SEOとは主要なWebマーケティング手法の1つ
SEOとは「Search Engine Optimization」の略語で、日本語で「検索エンジン最適化」と訳されます。
簡単にいえば、検索結果ページの1位を狙う施策です。
検索結果ページ上でもっともクリックされる確率が高いのが、検索1位のページです。
出典:seo Clarity「CTR調査研究」
検索1位のページはクリック率が約14%であり、2位以下と大きく差をつけているのがわかりますよね。
多くのユーザーからクリックされるほど、アクセスが増えます。アクセスが増えるほど、自社商品やサービスが売れやすくなります。
つまり、SEOに成功すれば、企業の収益性の向上が期待できるということです。
そのため、SEOは主要なWebマーケティング手法として人気が高いです。
SEOの仕組み
検索順位は、以下の流れで決まります。
クローラーというプログラムがWebページをインデックス(データベースへの登録)し、アルゴリズム(計算方法)に基づいて検索順位が決まります。
「アルゴリズムの仕組みはどうなっているの?」と気になるかもしれません。残念ながら、アルゴリズムの詳細についてはGoogleも明言していません。
1つだけいえるのは、SEOで成功するためには「読者の役に立つ有用なコンテンツ」を作ることが最重要だということです。
Googleは、公式サイトで以下のように明言しています。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用:Google検索セントラル|有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
考えてもわからないアルゴリズムの仕組みを解き明かすのは、時間がもったいないです。
読者にとって有用なコンテンツを作ることに集中しましょう。
WebマーケティングにおけるSEOの重要性
Webマーケティングにおいて、SEOは重要です。
SEOでWebマーケティングすると、以下のメリットがあるからです。
- 低コストでマーケティング施策ができる
- 持続したアクセスが期待できる
- 作成したコンテンツが資産になる
リスティング広告のように追加で発生する費用が少ないので、低コストでマーケティング施策ができます。
また、SEOで検索上位を獲得すれば、持続的なアクセスを見込めます。
このようなメリットがあるので、WebマーケティングにおいてSEOは今後も重要性が高いでしょう。
SEOとコンテンツマーケティングの違い
SEOと似たWebマーケティング手法に「コンテンツマーケティング」があります。
それぞれの違いをまとめると、以下になります。
- SEO:検索上位を獲得することでアクセスを増やす
- コンテンツマーケティング:有用なコンテンツを配信し、信頼を得ることで利益につなげる
SEOは検索エンジンを意識した施策であり、コンテンツマーケティングは、ユーザーを意識した施策です。
Webサイトの収益性を向上させるためには、どちらも重要です。
バランスよく組み合わせ、Webサイトを充実させていきましょう。
SEO以外のWebマーケティング手法
ここでは、SEO以外のWebマーケティング手法を解説します。
- Web広告
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
SEO以外でWebマーケティングを始めようか迷っている方は、参考にしてみてください。
Web広告
Web広告はその名のとおり、Webを媒体として出稿される広告です。
メリット | ・少額の費用から始められる |
デメリット | ・運用するのに知識と経験がいる |
主なWeb広告の種類は以下のとおりです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告
- SNS広告
- アフィリエイト広告
Web広告はSEOと比べて、成果が早く出やすいのが特長です。一方、広告を掲載すると持続的にコストが発生するデメリットがあります。
SNSマーケティング
SNSマーケティングは、X (旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用したマーケティング手法です。
メリット | ・低コストで集客できる |
デメリット | ・炎上するリスクがある |
ブログ運営がメインのSEOと比べて、双方向のコミュニケーションをとりやすいのが特長です。
密なコミュニケーションをとることで顧客からの信頼を獲得し、自社商品やサービスの収益性の向上を図ります。
デメリットとしては、SEOと同様に成果が出るまでに時間がかかることです。SNSマーケティングを採用する場合は、長期視点でアカウントを育てていきましょう。
なお、SEOと組み合わせて運用するのも効果的です。検索エンジンだけでなくSNSからの流入が増えることで、より自社商品やサービスが成約するチャンスが増えます。
リソースをさけるのであれば、SEOとSNSを組み合わせることも検討してみてください。
動画マーケティング
動画マーケティングは、動画を用いて自社商品やサービスの魅力を発信するマーケティング手法です。
メリット | ・動画コンテンツの需要が高い |
デメリット | ・動画制作に精通した人材がいる |
「YouTube」の人気もあり、動画の需要は高いです。
「モバイル社会研究所」が15~79歳の男女を対象に調査したデータによると、YouTubeの利用率は約70%を占めます。
出典:モバイル社会研究所「YouTube認知率96.5% 利用率約7割:投稿は10~20代で1割程度」
需要が高いので競合も多いですが、多くのアクセスを狙えるのは魅力です。
ただし、動画マーケティングを展開するには、動画制作に精通した人材が必要です。制作会社に依頼する方法もありますが、高いコストが発生します。
費用対効果を考慮したうえで、動画マーケティングを採用するのかを決めると良いでしょう。
基本的なSEO対策3選
ここでは、基本的なSEO対策を解説します。
- SEO内部対策
- SEO外部対策
- SEOキーワードの選定
SEOマーケティングを始めようか検討中の方は、SEO対策の基本を押さえておきましょう。
SEO内部対策
SEO対策は大きく分けると「内部対策」「外部対策」があります。
内部対策とは、簡単にいえば自サイト内でおこなうSEO対策です。
例えば、以下が内部対策に該当します。
- SSLを適用する
- 内部リンクを設置する
- 画像のalt設定をおこなう
- ページの表示速度を改善する
- メタディスクリプションを設定する
内部対策は、コンテンツの質を高める意味でも重要ですが、検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝える目的もあります。
SEOで検索上位を獲得するためにも、内部対策は欠かせません。
内部対策については、以下の記事で詳しく解説しています。内部対策のやり方がよくわからない方は、参考にしてみてください。
SEO内部対策とは?チェックすべき19項目やおすすめのツールを紹介!
SEO外部対策
SEO外部対策は内部対策の反対で、自サイト外でおこなうSEO対策です。
ほかのWebサイトやSNSアカウントなど、第三者からの評価を獲得することで、検索エンジンからの評価を高めるのが狙いです。
検索エンジンからの評価が高まるほど、検索上位を獲得しやすくなるメリットがあります。主な外部対策は「被リンクの獲得」と「サイテーションの獲得」の二つです。
被リンクやサイテーションを獲得するほど検索エンジンからの評価が高まり、検索上位に表示されやすくなります。
【関連記事】SEO外部対策とは?SEO効果を高める7つのコツや注意点を解説!
SEOキーワードの選定
SEOキーワードの選定とは、自サイトで必要なコンテンツを作るためにおこなうSEO対策です。
キーワードを選定せずに適当にコンテンツを作ることもできますが、以下の理由からおすすめしません。
- 必要のない記事を書いて時間がムダになる
- コンテンツの構造がわかりにくくなる
- 作った記事同士で順位を争う恐れがある
キーワード選定をめんどくさく感じるかもしれませんが、上記のようなムダが発生するほうがめんどうだと思います。
SEOは、適当にやったところで成果は出せません。コンテンツを作る前にどれだけ入念に準備できているかで、成果が大きく異なります。
SEOで成果を出すためにも、キーワード選定することをおすすめします。
Webマーケティングの成功を左右するSEO対策4つの考え方
最後に、Webマーケティングの成功を左右するSEO対策の考え方を解説します。
- 良質なコンテンツの制作を最優先にする
- 記事群で読者の悩みを解決する
- 競合が強いキーワードは避ける
- Googleが推奨するSEO対策を実践する
SEO対策を成功させたい方は、参考にしてみてください。
良質なコンテンツの制作を最優先にする
SEOでは、良質なコンテンツの制作が最優先です。
ここで、良質なコンテンツとは何かをまとめておきます。
- ユーザーが知りたい情報を網羅的にまとめている
- ユーザーが抱えている悩みを解決できる
- コンテンツの内容に満足し、再検索されずにタブを閉じてもらえる
ユーザーは疑問や悩みを解決するために検索しているので、知りたいであろう情報を網羅的にまとめ、悩みを解決できるのが良質なコンテンツです。
注意したいのは「詳しく書くと良質なコンテンツになるわけではない」ということです。例えば、どれだけ詳しく書いたところで、文章がわかりにくかったり書いてある情報に納得できなかったりすると、ユーザーはすぐに離脱します。
つまり、悩みを解決できていないということです。情報を詳しくまとめることも大切ですが、ユーザーにうまく伝えることが良質なコンテンツの大前提です。
ユーザーが知りたい情報を、わかりやすくまとめて提供することを意識してみてください。
記事群で読者の悩みを解決する
記事群で読者の悩みを解決するコンテンツのことを「トピッククラスター」といいます。
トピッククラスターでは、情報を網羅的にまとめたコンテンツを「ピラーコンテンツ」詳細を解説した記事を「クラスターコンテンツ」と呼ぶのが一般的です。
ピラーとクラスターを内部リンクでつなぎ、関連するページをまとめます。
関連するページをまとめることで、Webコンテンツ全体や各ページのSEO評価を高める効果が期待できます。
トピッククラスターについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
競合が強いキーワードは避ける
SEOを成功させるためにも、Webサイトを開設した初期の段階では、競合が強いキーワードは避けましょう。
サイトが育っていない状態で国や大企業が運営しているサイトと勝負したところで、勝ち目がないからです。
そのため、競合が強いキーワードは避けましょう。
競合が強いキーワードを見分ける方法を以下にまとめたので、参考にしてキーワードを選定してみてください。
- 国や大企業が運営している
- 法人が運営している
- ドメインパワーが30以上ある
- YMYLジャンル(お金や健康に関するジャンル)のサイトを運営している
Googleが推奨するSEO対策を実践する
Googleが推奨するSEO対策を実践しましょう。Googleが推奨しているSEO対策は信ぴょう性が高いからです。
【Googleが推奨しているSEO対策】
- ユーザーの役に立つ有用な記事を書く
- 定期的にリライトする
- ページ表示速度を改善する
- 自然に被リンクを獲得する
- モバイルユーザーが快適に利用できるコンテンツを作る
余談ですが、Googleが推奨していないSEO対策を「ブラックハットSEO」といいます。
短期間で成果を出すのが目的ですが、ペナルティを受けるリスクがあるのでおすすめしません。
長期的な視点で、地道にSEO対策に取り組みましょう。
まとめ:SEOマーケティングでWebサイトの収益を伸ばそう!
Webマーケティングにおいて、SEOは今後も重要性が高いです。
低コストでマーケティング施策を展開できるだけでなく、SEOで検索上位を獲得すれば、持続的なアクセスを見込めるからです。
アクセスが増えるほど自社商品やサービスが成約するチャンスが増え、Webサイトの収益性の向上が期待できます。
SEOに興味のある方は、本記事の内容を参考にしてSEO対策を始めてみてください。SEO対策については、以下の記事で詳しく解説しています。