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LPOとは?SEOやEFOとの違い、おすすめツール3選などを解説!

LPO(Landing Page Optimization)の導入メリットやSEO・EFOとの違いをわかりやすく解説します。 ランディングページ最適化の方法や注意点を知って、LPで効果的な成果を上げるためのポイントを学びましょう。

LPOとはランディングページを最適化すること

LPOと3人のマーケター

LPO(Landing Page Optimization)とは、Webサイトのランディングページ(LP)を改善して最適化することを指します。ランディングページは、Web広告や検索結果からユーザーが訪れる最初のページのことです。広告の効果を高めるのに重要な役割を果たしており、売上に直結するページです。

ランディングページはユーザーに望むアクション(購入や問い合わせなど)を促すために、魅力的なデザインとレイアウトが求められます。

LPOに取り組むと、ランディングページに訪れたユーザーが目的のアクションをしやすくなるため、コンバージョン率(目的のアクションを行った人の割合)の向上につながります。

  • ヒートマップツール「サイトリード」について詳しくはこちら

LPOの目的

LPOの主な目的は、ランディングページの訪問者の満足度を高め、離脱率(サイトを去る人の割合)を減らすことです。これを実現するために、ユーザーが求める情報やサービスに手軽にアクセスできるよう、ナビゲーションやデザインを工夫します。

また、読みやすい文章や魅力的なビジュアルでユーザーの興味を引き、掲載しているコンテンツを読了してもらうことも目標です。

LPOではA/Bテストなどを実施し、異なるデザインやコンテンツの効果を比較したうえで、最適なランディングページに改善していきます。

LPOにおける重要なポイント

ユーザーがWebサイトを訪れる際、最初に目にするページであるランディングページが魅力的であるかは重要です。

LPOの基本的な知識を理解したところで、次にLPOを成功させるために重要なポイントを学んでいきましょう。

  • ユーザー体験の向上
  • コンバージョン率の改善
  • 離脱率の低減

効果的なLPOを実現するためのポイントを詳しく解説していきます。

ユーザー体験の向上

ユーザー体験(User Experience)とは、Webサイトで感じる利便性や満足度を指します。

ユーザー体験に問題があるとユーザーはストレスを感じてしまい、すぐに離脱される可能性が高くなります。

ランディングページを読了してもらうためにも、LPOではユーザー体験を向上させることが重要です。

コンバージョン率の改善

ランディングページに訪問したユーザーに、購入や問い合わせなどのアクションをしてもらえる割合を増やしましょう。

コンバージョン率を改善するポイントは以下のとおりです。

  • メッセージ性が強いCTAをわかりやすい位置に設ける
  • ユーザーからの信頼感を高める要素(口コミ・評価・専門家の意見など)を掲載する
  • フォームの入力項目を最小限に抑える など

また、後述するA/Bテストや多変量テストを活用して、どうすればコンバージョン率を高められるかを調べます。

こうした工夫を実践することで、コンバージョン率の改善につながります。

離脱率の低減

Webサイトをすぐに離れてしまう人の割合を低くすることも、LPOの目的の1つです。ユーザーが求める情報を明確に提示して、疑問点を解消できるコンテンツを発信しましょう。

また、ユーザーにストレスを与えないためにも、快適に閲覧できる環境を整えることも大切です。

動画やスライドショーなどの要素を取り入れ、ユーザーの興味を持続させることも離脱率の改善につながります。

LPOのメリット

LPOのメリットは以下のとおりです。

  • ランディングページの効果を最大化できる
  • 広告費の節約が期待できる
  • ブランドイメージの向上につながる
  • 効果測定を手軽に実施できる

LPOを実践することでランディングページのパフォーマンスが向上し、コンバージョン率の改善につながります。

また、広告費の節約も期待できますコンバージョン率が上がると広告費が効率的に活用できるため、クリック単価が低下し、投資対効果(ROI)の向上につながるからです。

洗練されたランディングページはユーザーの信頼感を高め、ブランドイメージを向上させる効果もあります。ナビゲーションが整っていて統一感のあるデザインは、ユーザーに安心感を与えます。

効果測定を手軽に実施できることもLPOのメリットです。A/Bテストという方法を利用して異なるデザイン・コンテンツのLPを展開します。効果を比較するなかで、よりコンバージョン率の高いページを追求することが可能です。A/Bテストについては、後ほど詳しく解説します。

LPOとSEO・EFOの違い

検索エンジンとグラフ

Webマーケティングの勉強をしていると「SEO」「EFO」といった、LPOと似た用語をでよく見かけると思います。似ているため「違いがよくわからない」という方も多いでしょう。

そこで、LPOとSEO・EFOの違いについて解説します。違いがよくわからない方は、参考にしてみてください。

SEOとの違い

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化を意味します。GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果において、Webページの表示順位を上げるための対策です。

具体的には、以下の手法がSEOに該当します。

  • キーワードの選定
  • コンテンツの修正
  • タイトルの設定
  • 内部リンクや外部リンクの設置
  • アンケートやインタビューなどの独自情報の追加

LPOはコンバージョンの獲得が主な目的ですが、SEOは検索エンジンでの表示順位を向上させることが目的という点に違いがあります。

EFOとの違い

EFO(Entry Form Optimization)とは、入力フォーム最適化を意味します。ユーザーがフォーム入力する際のストレスを軽減して離脱率を下げ、コンバージョン率の向上を目的とした対策です。

LPOはランディングページ全体の最適化に焦点をあてるのに対し、EFOは入力フォームの最適化に特化している点に違いがあります。

SEO・EFOとの連携による施策

LPOとSEO・EFOはそれぞれ目的が異なりますが、うまく組み合わせて活用することで、それぞれの効果を高められる可能性があります。

例えば、LPOとSEOを組み合わせることで、質の高いランディングページを検索上位に表示できます。ページへの訪問者数の増加とコンバージョン率の相乗効果により、売上の向上を期待できるのです。

LPOとEFOを組み合わせると、申し込みまでスムーズに行えるエントリーフォームを、多くのユーザーに触れてもらえる効果が期待できます。

上記の例を参考にして、LPOとSEO・EFOの連携を実践してみてください。

LPOを外注する際の費用相場

LPOを外注する際の費用相場は、月額10~50万円です※。

費用は依頼内容によって異なるため、正確な費用を知りたい方は、LPO制作会社に相談してみてください。

LPOに使える予算をオーバーしてしまう方は、自社でLPOに取り組むのがおすすめです。

自社でLPOを行うと外部に支払う費用はかからないため、コストを抑えられます。ただし、ツール代や人件費は必要なので、無料ではない点にご注意ください。

次で、LPOの改善施策を解説します。自社でLPOを実施したい方は、参考にしてみてください。

※LPOに携わっている企業10社を参考にして算出

LPOの改善施策5選【コンバージョン率UP】

LPOの改善施策は以下のとおりです。

  1. サイトデザインを最適化する
  2. コンテンツを充実させる
  3. A/Bテストを実施する
  4. 多変量テストを実施する
  5. ヒートマップでランディングページの改善点を見つける

1つずつ解説していきます。

1.サイトデザインを最適化する

ユーザーにとって見やすく、CVに向けた行動を取ってもらいやすいサイトデザインにすることが重要です。以下のポイントに気をつけて、LPを改善できるところがないかチェックしてみてください。

ユーザー体験を向上させる具体的な方法は、以下のとおりです。

  • ページの読み込み速度を上げてストレスを軽減する
  • 明瞭なコンテンツ構成にして情報を見つけやすくしたりする
  • パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できるようにする
  • 魅力的なデザインやビジュアル要素を取り入れる など

デザインの要素

概要

明快なデザイン

・シンプルでわかりやすいデザインにする
・ユーザーの目的に沿った行動を促す

・余計な情報や装飾を省く
・必要な情報だけを見やすく配置する

カラースキーム

ブランドカラーや心理効果を考慮する

3つのカラー(ベースカラー・テーマカラー・アクセントカラー)の配色と配分を考える

コールトゥアクション
(CTA)

・目立つ位置にCTAボタンを配置する
・ユーザーがアクションをとりやすくする

・購入ボタンを目立つ色でデザインする
・問い合わせフォームを画面上部に配置する

レスポンシブデザイン

様々なデバイスから読みやすいデザインにする

スマートフォンやタブレット端末からの利用も考慮する

2.コンテンツを充実させる

LPOの効果を上げるためには、質の高いコンテンツが必要です。ターゲットユーザーの知りたい情報や解決したい疑問を的確に捉え、ユーザーに寄り添ったコンテンツ制作を心がけましょう。

ランディングページに記載する文章は、誰にでも理解しやすいものを目指します。短くてシンプルな論理構成にしたうえで、専門用語の多用は避け、なるべく簡単な言葉を使って文章を執筆します。

また、図表や動画を活用して視覚的な魅力を高めることも効果的です。長い文章が続くだけでは読みにくく、離脱率を高めてしまう恐れがあります。グラフや短い動画を挟みながら、情報にメリハリをつけて伝えると良いでしょう。

3.A/Bテスト

A/Bテスト

A/Bテストは、LPOにおいてよく用いられるテスト方法の1つです。同じ目的をもつ2つの異なるバージョンのページを用意し、どちらがより効果的かを比較検証します。

ポイントは、ページデザインやコンテンツ、CTAボタン(行動を促すボタン)の配置など、変更する要素を限定して比較することです。例えば、ボタンのデザインを比較したい場合、コンテンツやページレイアウトは同じ条件にそろえ、ボタンデザインだけを変えて効果を検証します。

成果分析では、それぞれのランディングページにおけるユーザーの行動やコンバージョン率を測定し、効果の高いバージョンはどれかを見極めていきます。

上記を繰り返すことで最適なページデザインやコンテンツは何かがつかみやすくなり、ランディングページの効果をより高めることが可能です。

4.多変量テスト(マルチバリエイトテスト)

多変量テスト(マルチバリエイトテスト)とは、LPにおける複数の要素を同時に比較検証する方法です。A/Bテストが主に2つのバージョンのページを比較するのに対し、多変量テストは複数の要素を一度に変更し、その効果を検証します。

例えば、ヘッダー画像やCTAボタンなどのデザインをそれぞれ異なるバリエーションで組み合わせてテストし、最適な組み合わせを見つけ出すことが可能です。

多変量テストは、複数の要素の相互作用が大きく影響する場合や、効果の最適化に複数の要素が関与すると予想される場合に適しています

ただし、評価項目の数や組み合わせが多岐にわたるため、テストにかかる時間と手間が多くなる点には注意が必要です。簡易的にテストを実施したい場合は、A/Bテストをおすすめします。

5.ヒートマップでランディングページの改善点を見つける

ヒートマップとは、ランディングページに訪問したユーザーの行動を可視化できるツールです。

ヒートマップの説明。

ユーザーの詳細な行動を分析できるため、ランディングページを改善する際に役立ちます。ランディングページに限らず、改善する前にまずは改善点を把握する必要があります。

【ランディングページの改善点の例】

  • サイトデザイン
  • 商品の説明文
  • CTAボタンの色や形
  • CTAボタンの前後の文章
  • CTAボタンの数や設置する場所 など

改善点を把握することで、精度の高い改善に着手できます。

LPOを成功させたい方は、ヒートマップの導入を検討してみてください。

LPOでマーケティングを成功させる3つのコツ

LPOでマーケティングを成功させるコツを解説します。

  1. ユーザビリティを重視する
  2. 長期的な視点でランディングページを改善する
  3. Webツールを活用する

LPOを成功させたい方は、参考にしてみてください。

1.ユーザビリティを重視する

ユーザーが使いやすいランディングページを目指すためにも、ユーザービリティを重視しましょう。

ポイントは「オーバーオプティマイゼーション」を起こさないようにすることです。オーバーオプティマイゼーションとは、過度な最適化によって逆にユーザビリティが損なわれることを指します。

デザインやコンテンツを最適化する際に、使いやすさを損なわないように注意しましょう。

例えば、LPOと同時にSEOも進める場合、キーワード・共起語を過剰に詰め込むのは避け、自然な文章を心がけます

ユーザービリティを重視し、ユーザーが使いやすいランディングページを制作しましょう。

2.長期的な視点でランディングページを改善する

棒グラフと折れ線グラフ

長期的な視点でランディングページを改善することも重要です。

短期的なコンバージョン率の向上を追求すると、顧客満足度やブランドイメージに悪影響を与える施策を展開する可能性が高くなるからです。

LPOの失敗につながるため、短期的な視点でランディングページを改善するのはおすすめしません。

過度なプロモーションを避け、短期的な売上増加よりも、顧客満足度やユーザーとの信頼関係の構築を重視すると良いでしょう。

3.Webツールを活用する

LPOでマーケティングを成功させるには、アクセス解析やヒートマップなどのWebツールを活用するのがおすすめです。

Webツールでデータを取得しないと、具体的にどこを改善すればいいのかわからないからです。闇雲に改善施策をしてしまうと、改善どころか悪化する可能性もあります。

ランディングページを改善する際には、データを基に改善することが大切です。次でLPOにおすすめのツールを解説するので、参考にしてみてください。

LPOにおすすめのツール3選

LPOにおすすめのツールは以下のとおりです。

  1. アクセス解析ツール
  2. ヒートマップツール
  3. ABテストツール

1つずつ見ていきましょう。

1.アクセス解析ツール

アクセス解析ツールとは、Webサイトに訪問したユーザーのデータを解析できるツールを指します。アクセス解析ツールを利用すれば、PV数やコンバージョン率などのWebサイトの改善に必要なデータを取得できます。

代表的なアクセス解析ツールは以下のとおりです。

どちらもGoogleが提供している無料ツールです。すでに導入している方も多いと思いますが、まだの方は導入しておくと良いでしょう。

コンバージョン率やクリック率など、LPOにおいて重要なデータを無料で取得できます。

2.ヒートマップツール

ユーザーの詳細な行動を分析できるヒートマップツールを導入することで、ランディングページの改善点を簡単に見つけられます。

ヒートマップツールを導入していないと「いつも決まった箇所で読者が離脱している」といった損失に気づけません。

本来であればコンバージョンにつながったはずのアクセスを捨てていることになるため、Webサイトに投資してきた資金や時間を捨てているのと同じです。

ランディングページの損失を防ぎたい方は、ヒートマップツールの導入をおすすめします。

ヒートマップツールに興味のある方は「サイトリード」の公式サイトをチェックしてみてください。サイトリードは、3種類のヒートマップを搭載したツールです。

3種類のヒートマップの説明。

詳細なユーザー行動を把握できるため「CTAがクリックされない」「訪問した読者がすぐに帰ってしまう」などのWebサイトの課題を簡単に見つけられます。

見つけた課題を解決すれば、アクセスや売上が増加するでしょう。

サイトリードは現在「年間契約で全プラン40%オフキャンペーン」を実施しております。

サイトリードの価格表。

「コスパNo.1のヒートマップツール」とご好評をいただいているサイトリードを、この機会にお得な価格で利用してみてください。

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3.ABテストツール

前述したABテストを定期的に実施するためにも、ABテストツールの導入をおすすめします。

【代表的なABテストツール】

juicer(ジューサー)は、基本機能に関してはすべて無料で利用できます。

「ABテストツールを試しに使ってみたい」という方は、juicerを利用すると良いでしょう。

まとめ:LPOで成果を上げるために

本記事のおさらいとして、LPOで成果を上げるために特に気を付けたいポイントを以下にまとめます。

  • 顧客ニーズや市場動向に柔軟に対応すること
  • PDCAサイクルを活用して、継続的にLPOを進めること
  • ユーザビリティとコンバージョン率向上を両立させること
  • 定量的・定性的指標の双方をモニタリングし、バランスよく分析すること

本記事で説明したポイントを参考にして、LPOを始めてみてください。

コンバージョン率向上や離脱防止に役立つツールについても、あわせてチェックしてみてくださいね。

参考:「LPOの進め方ー株式会社koujitsuー