコンテンツ
- 不正行為
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 操作されたメディア
- 医療のコンテンツ
- 露骨な性的描写を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や残虐行為
- 下品な言葉や冒とく的表現
参考:google 検索 ヘルプ|Google の強調スニペットの仕組み
上記のポリシーを守り、強調スニペットの獲得を目指しましょう。
7.HTMLタグでマークアップする
HTMLタグでマークアップし、コンテンツの内容を検索エンジンに正しく理解してもらうことも強調スニペットを表示するために重要です。
例えば、リストタグ(箇条書き)やテーブルタグ(表)を活用する方法があります。
【リストタグの強調スニペットの例】
【テーブルタグの強調スニペットの例】
リストやテーブルで見せることが適しているキーワードがあります。
狙っているキーワードで強調スニペットがあった場合、参考にすると良いでしょう。
強調スニペット3つのメリット
強調スニペット3つのメリットを解説していきます。
- アクセスが増える可能性がある
- 音声検索で出力される
- 無料で存在を認知してもらえる
強調スニペット対策を実施しようか迷っている方は、参考にしてみてください。
1.アクセスが増える可能性がある
1つ目のメリットは、アクセスが増える可能性があることです。
強調スニペットは実質的に「検索1位」のため、アクセスの増加が期待できます。
また、画面が大きく表示されるため、クリック率がアップする可能性もあります。
2.音声検索で出力される
2つ目のメリットは、音声検索で出力される可能性があることです。
音声検索で出力されれば目立つため、ユーザーからコンテンツの存在を認知される可能性が上がると考えられます。
3.無料で存在を認知してもらえる
3つ目のメリットは、無料で存在を認知してもらえることです。
検索ページの最上部に表示するとなると、一般的にはリスティング広告の掲載や、SEO対策に費用をかける必要があります。
強調スニペットを獲得できると無料で検索ページの最上部に載るため、コストの削減になるのです。
強調スニペット3つのデメリット
強調スニペットはメリットも多いですが、以下のデメリットもあります。
- 強調スニペットを嫌悪するユーザーもいる
- 必ずしもアクセスが増えるわけではない
- クリック率が低下する可能性がある
順番に解説していきます。
1.強調スニペットを嫌悪するユーザーもいる
1つ目のデメリットは、強調スニペットを嫌悪するユーザーもいることです。
強調スニペットは多くのユーザーにとって便利であるものの、強調スニペットを嫌悪するユーザーもいます。
実際、以下のように「強調スニペット 非表示」「強調スニペット 邪魔」と検索するユーザーがいるのです。
嫌悪するユーザーがいることも覚えておくと良いでしょう。
2.必ずしもアクセスが増えるわけではない
2つ目のデメリットは、必ずしもアクセスが増えるわけではないことです。強調スニペットは、ボックス内の短い文章がユーザーのニーズに対する回答になっています。
そのため、表示されている内容だけで満足してしまい、クリックしてもらえないケースも。
クリックが発生しないと、アクセスされることはありません。アクセスが発生しないとコンバージョンが発生することもないため、かえって収益化のチャンスを失う可能性もあります。
必ずしもアクセスが増えるわけではないことに注意しておきましょう。
強調スニペットの表示によってアクセスが減っている場合、後述する強調スニペットの非表示も検討してみてください。
3.クリック率が低下する可能性がある
3つ目のデメリットは、クリック率が低下する可能性があることです。
前述したように、表示されている内容に満足してクリックが発生しないと、クリック率が下がります。
この現象を「ゼロクリックサーチ」といいます。クリック率が低下することでSEO評価によくない影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
強調スニペットを非表示にする方法
最後に、強調スニペットを非表示にする方法を解説します。
- nosnippetタグを設定する
- max-snippetタグを設定する
- data-nosnippetタグを設定する
強調スニペットを非表示にしたい方は、参考にしてみてください。
nosnippetタグを設定する
「nosnippetタグ」は、強調スニペットを非表示にしたいページに設定するタグです。
ページの<head>タグ内に、以下のコードを記述してください。
<meta name=”robots” content=”nosnippet” />
ただし、nosnippetタグを設定すると、通常のスニペットやリッチリザルトも表示されなくなるため注意しましょう。
max-snippetタグを設定する
「max-snippetタグ」は、スニペットに表示される文字数を制限できるタグです。
例えば、文字数制限を50文字に設定しておくと、50文字で知りたい情報がわからない場合、強調スニペットに表示されにくくなります。
ページの<head>タグ内に、以下のコードを記述してください。
<meta name=”robots” content=”max-snippet:文字数”>
50文字にしたい場合は、文字数の箇所に「50」と記載します。
data-nosnippetタグを設定する
「data-nosnippetタグ」は、強調スニペットを表示したくない箇所のみを非表示にできるタグです。
「span」「div」「section」の3要素で属性として使用できます。
data-nosnippetタグを設定する場合は、以下のコードを記述します。
<span data-nosnippet>非表示にしたいテキスト</span>
強調スニペットの出し方まとめ
強調スニペットの基礎知識や出し方などを解説してきました。
強調スニペットを表示する方法は、以下のとおりです。
- SEOで上位表示させる
- 画像を用意する
- キーワードを見出しに追加する
- 強調スニペットが出やすい検索クエリを選ぶ
- 文字数を120~160文字にする
- ポリシーに準拠する
- HTMLタグでマークアップする
上記の方法を実践して強調スニペットを獲得すれば、アクセスが増えるチャンスも増えるでしょう。
本記事の内容を参考にして、強調スニペット対策を実践してみてください。