離脱防止ポップアップとは
離脱防止ポップアップは、Webサイト上でユーザーがページを離れようとすると表示されるポップアップ広告を指します。
具体的には、ユーザーがブラウザバック(戻るボタンを押す行為)したり、一定時間ページに滞在していると離脱防止ポップアップが表示されます。
ポップアップ内には、割引や無料コンテンツの提供など、ユーザーに対して魅力的な情報や特典を提供することが一般的です。
離脱防止ポップアップの活用により、ユーザーのページ滞在時間を延ばし、コンバージョン率を向上させることが期待できます。
離脱防止ポップアップを使うメリット
離脱防止ポップアップを使うメリットは以下のとおりです。
- ユーザーの離脱を防げる
- コンバージョン率の向上が期待できる
- クロスセルを実行しやすい
1つずつ解説していきます。
ユーザーの離脱を防げる
離脱防止ポップアップを効果的に活用することで、ユーザーが離脱しようとした際に商品のメリットを訴求し、離脱を防ぎやすくなります。
また、ECサイトにおいて課題とされる「カゴ落ち」を防止する効果もあります。
離脱しようとしているユーザーに「お買い忘れはありませんか?」などと表示することで、ユーザーを再び商品や関連記事に誘導し、離脱を防ぐ効果が期待できるのです。
コンバージョン率の向上が期待できる
離脱防止ポップアップを導入することで、コンバージョン率の向上が期待できます。ユーザーがWebサイトを訪れた際に、ニーズに合った情報をタイミング良く提供し、購買に結びつけられるからです。
また、ユーザーの早期離脱を防げばページ滞在時間が伸びます。
ページ滞在時間が伸びれば、さらにコンバージョン率のアップが期待できます。
クロスセルを実行しやすい
離脱防止ポップアップを活用することで、クロスセルを実行しやすくなります。
クロスセルとは、購入を検討している商品に関連した商品を提案する施策を指します。
例えば、ユーザーが商品をカートに追加した際に「別の商品を購入すると10%OFF!」などのポップアップを表示することが可能です。
顧客単価の向上が課題となっている企業には、離脱防止ポップアップは効果的な手段です。
離脱防止ポップアップを使うデメリット
メリットの多い離脱防止ポップアップですが、以下のデメリットもあります。
- ツールの導入に費用がかかる
- ユーザーのストレスになる可能性がある
メリットだけでなくデメリットも考慮したうえで、導入するか検討してみてください。
ツールの導入に費用がかかる
離脱防止ポップアップツールを導入すると費用がかかります。
仮にコンバージョン率が向上しても、ツールの費用対効果と合わなければ損失が発生する可能性があります。
そのため、自社の売上目標や予算を考慮したうえで、ツールを導入するか決めましょう。
ユーザーのストレスになる可能性がある
ポップアップが過剰に表示されると、ユーザーにとって大きなストレスになります。
ユーザーにとってメリットのないポップアップ表示や、ポップアップの出現頻度が多すぎるとストレスを感じ、すぐに離脱されるでしょう。
すぐに離脱されれば商品やサービスを売るチャンスを逃し、コンバージョン率が下がります。
そのため、ポップアップを設定する際には、ポップアップの内容や表示するタイミングを適切に設定することが重要です。
おすすめの離脱防止ポップアップツール5選
ここでは、おすすめの離脱防止ポップアップツールを紹介します。
- サイトリード
- KARTE
- SELF for EC
- Sprocket
- Flipdesk
1つずつ見ていきましょう。
サイトリード(旧:賢瓦)
運営会社 | 株式会社N1テクノロジーズ |
料金 | 合計1,000IMPまで無料 |
契約期間 | 1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・年間から選択可能 |
導入実績 | 4,000社以上 |
特長 | ・4つのWebツールが完全無料で使える ・3種類のヒートマップを搭載 ・年間払いで40%OFFキャンペーンあり |
「サイトリード」は、離脱防止ポップアップや特定位置出現ポップアップなどを搭載したツールです。
離脱防止ポップアップ機能が使えるだけでなく、Webサイト内でのユーザーの行動を可視化できる3種類のヒートマップも搭載されています。
離脱ポップアップと連動し、離脱したユーザーのみのヒートマップを表示することも可能です。
KARTE
運営会社 | 株式会社プレイド |
料金 | 要相談 |
契約期間 | - |
導入実績 | リクルート・三菱UFJ銀行・集英社など |
特長 | ・顧客を深く直感的に理解し、心地良い体験を生み出す ・顧客一人ひとりの状況に相応しいコミュニケーションの提供 ・カスタマーサクセス担当からの支援あり |
「KARTE」は、顧客一人ひとりの状況に合わせたコミュニケーションを提供できるCXプラットフォームです。
ポップアップ以外にも、チャットユーザーのデータ可視化・ABテスト・自動応答など、多くの機能を搭載しています。
SELF for EC
運営会社 | SELF株式会社 |
料金 | 要相談 |
契約期間 | - |
導入実績 | スズキ・オリコ・住信SBIネット銀行など |
特長 | ・コミュニケーションAIの導入 ・ユーザーのニーズを捉えた提案 ・違和感のないコミュニケーションが可能 |
「SELF for EC」は、コミュニケーションAIを活用したWeb接客ツールです。
AIがユーザーのニーズを的確に捉え、違和感のない自然な流れでコミュニケーションをおこないます。
Sprocket
運営会社 | 株式会社Sprocket |
料金 | 要相談 |
契約期間 | 1年 |
導入実績 | パナソニック・すかいらーく・花王など |
特長 | ・平均CVR改善率148.3% ・ユーザーの行動を分析し、最適なタイミングでポップアップを表示 ・運用代行あり |
「Sprocket」は平均CVR改善率148.3%と、CVR改善において実績のあるプラットフォームです。
ユーザーの行動データを分析し、最適なタイミングでWebサイト上にポップアップを表示して、コンバージョンにつなげます。
また、設定・検証・改善などの運用代行もあり、サービスが充実しています。
Flipdesk
運営会社 | 株式会社フリップデスク |
料金 | 月額50,000円(税抜) ※80万PV以上の場合は、要相談 |
契約期間 | 3ヵ月 |
導入実績 | 導入実績1,400社・1,700サイト以上 |
特長 | ・3種類のポップアップが利用可能 ・ユーザーの行動データを収集・蓄積 ・ユーザーに応じた販促と接客が可能 |
「Flipdesk」は、ユーザーに応じた販促と接客をおこなえるWeb接客ツールです。
ユーザーの行動データを収集・蓄積し、各ユーザーに合わせて最適な接客を提供します。
ポップアップは3種類が利用可能で、Webサイトやターゲットに応じて選択できます。
離脱防止ポップアップの効果的な使い方
最後に、離脱防止ポップアップの効果的な使い方を解説します。
- Webサイト離脱時に表示
- 一定の時間経過で表示
- カート離脱時に表示
自社で離脱防止ポップアップを導入するかの判断材料にしてください。
Webサイト離脱時に表示
ユーザーがWebサイト離脱時にポップアップを表示することで、離脱を防止する方法があります。
ブラウザバックされた瞬間にポップアップを表示し、離脱を防止することができます。
一定の時間経過で表示
一定の時間が経過したあとにポップアップを表示するのも、離脱を防ぐのに効果的です。
一定時間ページに滞在しているということは、ユーザーが商品やサービスに興味を持っている可能性が高いと考えられます。
そこで、ユーザーの購買意欲を高めるためにポップアップを表示します。
ただし、ポップアップを表示するまでの時間が短すぎるとユーザーに不快感を与えかねないので、注意が必要です。
表示するのに最適なタイミングを知るために、A/Bテストで確認するとよいでしょう。
カート離脱時に表示
カート離脱時に離脱防止ポップアップを表示することで、ECサイトの課題であるカゴ落ちを防ぐ効果があります。
カートまで進んでいるユーザーは商品を購入する意欲が高いので、離脱されてはもったいないです。
そこで、離脱時にポップアップを表示して離脱を防ぎます。
例えば、5%OFFクーポンやお得なクロスセルの情報などをポップアップで伝えます。
コンバージョン率を高めるためにも、カート離脱時にポップアップを表示し、カゴ落ちを防ぐのがおすすめの使い方です。
まとめ:離脱防止ポップアップを導入して離脱を防ごう!
おすすめの離脱防止ポップアップツールや、導入するメリット・デメリットなどを解説しました。
離脱防止ポップアップを導入すれば、以下のメリットがあります。
- ユーザーの離脱を防げる
- コンバージョン率の向上が期待できる
- クロスセルを実行しやすい
ユーザーの離脱を防いでページ滞在時間を増やすことで、コンバージョン率の向上が期待できます。
本記事の内容を参考にして、離脱防止ポップアップを導入するか検討してみてください。