そもそもLPとは?
LP(ランディングページ)とは、自社商品やサービス内容を紹介し、ユーザーの行動を促す縦長のWebページです。
悩みや課題を抱えるユーザーに向けて必要な情報を1ページにまとめることで、購入やお問い合わせなどの行動につなげることが目的です。
購入やお問い合わせは自社ビジネスの収益増加に寄与するため、多くの企業がマーケティングにおいてLPを採用しています。
しかし、低品質のLPでは収益につながりにくいため、高品質なLPを作る必要があります。
次でLPの作り方と基本的な流れを解説するので、参考にしてみてください。
LPの作り方と基本的な流れ【初心者向け】
LPの作り方と基本的な流れは、以下のとおりです。
- LPを活用する目的を明確にする
- ターゲットを決める
- 構成を作成する
- ライティングする
- デザインを作成する
- コーディングする
- 作成したLPを公開・効果を検証して改善する
流れに沿って順番に解説します。
1.LPを活用する目的を明確にする
最初に、LPで達成したい目的を明確にします。
目的が不明確だとLPの方向性が定まらず、費用や時間をムダにしてしまう可能性が高くなるからです。
失敗を防ぐためにも「何のためにLPを作るのか」という目的を明確にしましょう。
例えば、以下の目的が考えられます。
- 自社商品の売上向上
- サービスの資料請求の増加
- メルマガ登録の向上
- お問い合わせの獲得
- ホワイトペーパーのダウンロード など
上記を参考にして、LPの目的を考えてみてください。
2.ターゲットを決める
ターゲットとは「30代のサラリーマン」「40代の経営者」など、ざっくりとしたユーザー像です。
ターゲットが明確になると、効果的な訴求方法やデザインが見えてきます。
うまくユーザーを訴求できるとコンバージョンが増加し、収益性の向上につながります。
収益性を向上させるためにも、LPを作成する前にターゲットを決めておきましょう。
なお、自社ビジネスでターゲットをすでに決めている場合は、LPにもそのまま利用可能です。
3.構成を作成する
LPは大きく分けて、以下3つのパーツで構成されます。
LPの構成とは「何を、どの順番で伝えるか」を決めることです。
必要なパーツを適切に配置することでユーザーに自社商品やサービスの魅力が伝わり、コンバージョン数の向上につながります。
構成ができた時点でLPの大枠は決まるため、この段階で違和感がないか、情報に過不足がないかなどをチームで話し合いましょう。
4.ライティングする
構成を作成したあとは、LPに掲載する文章を準備します。
特に、ユーザーの注意を引きつけるキャッチコピーが重要です。
キャッチコピーとは、LPの画面上に大きく表示されて目立つ広告文を指します。
キャッチコピーは、ユーザーが「このLPは自分の悩みや課題を解決してくれるか」を判断するための最初の手がかりです。
キャッチコピーでユーザーの興味を引けると、続きを読んでもらえる可能性が高くなります。
最後までLPを読んでもらうためにも、キャッチコピーを考えましょう。
キャッチコピーを作成する際のポイントは、以下のとおりです。
- ユーザーの抱えている悩みや課題を把握する
- 簡潔にまとめる
- 数字を用いて具体的に伝える
- 悩みや課題を解決した「理想の未来」をイメージさせる
大切なのは「このLPを読めば、自分の悩みや課題を解決できそう」とユーザーに思ってもらうことです。
上記のポイントを参考にして、ユーザーが続きを読みたくなるキャッチコピーを考えてみてください。
5.デザインを作成する
LP全体の配色やレイアウトをデザインしましょう。
デザインを作成する際には、ターゲットがどのようなデザインを好むかを調査したり、ブランドイメージを意識したりして作成することが重要です。
また文字のフォントやサイズなど、ユーザーから見て読みやすいデザインになっているかも確認してみてください。
なお、パソコンとスマートフォンで画面表示が異なるケースがあるため、それぞれの画面の見た目に問題がないかも確認しましょう。
6.コーディングする
LPはコードを書く「コーディング」という作業が必要です。
HTMLやCSSなどのプログラミング言語を用いて、作成したデザインを実装します。
「コーディングなんてできない」という方は、LPを簡単に作れる「LP作成ツール」の利用をおすすめします。
LP作成ツールはのちほど紹介するので、このまま読み進めてください。
7.作成したLPを公開・効果を検証して改善する
作成したLPを公開し「GA4」「Googleサーチコンソール」などのアクセス解析ツールで効果を検証しましょう。
期待したほどの効果が出ていない場合は、LPを改善する必要があります。
LPの改善方法は、以下の記事で確認できます。
おすすめのLP作成ツール3選【無料】
前述したようにLP作成ツールを利用すると、コーディングの知識がなくても簡単にLPを作成できます。
無料で利用できるおすすめのLP作成ツールを紹介するので、参考にしてみてください。
- ペライチ
- WordPress
- Canva
1.ペライチ
1つ目に紹介するツールは「ペライチ」です。
ペライチはLPを簡単に作成できるだけでなく、ホームページや店舗紹介ページなども作成できます。
テンプレートが数多く用意されているため、コーディングなどの専門的な知識のない方でも利用可能です。
2.WordPress
2つ目に紹介するツールは、世界シェアNo.1のCMS(Webサイトの構築や管理などが簡単にできるツール)である「WordPress」です。
WordPressは、デザインやテーマ(さまざまな機能を搭載しているテンプレート)を利用することで、簡単にLPを作成できます。
テーマは有料だけでなく無料のものもあるため、試しに無料でLPを作成することも可能です。
無料テーマを試してみて、機能的に不十分と思える場合は有料テーマの利用を検討すると良いでしょう。
3.Canva
3つ目に紹介するツールは「Canva」です。
Canvaは画像やイラストなどのクリエイティブ素材を活用することで、LPを作成できます。
完成したLPは、無料ドメインでも公開可能です。
LPのデザインで参考になるギャラリーサイト
LPのデザインで参考になるギャラリーサイトを紹介します。
- LP advance
- LP アーカイブ
- Land-book
LPのデザインで迷っている方は、参考にしてみてください。
LP advance
「LP advance」は、検索のしやすさで支持を得ているギャラリーサイトです。
画面の上部に絞り込み機能があり、参考にしたいカテゴリーやカラーなどを組み合わせてLPを探せるため便利です。
また、LP advanceはLPのキャッチコピーも検索できるため、キャッチコピー作りに悩んでいる方は利用してみてください。
LP アーカイブ
4万点以上(2025年1月時点)のLPデザインをまとめているギャラリーサイトが「LP アーカイブ」です。
カテゴリーやカラーなどの項目から参考にしたいLPを検索できるのはもちろん「かっこいい」「かわいい」などのイメージでも検索できます。
登録数No.1のギャラリーサイトであり、さまざまな種類のLPを参考にしたい方におすすめです。
Land-book
「Land-book」は、海外のLPをまとめたギャラリーサイトです。カラーや業界などの項目から、海外のLPを検索できます。
海外のLPは日本のLPとは違うおしゃれさがあるため、LPの作成においてヒントを得られる可能性があります。
「日本のLPだけでなく海外のLPも参考にしたい」という方は、Land-bookを参考にしてみてください。
LP作成5つのコツ【コンバージョン率アップ】
LP作成のコツを解説します。
- ユーザーファーストなLPを作成する
- ファーストビューの離脱率を意識する
- ストーリーを意識した構成にする
- LPを改善する際はWebツールを活用する
- クリック率の高いCTAボタンを作成する
1.ユーザーファーストなLPを作成する
LPを作成する際には、ユーザーファーストを意識する必要があります。
ユーザーファーストとは、ユーザーが「どんな悩みや課題を抱えているのか」「何を求めているのか」などを明確にすることです。
上記を明確にしたうえで、ユーザーに向けてシンプルなメッセージ(キャッチコピー)を伝えます。
ユーザーファーストを徹底すると離脱率が下がり、コンバージョン率の向上が期待できます。
コンバージョン率を高めるためにも、ユーザーファーストを意識してLPを作成してみてください。
2.ファーストビューの離脱率を意識する
ファーストビューはLPを訪れたユーザーが最初に目にする部分であり、離脱率を左右する重要なエリアです。
ファーストビューで離脱が多いと、コンバージョンが発生する機会を失うことになります。
コンバージョンを増やすためにも、ファーストビューでの離脱を防ぎましょう。
具体的には、以下のようにファーストビューを作成します。
- キャッチコピーを設置する
- メインビジュアルを決める
- キャッチコピーとメインビジュアルを組み合わせる
メインビジュアルとは、ファーストビューに表示される大きな画像です。
効果的なファーストビューを作成するには、キャッチコピーとメインビジュアルを組み合わせる必要があります。
先ほど考えたキャッチコピーとメインビジュアルを組み合わせ、ファーストビューを作成しましょう。
3.ストーリーを意識した構成にする
効果的なLPを作るには、ストーリーを意識した構成にすることが大切です。
感情に訴えられるストーリーのあるLPは、コンバージョン率の向上に寄与します。
例えば、以下のストーリーが考えられます。
- ユーザーが抱える悩みを提示する
- ユーザーの悩みに共感する
- 悩みの解決策として自社商品やサービスを紹介する
- 実績や事例を紹介する
- お客様の声を伝える
- 特典を伝えて購入を促す
このようなストーリーのある構成にすることで、ユーザーに「自分ごと」として捉えてもらいやすくなります。
また、ストーリーを伝える際に自社商品の実績やお客様の声などを盛り込むことで、信頼性を高められます。
4.LPを改善する際はWebツールを活用する
LPを改善する際は、Webツールを活用しましょう。
Webツールを活用することで効率よくデータを収集し、適切な改善につなげられます。
例えば「GA4」「Googleサーチコンソール」などのアクセス解析ツールを利用したり、ABテストツールなどを利用したりすることが考えられます。
Webツールを活用してPDCAサイクルを回し、LPを改善しましょう。
LPを改善する際は「ヒートマップ」を活用するのがおすすめ
ヒートマップとは、Webサイトを訪問したユーザーの行動を詳細に分析できるツールです。
ヒートマップを導入していないと「いつも決まった箇所で読者が離脱している」といった損失に気づけません。
本来であればコンバージョンにつながったはずのアクセスを捨てていることになるため、Webサイトに投資してきた資金や時間を捨てているのと同じです。
損失を防ぎたい方は、ヒートマップツールを導入してコンテンツを改善しましょう。
ヒートマップに興味のある方は「サイトリード」のご利用を検討してみてください。
サイトリードは、3種類のヒートマップと離脱防止ポップアップを搭載したツールです。
詳細なユーザー行動を分析できるため「コンバージョンが発生しない」「訪問したユーザーがすぐに帰ってしまう」などの課題を、簡単に見つけられます。
見つけた課題を解決すると、アクセスや売上などの増加につながります。
サイトリードは1,000PV未満のWebサイトであれば、無料で30日間ご利用可能です。
「コスパNo.1のヒートマップツール」とご好評をいただいているサイトリードを、この機会に無料で試してみてください。
5.クリック率の高いCTAボタンを作成する
CTAボタン(ユーザーに行動を促すボタン)がクリックされるほどコンバージョンが発生しやすくなるため、クリック率の高いCTAボタンを作成しましょう。
具体的には、以下のようにCTAボタンを作成します。
- シンプルな文章にする
- マイクロコピーを活用する
- 行動のハードルを下げる文言を入れる
- 自サイトのブランドカラーに合わせる
- ABテストを活用してCTAボタンを改善する
CTAボタンを最適化して、コンバージョン率を高めていきましょう。
LPの作り方でよくある質問
最後に、LPの作り方でよくある質問にお答えします。
LP作成にかかる費用は?
LP作成にかかる費用は、以下のとおりです。
LPの作成方法 | 費用相場 |
---|---|
LP作成ツールを利用して作成 | 15,000~35,000円/年 |
フリーランスに依頼 | 数万~10万円 |
制作会社に依頼 | 10〜50万円 |
※費用相場は、あくまで目安です。作成方法や依頼する制作会社の規模によって費用は大きく変動するため、詳細は制作会社にお問い合わせください。
LP作成ツールを利用する場合、月額料金を要するのが一般的です。
契約するプランによって利用できる機能が異なるため、契約前に必要な機能があるかを確認しましょう。
LPを作成する際に参考になるおすすめの本は?
LPを作成する際に参考になるおすすめの本は、以下のとおりです。
LPの作成に必要なスキルであるライティングやWebデザインについて深く学べます。
関連記事:LPOの勉強におすすめの本3選を紹介!
まとめ:LPを作成したあとは集客施策を始めよう!
LPは商品購入や資料請求などのコンバージョンにつながる重要なマーケティング施策であり、LPのクオリティで自社ビジネスの収益性が変わります。
LP作成ツールを利用すると初心者でも簡単にLPを作成できますが、ツールやプランによっては機能に制限があるため注意が必要です。
制作会社にLP作成を依頼する方法もあるため、費用対効果を考慮して検討することをおすすめします。
本記事の内容を参考にしてLPを作成し、自社ビジネスに活用しましょう。
作成したLPの集客を成功させたい方は、以下の記事を読んでみてください。LPの集客を成功させるコツを解説しています。