アンカーテキストとは
アンカーテキスト(anchor text)とは、クリックするとリンク先に飛ぶテキストを指します。
例えば、以下はアンカーテキストです。
クリックするとリンク先に飛べるようになっており、テキストの色が変わるのが特徴です。
SEOにおけるアンカーテキストの効果
SEOにおけるアンカーテキストの効果を解説します。
- 読者にリンク先の内容を伝える
- 検索エンジンにリンク先の内容を伝える
読者にリンク先の内容を伝える
アンカーテキストを設置すれば、読者にリンク先の内容を伝えられます。例えば「詳しくはこちら」というテキストだと、何が書かれているのかわかりません。
一方で「SEOの勉強方法」というアンカーテキストであれば、SEOの勉強方法について書いてあるのだと予測できます。また、Googleもアンカーテキストの重要性について言及しています。
アンカー テキストが良好であるほど、ユーザーはサイト内のナビゲーションが容易になり、Google はリンク先のページ内容を把握しやすくなります。
このように、アンカーテキストは読者にリンク先の内容を伝える役割があるのです。リンク先の内容が正しく伝われば、クリックしてもらえる可能性が高くなると考えられます。
クリックしてもらうほどユーザーの滞在時間が伸び、SEO効果の向上が期待できます。
検索エンジンにリンク先の内容を伝える
アンカーテキストは、検索エンジンにリンク先の内容を伝える効果があります。
検索エンジンは、アンカーテキストの内容によってリンク先の内容を理解するからです。
リンク先の内容を理解してもらうことで、検索エンジンに的確に情報を伝えられます。
アンカーテキストの作り方
アンカーテキストは、以下のように記述して作ります。
<a href="https://sitelead.net/blog/">WebゼミTOPページ</a>
「WebゼミTOPページ」と記述された部分がアンカーテキストです。
ユーザーがアンカーテキストをクリックすると「https://sitelead.net/blog/」に飛びます。
アンカーテキストを作る際の5つのポイント
ここでは、アンカーテキストを作る際のポイントを解説します。
- リンク先の内容に合わせる
- リンク先のキーワードを入れる
- 簡潔なテキストにする
- 画像リンクの場合はalt属性を記述する
- 読者がリンクをクリックしたくなるCTAを記述する
アンカーテキストの作り方がよくわからない方は、参考にしてみてください。
リンク先の内容に合わせる
アンカーテキストは、リンク先の内容に合わせましょう。
合わせることで、検索エンジンにリンク先の内容を的確に伝えられるからです。アンカーテキストを考えるのがめんどうであれば、記事タイトルをそのままアンカーテキストにしても問題ありません。
この記事でいえば、
アンカーテキストとは?作り方のポイントや注意点などを解説!
上記にリンクを貼ればOKです。
リンク先のキーワードを入れる
アンカーテキストを設置する際には、リンク先のキーワードを入れることも大切です。
キーワードを入れると、SEO効果が期待できるからです。
ただし、入れすぎるとペナルティの対象になる恐れがあるので、注意が必要です。
同じ言葉を何度も繰り返すことは(多少変化を持たせても)ユーザーをうんざりさせてしまうほか、キーワードの乱用は Google のスパムに関するポリシーに違反することにもなります。
キーワードは多くても3つ程度にしておきましょう。
引用:Google検索セントラル|検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
簡潔なテキストにする
アンカーテキストは、簡潔でわかりやすいものにしましょう。
長すぎるアンカーテキストは読者にとって読みにくく、クリック率の低下につながる可能性が高いからです。
具体的には、長くても40文字以内に収めると良いでしょう。
画像リンクの場合はalt属性を記述する
alt属性とは、画像の代替テキストを提供するものです。
画像が表示されない場合や、スクリーンリーダーを利用している読者のために記述します。
WordPressであれば「代替テキスト」と書かれている部分が該当します。
このalt属性にリンク先の内容を表現するテキストを入れることで、SEO効果が期待できます。以下はGoogle公式サイトからの引用です。
画像に関してより多くのメタデータを提供するうえで最も重要な属性は、代替テキスト(画像について説明するテキスト)です。代替テキストは、スクリーン リーダーを使用するユーザーや、低帯域幅のネットワークを使用しているユーザーなど、ウェブページの画像を見ることができないユーザー向けの補助機能としても役立ちます。
引用:Google 検索セントラル|Google 画像検索 SEO ベストプラクティス
alt属性については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
読者がリンクをクリックしたくなる内容を記述する
せっかくリンクを貼っても、クリックしてもらえないのではSEO効果が弱くなります。クリックされるほどサイト内での回遊率が向上し、読者の滞在時間が増えます。
そのため、読者がリンクをクリックしたくなる内容を記述しましょう。
例えば、SEO対策について勉強している人であれば、以下の情報が気になると考えられます。
- SEO対策でおすすめの勉強方法
- 独学でSEO対策を勉強する方法
- SEO対策を勉強するのにおすすめの本
SEO効果を高めるためにも、読者がリンクをクリックしたくなる内容を記述しましょう。
アンカーテキストを作る際の注意点3つ
アンカーテキストを作る際の注意点は、以下のとおりです。
- リンクを貼りすぎない
- 関連性の低いアンカーテキストを設置しない
- URLをアンカーテキストに設定しない
- 低品質なサイトからのリンクに注意する
アンカーテキストの作成で失敗しないためにも、注意点を押さえておきましょう。
リンクを貼りすぎない
リンクを貼りすぎるのはNGです。
貼りすぎると、検索エンジンからスパム行為とみなされる恐れがあるからです。
Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
引用:Google検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
また、スパム行為を疑われるだけでなく、読者にとっても過剰なリンクはコンテンツの利便性を下げます。
そのため、リンクの貼りすぎはやめておきましょう。
関連性の低いアンカーテキストを設置しない
関連性の低いアンカーテキストを設置するのもNGです。ユーザーにとって興味のない情報なので、クリックしてもらえる可能性が下がるからです。
例えば、SEO対策のやり方で検索したユーザーに「おすすめのiPhone」や「おすすめのパソコン」などのアンカーテキストを設置しても、興味をもってもらえないでしょう。
知りたいのはSEO対策のやり方なので、以下のように関連性のあるアンカーテキストを設置することが大切です。
- SEO内部対策
- SEO外部対策
- SEOの勉強方法など
関連性のあるアンカーテキストを設置し、ユーザビリティを高めましょう。
URLを直接アンカーテキストに設定しない
URLを直接アンカーテキストに設定するのは避けましょう。ユーザーからすればリンク先の情報がわからないので、クリック率が下がる可能性が高いからです。
前述したように、キーワードを含めたシンプルなアンカーテキストを設置しましょう。
よくわからなければ、タイトル文をそのままアンカーテキストにするのもおすすめです。
アンカーテキストについてよくある質問
最後に、アンカーテキストについてよくある質問にお答えします。
アンカーテキストとアンカーリンクの違いは?
アンカーリンクとは、ページ内の指定の場所へ移動できるリンクです。
一方、アンカーテキストは前述したようにクリックするとリンク先に飛ぶテキストです。
指定の場所に移動する点では同じですが、アンカーリンクはHTMLタグ。アンカーテキストはリンク先に飛べるテキストという違いがあります。
アンカーテキストとブログカードどちらがいいですか?
アンカーテキストとブログカードのどちらを使っても、それほど大きな違いはありません。
ただし、外部リンクをブログカードにするのは一般的ではないので、避けると良いでしょう。
外部リンクであれば、アンカーテキストで記述することをおすすめします。
内部リンクの場合はブログカードのほうがいいでしょうか?
内部リンクであれば、ブログカードにするのもおすすめです。ただし、Webサイトの閲覧に慣れていないユーザーだと、ブログカードをクリックしてほかのページに飛べることを知らない可能性があります。
そのため、アンカーテキストとブログカードを両方使うのもいいでしょう。
これならブログカードを知らないユーザーにも、クリックしてもらえる可能性が上がります。
アンカーテキストの確認方法を教えてください
アンカーテキストは「Googleサーチコンソール」で確認できます。
まず、左メニューから「リンク」をクリックしてください。
次に、画面の右側にある「内部リンク」から、URLをひとつ選択します。
続いて、赤枠で囲ってあるところをクリックしてください。
対象のページが表示されるので、ページ内で右クリックし「ページのソースを表示」を選択します。
最後に「Ctrl + F」キーを使って検索します。
アンカーテキストを設定しているURLを検索するか「a href」で検索してアンカーテキストを見つけましょう。
まとめ:アンカーテキストを最適化して内部対策を万全にしよう!
アンカーテキストを最適化すれば、ユーザビリティが向上し、検索エンジンにリンク先の内容を的確に伝えられます。アンカーテキストを最適化して、SEO評価を高めていきましょう。
また、SEO評価を高めるためにも、アンカーテキスト以外の内部対策の実施も検討してみてください。
SEO内部対策は、以下の記事で詳しく解説しています。