インスタグラム広告とは
インスタグラム広告とは、インスタグラムのフィードやリールなどに配信できる広告です。
ほかのSNSと異なり画像や動画を用いた広告がメインなので、商品やサービスのよさを視覚的に伝えやすいメリットがあります。
また、インスタグラム広告はCTA(行動喚起)の設置や自社サイトへの遷移も可能なので、コンバージョンにつなげやすいのも魅力のひとつです。
インスタグラム広告に期待できる効果
前述したように、インスタグラム広告をおこなうことで下記の効果が期待できます。
- インスタグラムから売上が増える
- 見込み客へアプローチできる
順番に解説していきます。
インスタグラムから売上が増える
インスタグラム広告を使うことで、売上の増加が期待できます。
インスタグラム広告では、下記のようなCTAを設置できます。
- 予約する
- 申し込む
- ダウンロード
- 今すぐ電話
- お問い合わせ
CTAは広告を見たユーザーの行動を促すために、重要な施策です。
予約・申込・問い合わせなどから購入ページにスムーズに遷移してもらうことで、売上アップが期待できます。
見込み客へアプローチできる
インスタグラム広告を活用すると、見込み客にアプローチできます。
広告を出す際にターゲティングしておくことで、自社商品に興味を抱きやすいユーザーに向けて広告を表示できます。
また、ターゲットを明確に設定しておけば見込み客へ自動的にアプローチできるので、効率よくインスタグラム広告の運用をおこなえるでしょう。
インスタグラム広告の成功事例3選
ここではインスタグラム広告の成功事例を3つ紹介します。
- 花王
- パナソニック
- ゼクシィ
インスタグラム広告の効果をイメージするのに役立ててください。
1.花王
最初に紹介する成功事例は、洗剤や化粧品などの商品を販売している「花王」です。
花王はインスタグラムを活用したことで、2021年5月に発売した「リップモンスター」を、入荷してすぐに売り切れるほどの人気商品にしています。
花王はインスタグラムを活用する際に、下記2つの視点を持っています。
- 広告リーチ
- ブランドへの興味・評判形成
上記2点を意識してインスタグラム広告を展開した結果、花王は前述した成功を収めています。
以前は8対2だったテレビ広告とデジタル広告の割合を現在では約5対5にし、年間で約100億円の予算をデジタル広告に移行しているそうです。
花王のメディア企画開発部部長の立山氏によると、デジタル広告のなかでもインスタグラムはビジュアル面で多彩な機能を持ち、化粧品の魅力を伝えやすいと認識されています。
参考:MarkeZine「今年のテーマは価値共創。インスタの「今」を総まとめしたHouse of Instagramをレポート」
2.パナソニック
続いての成功事例は、家電製品を販売する人気メーカ「パナソニック」の成功事例を紹介します。
パナソニックはインスタグラム広告を運用して、下記の成果を達成しました。
- 旧モデルと比べて購入数が2倍に増加
- 広告想起率(人の記憶に広告を残した割合)16ポイント上昇
上記の成果を達成した過程を解説します。
パナソニックは、新商品である高級オーブントースター「ビストロ」を発売する際に、Facebookの機械学習であるガンマスコアを試しました。
検証をもとにした結果「サクサク、ふわふわ、完璧なトースト」というコンセプトを設定し、最適なインスタグラム広告の作成に成功しました。
作成したインスタグラム広告を展開し、購入数の増加や広告想起率の上昇につながったと考えられます。
パナソニックの成功は、機械学習による綿密なデータ分析をおこなった結果だといえるでしょう。
参考:Instagram for Business「パナソニック株式会社: Instagram広告の成功事例」
3.ゼクシィ
最後に紹介するのは、結婚情報誌を販売する「ゼクシィ」の成功事例です。
ゼクシィは、インスタグラムのストーリーズ広告を導入した結果、下記の成果を達成しています。
- コンバージョン率2.1倍
- クリック率4倍
- アプリインストール数3.1倍
- インストール単価37%減少
ゼクシィはストーリーズ広告の制作に当たって「プレ花嫁」に関心の高いドレスを訴求のメインとしました。
その結果、前述した成果を達成することに成功しました。
ゼクシィは、ストーリーズ広告の成功要因を下記のように捉えています。
- 訴求をドレス1本に絞ったこと
- ストーリーズが縦型動画であったこと
- ストーリーズ広告でゼクシィの世界観を発揮できたこと
ゼクシィの世界観と、ストーリーズ広告の特徴をうまく掛け合わせた成功事例といえるでしょう。
参考:DIGIDAY「ゼクシィに学ぶ、Instagram「ストーリーズ広告」活用術:コンバージョン2.1倍の背景」
インスタグラム広告の費用対効果を高める3つの方法
ここではインスタグラム広告の費用対効果を高める方法を解説します。
- コンバージョンにつながるCTAを設定する
- ターゲットを明確にする
- PDCAサイクルを回す
インスタグラム広告で成果を出すためにも、内容を押さえておきましょう。
1.コンバージョンにつながるCTAを設定する
インスタグラム広告の費用対効果を高めるためには、ユーザーから見てわかりやすいCTAの設置が重要です。
例えば、自社サイトの会員登録を増やしたいのであれば、登録して得られるメリットを伝えます。
ユーザーにメリットを感じてもらったうえで「会員登録はこちら」などと訴求し、直感的に行動できる導線を作ることが大切です。
また、コンバージョンにつながるかはCTAのデザインや設置場所も重要です。
特に、動画広告やカルーセル広告は最後まで見られないおそれもあります。
ユーザーが自然にクリックできるよう、広告の途中でCTAを設置するのも効果的です。
2.ターゲットを明確にする
インスタグラム広告の費用対効果を高めるためには、ターゲットを明確にする必要があります。
ターゲットがぼやけていると、インスタグラム広告を出稿してもユーザーからスルーされたり、離脱されたりする可能性が高いです。
そのため、ターゲットを明確かつ細かく設定することが大切です。
インスタグラム広告では、下記のようにターゲットを細かく設定できます。
ターゲット設定 | 概要 |
---|---|
性別 | すべて・男性・女性から選択できる |
年齢 | 13~65歳以上の範囲でターゲットの年齢層を設定できる |
地域 | 国や県、市区町村など地域を絞り込める |
言語 | 「日本在住で英語を使用しているユーザー」など、言語で絞り込める |
つながり | Facebookでいいねしたユーザーなどで絞り込める |
詳細ターゲット設定 | ユーザーの興味・関心・趣味を絞り込める |
上の表を参考にして、ターゲットを明確に設定しましょう。
ただし、ターゲットを絞り込みすぎるとリーチ数が減少する可能性があるので、注意が必要です。
初期の段階ではターゲティングを広めに設定し、徐々に細かく設定するとよいでしょう。
3.PDCAサイクルを回す
すべてのビジネスにおいてPDCAサイクルを回すのは重要であり、インスタグラム広告においても当てはまります。
インスタグラム広告でPDCAサイクルを円滑に回し続けるには、下記のツールの利用もおすすめです。
- ビジネスカレンダー
- ビジネスチャット
- プロジェクト管理ツール
PDCAサイクルを高速かつ効果的に回したい方は、上記の分析ツールの利用を検討してみてください。
インスタグラム広告のメリット3つ
最後に、インスタグラム広告のメリットを解説します。
- ターゲットに合わせた広告を出稿できる
- 予算に合わせた出稿ができる
- コンバージョンしやすい
1.ターゲットに合わせた広告を出稿できる
インスタグラム広告のメリットのひとつとして、ターゲットに合わせた広告を出稿できる点があります。
インスタグラムは、世界ユーザー数NO.1のFacebookを持つMeta社が運営しています。
そのため、Meta社が保有しているユーザー情報を利用して、細かいターゲティングが可能です。
また、自社のターゲット層を狙って広告出稿ができるので、無駄な広告費がかかりません。
2.予算に合わせた出稿ができる
予算に合わせた出稿ができる点も、インスタグラム広告のメリットです。
広告を出稿したあとの効果を計測したうえで、予算の変更や広告の切り替えもできます。
例えば、最初は月1万円程度から始め、効果が出ているなら予算を10万円に引き上げるなど、柔軟に対応できます。
3.コンバージョンしやすい
インスタグラム広告はCTAの設置が簡単なので、コンバージョンしやすい点がメリットです。
情報を探すことを目的としてインスタグラムを利用するユーザーは多いので、商品の予約や問い合わせなどの行動が期待できます。
予約・申込・問い合わせなどから購入ページにスムーズに遷移してもらうことで、売上アップも期待できるでしょう。
また、インスタグラムは投稿内の商品を購入できる「ショッピング機能」も搭載しているので、ECサイトとの相性がよい点も魅力です。
インスタグラム広告の効果まとめ
インスタグラム広告の基礎知識や効果について解説しました。
インスタグラム広告を運用することで、下記のような効果が期待できます。
- インスタグラムから売上が増える
- 見込み客へアプローチできる
インスタグラム広告はSNS広告のなかでも人気が高く、特にBtoCの領域で強みを発揮する広告手法です。
この記事の内容を参考にして、インスタグラム広告を始めるか検討してみてください。