CTA(行動喚起)とは
CTA(Call to Action)とは、Webサイトを訪問したユーザーに行動を促す要素を指します。
例えば「今すぐ購入する」「お問い合わせはこちら」などのボタンを見たことあると思いますが、それがCTAです。
ユーザーに行動を促すことで、コンバージョンにつなげることを目的としています。
CTAがマーケティングで重要とされる理由
CTAがマーケティングで重要とされる理由は以下のとおりです。
- コンバージョン率を大きく左右するから
- ユーザーにとって利便性が高いから
順番に解説します。
コンバージョン率を大きく左右するから
CTAがマーケティングで重要なのは、コンバージョン率(CVR)を大きく左右するからです。
例えば、設置したCTAボタンをユーザーがクリックすれば、コンバージョン数が増えます。
反対に、CTAボタンを設置していないとユーザーは次にとるべき行動がわからず、そのまま離脱してしまう可能性が高いです。
離脱されると、結果としてコンバージョンが発生するチャンスは減ります。
このように、コンバージョン率を高めるためにCTAは重要です。
ユーザーにとって利便性が高いから
CTAがマーケティングで重要なのは、ユーザーにとって利便性が高いからです。
CTAがあれば必要な情報をすぐ入手でき、わざわざ探さないで済みます。
ユーザーに不要なストレスを与えないためにも、CTAはマーケティングにおいて重要です。
CTAの作り方4つの手順
ここでは、CTAの作り方を手順に沿って解説します。
- ユーザーのニーズを明確にする
- 行動を促す文章を作成する
- CTAのデザインを決める
- 作成したCTAを配置する
手順1:ユーザーのニーズを明確にする
最初に、ユーザーのニーズを明確にしましょう。
CTAはユーザーに次の行動を促すための要素なので、ユーザーが何を求めているのかを的確に捉える必要があるからです。
【ユーザーのニーズを明確にする方法】
- ペルソナ設定
- SNSの投稿分析
- キーワード分析
- アンケート調査
ニーズを明確にすることで、ユーザーが思わず行動したくなるCTAを作成することにつながります。
手順2:行動を促す文章を作成する
ユーザーのニーズを明確にしたら、次は行動を促す文章を作成します。
ニーズとCTAの目的を合致させ、簡潔かつ具体的な文章を作成することが重要です。
【行動を促す文章の例】
- 今すぐ購入する
- 無料会員登録する
- お問い合わせはこちら
- 公式HPをチェックする
- 無料で資料をダウンロードする
上記を参考にしつつ、以下のポイントも意識しながら行動を促す文章を作ってみてください。
【行動を促す文章を作成する際のポイント】
- 緊急性や希少性を感じさせる
- ユーザーのモチベーションを高める文言にする
- 「無料」という言葉をなるべく先頭にもってくる
手順3:CTAのデザインを決める
行動を促す文章を作成したら、次はCTAのデザインを決めます。CTAの色やサイズなどによって、コンバージョン率も変わります。
そのため、目的や対象者に応じて最適なデザインを選びましょう。
【CTAのデザインを決める際のポイント】
- 動きをつける
- 配色を目立たせる
- 自社サイトの色に合わせる
- ブランドカラーに合わせる
- A/Bテストしてクリック率の高い色や形状などを分析する
手順4:作成したCTAを配置する
CTAの作成が完了したら、Webサイトに配置します。
位置によってクリック率は異なるので、配置場所の選定は重要です。
【CTAを配置する場所の例】
- 冒頭文の下
- 記事の最下部
- ヘッダー
- フッター
- サイドバー
また、ユーザーが記事をスクロールしている途中でポップアップを出す方法もあります。
CTAの設置場所によってクリック率は変わるので、上記を参考にしつつ試してみてください。
CTAの設置例3選
ここでは、CTAの設置例を3つ紹介します。
CTAを設置する際の参考にしてみてください。
- Amazon
- Netflix
- マイナビ転職
Amazon
最初に紹介するのは「Amazon」です。
AmazonのCTAは、以下の点で参考になります。
- 「申し込む」「カートに入れる」など文章が簡潔でわかりやすい
- ボタンカラーをオレンジや黄色などの暖色で統一している
- 白の背景色に目立つ色を使うことで、ボタンの存在を目立たせている
- 色を2色に分けることで、違う内容のボタンだと瞬時にわかる
- 自然に緊急性を訴えている
シンプルなデザインに統一することで、ユーザーはストレスなく買い物を楽しめます。
また、商品レビューや販売業者の評価を確認できるので、安心して買い物ができるのもAmazonの強みです。
Netflix
次に紹介するのは「Netflix」です。
NetflixのCTAは、以下の点で参考になります。
- 暗い色の背景に赤を使うことで、ボタンの存在が瞬時にわかる
- 具体的な登録方法を簡潔に説明している
- 「見放題」「もっと自由に」など、ベネフィットを提示している
- 「今すぐ始める」という言葉から、簡単に登録できそうだと安心できる
CTAがシンプルなだけでなく、具体的な登録方法も簡潔にまとめています。
ユーザーからすれば「ストレスなく一瞬で登録できそう」と安心して行動に移せるでしょう。
マイナビ転職
最後に紹介するのは「マイナビ転職」です。
マイナビ転職のCTAは、以下の点で参考になります。
- CTAが赤色で目立つので、ボタンの存在に気づきやすい
- 「簡単1分」という言葉から、すぐに登録できそうだと安心できる
- 大企業の新着求人を一目でチェックできる
大企業の新着求人を載せることで「いい求人がありそう」とユーザーに期待を抱かせています。
また、マイナビ転職にしか載っていない求人をアピールすることで、独自の強みも提示しています。
CTAを改善してコンバージョンを最大化する4つのコツ
最後に、CTAを改善してコンバージョンを最大化するコツを解説します。
- ABテストを実施する
- セールス文を改善する
- ユーザーにとってのハードルを下げる
- ヒートマップを用いてCTAのクリック状況を可視化する
ABテストを実施する
A/Bテストを実施するのは、CTAを改善する方法の基本です。
色やサイズ、文章などをABテストし、もっともコンバージョン率の高いCTAを調査します。
【ABテストを実施する際のポイント】
- 評価指標を事前に決める
- 長期的に継続して実施する
- 単発ではなく複数のCTAをテストする
セールス文を改善する
CTAを改善するうえで、セールス文は重要です。
たった数文字違うだけでユーザが受ける印象が異なり、コンバージョン率に差が出るからです。
そのため、コンバージョン率を高めたい方はセールス文を改善しましょう。
【セールス文を改善するポイント】
- 簡潔に書く
- 自社商品の独自性があれば伝える
- 信頼性のあるデータや事例を根拠として提示する
- 限定感を出す(タイムセール・期間限定割引など)
- 商品やサービスのベネフィット(得られる恩恵)を伝える
ユーザーにとってのハードルを下げる
ユーザーにとってのハードルを下げることで、コンバージョン率の向上が期待できます。
ハードルというのは、料金や手間の多さなどです。
例えば、申込みの料金が無料であったり、数分でお申込みフォームなどを入力できたりすれば、ハードルが低いと言えます。
ハードルが低いほどユーザーは行動しやすくなるので、ハードルを下げましょう。
【ハードルを下げる際のポイント】
- 「無料登録」「無料でお試し」など無料を強調する
- お申込みフォームの入力項目を減らす
- セールス文を簡潔にして瞬時に情報を理解できるようにする
ヒートマップを用いてCTAのクリック状況を可視化する
ヒートマップとは、Webサイト上でのユーザーの行動を可視化できるツールです。
赤い部分ほど熟読されており、読まれてない部分ほど寒色で表示されます。
このヒートマップが、CTAの設置場所やデザインなどを見直す際に効果的です。
ユーザーの行動を可視化しているので、CTAがクリックされているのか把握できるからです。
定期的にヒートマップでユーザーの行動を分析することで、CTAの最適化につながります。
まとめ
CTAはマーケティングにおいて、以下の理由で重要です。
- コンバージョン率を大きく左右するから
- ユーザーにとって利便性があるから
ユーザーに行動を促すことでコンバージョン率を高めるだけでなく、必要な情報をすぐに提供できます。
CTAはマーケティングの成功を大きく左右する要素のひとつです。
この記事の内容を参考にして、CTAの改善に着手してみてください。