ロングテールキーワードとは|検索ボリューム1,000以下のキーワード
ロングテールキーワードとは、検索ボリューム(検索エンジンで検索された回数)が1,000以下のキーワードを指します。
例えば、以下のキーワードはロングテールキーワードです。
- seo とは 初心者:検索ボリューム320
- ブログ 書き方 テンプレート:検索ボリューム480
- webマーケティング スクール おすすめ:検索ボリューム880
※検索ボリュームは「Ubersuggest」というSEOツールで調査しています。
キーワード数が3~4語で構成されていて、ビッグキーワードと比べて大量にキーワードがあるのが特徴です。
企業も参入していますが、どちらかというと個人ブロガーが多く参入しているキーワードです。
つまり、ビッグキーワードやミドルキーワードと比べると競合が弱く、検索上位を獲得しやすいキーワードといえます。
キーワードの種類 | 検索ボリューム | キーワード数 |
ビッグキーワード | 10,000以上 | 1~2語 |
ミドルキーワード | 1,000~10,000 | 2~3語 |
ロングテールキーワード | 1,000以下 | 3~4語 |
ミドルキーワード:検索ボリューム1,000~1万のキーワード
ミドルキーワードとは、検索ボリュームが1,000~1万のキーワードです。
【ミドルキーワードの例】
- seo とは わかりやすく:検索ボリューム1,600
- ブログ 書き方:検索ボリューム3,600
- webマーケティング スクール:検索ボリューム2,400
ロングテールキーワードとビッグキーワードの中間にあたり、企業も個人ブロガーも多く参入しています。
ビッグキーワード:検索ボリューム1万以上のキーワード
ビッグキーワードとは、検索ボリュームが1万以上の1~2語のキーワードを指します。
【ビッグキーワードの例】
- seo:検索ボリューム49,500
- ブログ:検索ボリューム301,000
- webマーケティング:検索ボリューム18,100
ビッグキーワードで検索上位を獲得できると多くのアクセスを見込めるので、大企業も参入している難易度の高いキーワードです。
競合が強いので、個人ブロガーがビッグキーワードで検索上位を獲得するのはかなり難しいです。
そのため、個人ブロガーの方は、ロングテールキーワードから書いていくことをおすすめします。
SEOにおけるロングテールキーワード4つのメリット
ロングテールキーワードは、下記のようなメリットがあります。
- 検索上位を獲得しやすい
- 成果が早く出やすい
- 検索意図がわかりやすい
- コンバージョンにつながりやすい
ひとつずつ解説します。
検索上位を獲得しやすい
ロングテールキーワードは競合性が低く、検索上位を獲得しやすいメリットがあります。
運営元が強い企業やドメインパワーの高いサイトはビッグキーワードをメインに狙うので、ロングテールキーワードは競合性が低いのです。
そのため、ドメインパワーの低い個人ブロガーにとってロングテールキーワードを軸にコンテンツを作るのは、検索上位を獲得するうえで効果的です。
成果が早く出やすい
ビッグキーワードと比べて、ロングテールキーワードは成果が出るのも早いです。ビッグキーワードだと、読者にとって有益な素晴らしいコンテンツを作っても、上位表示されるのに時間がかかります。
一方、ロングテールキーワードであれば、1ヵ月以内に上位表示されるケースも多いです。
成果が出るのに時間がかかるとモチベーションの低下を招きますが、成果が早く出るロングテールキーワードは、モチベーションを保ちやすいです。
検索意図がわかりやすい
ロングテールキーワードは語数が多いので、検索意図がわかりやすいです。
例えば「ダイエット」より「ダイエット サプリ おすすめ 女性」のほうが情報量が多く、検索意図を把握しやすいです。
検索意図が明確であれば記事を作りやすいのはもちろん、読者が求める記事を提供する難易度も下がります。
コンバージョンにつながりやすい
検索意図が絞られているロングテールキーワードは、コンバージョン(成約)につながりやすいです。
例えば「クレジットカード」というキーワードより「クレジットカード おすすめ 女性 20代」のほうが検索意図が絞られています。
検索意図が絞られていれば、20代の女性におすすめのクレジットカードを紹介するコンテンツ作りに注力できるので、クレジットカードで成約できる確率は上がるでしょう。
また「おすすめ」というキーワードを使っている読者は購買意欲が高いと考えられるので、ますます商品やサービスを成約できるチャンスが増えます。
SEOにおけるロングテールキーワード3つのデメリット
メリットの多いロングテールキーワードですが、以下のデメリットもあります。
- 検索ボリュームが少ないので大量のアクセスを見込めない
- 高い収益性は見込めない
- 似たような記事を書いてしまう恐れがある
1つずつ見ていきましょう。
検索ボリュームが少ないので大量のアクセスを見込めない
ロングテールキーワードは検索ボリュームが100未満のものも多いので、仮に検索順位で1位を獲得しても、多くのアクセスは期待できません。
そのため、1つの記事でアクセスを集めるのではなく、複数の記事でアクセスを集める必要があります。
高い収益性は見込めない
ロングテールキーワードはビッグキーワードと比べてアクセスが少ないので、高い収益性は見込めません。
ビッグキーワードであれば月数百万ほど稼げるケースもありますが、ロングテールキーワードで月数百万の収益を得るのは難しいです。
このように、ビッグキーワードと比べて高い収益性を見込めないのがロングテールキーワードのデメリットです。
似たような記事を書いてしまう恐れがある
ロングテールキーワードは膨大にあるので、検索意図が重複した似たような記事を書いてしまう恐れがあります。
似たような記事を書くと「カニバリゼーション」というお互いの記事同士で順位を争う非効率な現象が起こります。
そのため、ロングテールキーワードを使って記事を作る際には、検索意図が重複しないようにキーワードを選別しましょう。
ロングテールキーワードの選び方は、次で詳しく解説します。
ロングテールキーワードの選び方5つの手順
ロングテールキーワードの選び方は以下のとおりです。
- 上位表示を狙うビッグキーワードを決める
- ツールを使ってビッグキーワードを検索する
- 上位表示を狙うミドルキーワードを決める
- ツールを使ってロングテールキーワードを探す
- 検索意図が重複しているキーワードを選別する
手順は多いですが、やること自体は簡単です。
ブログ初心者でも簡単にできるので、実践してみてください。
手順1:上位表示を狙うビッグキーワードを決める
まずは、上位表示を狙うビッグキーワードから決めます。
例えば、ダイエットで上位表示を狙うなら「ダイエット」クレジットカードで上位表示を狙うなら「クレジットカード」というビッグキーワードになります。
ロングテールキーワードを探していくうえでビッグキーワードが軸になるので、最初に軸から決めましょう。
手順2:ツールを使ってビッグキーワードを検索する
ビッグキーワードを決めたら、次は「GetKeyword」「ラッコキーワード」などのツールを使い、ビッグキーワードを検索します。
今回はGetKeywordを使って「ダイエット」と入力してみます。
手順3:上位表示を狙うミドルキーワードを決める
入力すると膨大なキーワードが出てくるので、そのなかからミドルキーワードを選びます。
一例として「ダイエット 運動」を選んだと仮定して、次に進みます。
手順4:ツールを使ってロングテールキーワードを探す
ミドルキーワードを選んだあとは「GetKeyword」「キーワードプランナー」などを使ってロングテールキーワードを探します。
今回はGetKeywordを使ってロングテールキーワードを探してみます。
検索したら、検索ボリュームや競合性を参考にして、書けそうなロングテールキーワードを選びましょう。
検索ボリュームが多く、競合性の低いキーワードが狙い目です。
手順5:検索意図が重複しているキーワードを選別する
最後に、検索意図が重複しているキーワードを選別します。
効率よく選別するために、キーワードをコピーしてエクセルかスプレッドシートに貼り付けるのがおすすめです。
貼り付けたら、検索意図が重複しているキーワードを選別します。
選別する際には、書きたいキーワードと書かないキーワードを色で分けるのがおすすめです。
例えば、書きたいキーワードはオレンジ、書かないキーワードはグレー、未定のキーワードは色を塗らないなどが考えられます。
書きたいキーワードをオレンジで塗り、検索意図が重複しているキーワードをグレーで塗ってみました。
色に関してはどんな色を選んでも問題ないので、ご自身が作業しやすいルールを決めてみてください。
キーワードを選別する際のコツ
手順4までは簡単ですが、検索意図が重複したキーワードを選別するのは、慣れていないと少し難しく感じるかもしれません。
そこで、検索意図が重複しやすい言葉を以下にまとめてみました。
- How to:「〇〇方」「手順」「方法」
- Time:「いつ」「時間帯」「タイミング」
- Level:「初心者」「未経験者」「素人」
- Emotions:「つらい」「きつい」「しんどい」
- Popular:「おすすめ」「人気」「ランキング」
ほかにも半角スペースや中黒(・)のある、同じキーワードも選別します。
- 半角スペースの例:「ダイエット方法」「ダイエット 方法」
- 中黒の例:「クレジットカード」「クレジット・カード」
ロングテールキーワードを調べるのに便利な無料SEOツール5選
ここではロングテールキーワードを調べるのに便利なツールを紹介します。
- ラッコキーワード
- ruri-co
- GetKeyword
- 再検索キーワード調査ツール
- キーワードプランナー
先ほど紹介したツールも交えて、各ツールの魅力について紹介します。
「ラッコキーワード」は、検索窓に表示されるサジェストキーワードを取得できるツールです。
膨大な量のサジェストキーワードを取得できるのは便利ですが、無料版だと検索ボリュームまではわかりません。
検索ボリュームを知りたい場合は、有料版で契約する必要があります。
ruri-co
「ruri-co」は、無料で競合の順位状況と類似率の高いキーワードを取得できるツールです。
上記の機能だけでなく、正確な検索ボリュームの取得を回数無制限で使える優れものです。
GetKeyword
「GetKeyword」は、関連ワードや検索ボリュームを取得できるツールです。
関連ワードを取得できるだけでなく、競合性や検索数の増減までわかります。
再検索キーワード調査ツール
「再検索キーワード調査ツール」は、読者が再検索したキーワードを調べられるツールです。
SEOにおいて、読者が再検索したキーワードを把握するのは重要です。
再検索したということは、記事を読んでもわからないことがあったということ。つまり、記事で紹介できなかった内容があると考えられるのです。
読者満足度を高めるためにも、なるべく再検索は防ぎたいところです。
そのため、再検索キーワード調査ツールを利用して、網羅的に情報をまとめましょう。
キーワードプランナー
「キーワードプランナー」は、Googleが提供している無料で検索ボリュームを調査できるツールです。
無料で検索ボリュームを調査できるのは便利ですが「100~1,000回」とざっくりした数値しかわかりません。
そのため、正確に検索ボリュームを調査したい場合はGoogle広告を出稿するか「GetKeyword」「ruri-co」などのツールを使う必要があります。
ロングテールキーワードの選び方まとめ
ロングテールキーワードの選び方についておさらいします。
- 上位表示を狙うビッグキーワードを決める
- ツールを使ってビッグキーワードを検索する
- 上位表示を狙うミドルキーワードを決める
- ツールを使ってロングテールキーワードを探す
- 検索意図が重複しているキーワードを選別する
検索意図が重複したキーワードを選別するのは、少し難しく感じるかもしれません。
検索意図が重複しやすい言葉をまとめたので、参考にしてみてください。
- How to:「〇〇方」「手順」「方法」
- Time:「いつ」「時間帯」「タイミング」
- Level:「初心者」「未経験者」「素人」
- Emotions:「つらい」「きつい」「しんどい」
- Popular:「おすすめ」「人気」「ランキング」
上記以外にも、半角スペースや中黒のある同じキーワードも選別します。
慣れないうちは大変かもしれませんが、練習すれば簡単にできるようになります。
この記事の内容を参考にして、ロングテールキーワードで上位表示を獲得しましょう。
ロングテールキーワード以外のキーワードの選定方法を知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。