GA4のコンバージョンを設定する5つの手順
GA4のコンバージョンを設定する手順は、下記のとおりです。
- コンバージョンを計測したいページを用意する
- サンクスページを用意する
- イベントを作成する
- コンバージョンを設定する
- 設定したコンバージョンを確認する
コンバージョン設定する方法は複数あるなかで、今回は「お問い合わせページのコンバージョン設定」を解説していきます。
手順1:コンバージョンを計測したいページを用意する
まず、コンバージョンを計測したいページを用意します。
例えば、お問い合わせフォームのあるページや、決済のできるページなどがあります。
今回は、お問い合わせフォームのあるページを用意してください。
手順2:サンクスページを用意する
お問い合わせフォームのあるページを用意したあとは、サンクスページを用意します。
サンクスページとは、あなたのサイトに来たユーザーがコンバージョンアクションをするとたどり着くページです。
ユーザーがコンバージョンしたあとに「お問い合わせありがとうございます」「お申込みありがとうございます」などのお礼を伝えるページを用意してください。
手順3:イベントを作成する
サンクスページを用意したら、イベントを作成します。
左メニューにある歯車マーク「管理」から「イベント」を選びます。
次に「イベントを作成」を選び、カスタムイベントから「作成」をクリックしてください。
カスタムイベント名は任意ですが、お問い合わせ完了を目標としたいので「generate_lead」としました。
一致する条件の「パラメーター」と「演算子」はデフォルトのままにし、値に「page_view」と入力します。
続いて「条件を追加」をクリックし、パラメーターに「page_location」と入力してください。
演算子は「次を含む」に設定し、値にサンクスページのURLを貼り付けます。
ここまで終わったら、右上にある「作成」をクリックしてください。
手順4:コンバージョンを設定する
イベントの作成が終わったあとは、コンバージョンを選んでください。
次に、右上にある「新しいコンバージョンイベント」をクリックします。
続いて「新しいイベント名」に、先ほど作成したイベントであるgenerate_leadと入力します。
入力したら、右上にある「保存」をクリックしてください。
これでコンバージョン設定は完了です。
手順5:設定したコンバージョンを確認する
設定が完了したら、先ほど作成したコンバージョンをテスト送信します。
「レポート」→「リアルタイム」を選択し、コンバージョンイベントを確認しましょう。
GA4のコンバージョンが計測されない際の対処法4つ
コンバージョンが計測されない場合は、下記の対処法を試してみてください。
- GA4タグが正常に設定されているか確認する
- コンバージョン設定に誤りがないか確認する
- 除外フィルタがかかっていないか確認する
- 時間を置いてから確認する
ひとつずつ解説していきます。
GA4タグが正しく設定されているか確認する
GA4タグを正しく設定できていないと、コンバージョンも計測されません。
GA4タグが正しく設定されているかを確認するには「Google Tag Assistant」を使うのがおすすめです。
まず、Google Tag Assistantをインストールします。
インストールが完了したら、GA4タグを確認したいサイト上でGoogle Tag Assistantを起動してください。
すると、以下の画面が表示されます。
「Enable」→「Record」の順番でクリックし、画面左上にある「更新ボタン」をクリックしてください。
続いて、再びGoogle Tag Assistantのアイコンを選択します。
すると、以下の画面が表示されます。
タグの色で正しく設定できているかを判断できます。
緑色は問題なし、青色は軽度のエラーがある場合に表示されます。
黄色や赤色が出た場合は問題ありなので、GA4タグの設定を見直してみてください。
コンバージョン設定に誤りがないか確認する
設定したコンバージョンに誤りがないか、確認してみましょう。
パラメータや値、演算子やイベント名に誤りがないか、確認してみてください。
除外フィルタがかかっていないか確認する
除外フィルタがかかっていると、コンバージョンを計測できません。
特定のIPからのアクセスを除外していないか、チェックしてみましょう。
確認するには「管理」→「データストリーム」をクリックします。
次に、確認したいデータストリームを選び「タグ設定を行う」を選択してください。
最後に「内部トラフィックの定義」をクリックします。
これで除外フィルタがかかっているか確認できます。
除外フィルタがかかっている場合は、削除しましょう。
時間を置いてから確認する
コンバージョンが計測されるまでに、時間がかかる場合があります。
そのため、作成したコンバージョンをテスト送信したあと、1分ほど時間を置いてからリアルタイムレポートを確認しましょう。
GA4のコンバージョン3つの分析方法
ここでは、GA4のコンバージョン分析方法を解説していきます。
- コンバージョンしたページ
- コンバージョン数
- 流入経路ごとのコンバージョン数
コンバージョンしたページ
コンバージョンしたページを確認するには、左メニューから「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選んでください。
すると、ページごとのコンバージョンが表示されます。
コンバージョン数
コンバージョン数を確認するには「エンゲージメント」→「コンバージョン」を選んでください。
流入経路ごとのコンバージョン数
流入経路ごとのコンバージョン数を確認する場合は「集客」→「トラフィック獲得」をクリックしてください。
GA4のコンバージョン設定でよくある質問
最後に、コンバージョン設定でよくある質問にお答えします。
GA4のコンバージョンとは何ですか?
GA4のコンバージョンは、Webサイトを訪問したユーザーが目標として設定した行動をおこなうと計測される指標です。
例えば「商品の購入」「お問い合わせフォームの送信」「資料請求」などがあります。
コンバージョンを設定することで、具体的に目標をどれだけ達成しているかを測定できるので、Webサイト改善において重要な指標のひとつです。
イベントとコンバージョンの違いは何ですか?
ユーザーの行動を計測している点では同じですが、少し意味が異なります。
コンバージョンは、イベントの一部です。
コンバージョンを計測するイベントは、以下のようなものがあります。
イベント名 | 計測されるタイミング |
purchase | ユーザーが購入手続きを完了したとき |
generate_lead | ユーザーが問い合わせのためにフォームを送信したとき |
ad_impression | ユーザーが広告を表示したとき(アプリの場合のみ) |
一方、イベントはコンバージョンのほかにも、下記のようなものがあります。
イベント名 | 計測されるタイミング |
page_view | ページが読み込まれたとき |
scroll | ページの90%の深さまでスクロールされたとき |
click | 現在のドメインから移動先のリンクをクリックしたとき |
first_visit | ユーザーがWebサイトに初めて訪問したとき |
user_engagement | 「10秒以上継続」「ページビューが2回以上」などの条件を満たしたとき |
コンバージョンはイベントの一部であると覚えておくとよいでしょう。
GA4でコンバージョンが計測されない原因は何でしょうか?
GA4でコンバージョンが計測されない原因は、以下が考えられます。
- GA4タグの設定に誤りがある
- 除外フィルタがかかっている
- コンバージョン設定に誤りがある
- コンバージョンが発生していない
- 設定したコンバージョンがまだ反映されていない
コンバージョンを計測できない方は、上記の原因に該当しないかチェックするか、前述した対処法を試してみてください。
コンバージョンイベントを削除するにはどうすればいいですか?
コンバージョンイベントを削除するには「管理」→「イベント」→「イベントを作成」をクリックしてください。
次に、削除したいコンバージョンイベントの右端をクリックします。
右上にあるアイコンから削除できます。
まとめ
GA4のコンバージョン設定について解説しました。
コンバージョンは、具体的に目標をどれだけ達成しているかを測定できるので、Webサイト改善において重要な指標のひとつです。
この記事の内容を参考にして、ぜひコンバージョンを設定してみてください。