検索クエリとは

検索クエリ（search query）とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索窓にユーザーが入力した語句です。

例えば「転職」「転職 サイト」のように、単語や単語の組み合わせを指します。

リスティング広告を運用する際には、自社サイトに関心のあるユーザーが入力する検索クエリを分析し、キーワードを設定しましょう。

具体的には、クリック数が増えそうなキーワードを登録したり、ユーザーニーズに合った広告を制作したりすることで、収益アップが期待できます。

また、検索クエリで把握したユーザーニーズは、リスティング広告以外にも応用可能です。

例えば、ディスプレイ広告のターゲティングや、オウンドメディアのコンテンツ制作にも活用できます。

検索クエリとキーワードの違い

検索クエリと似た言葉にキーワードがあります。

違いがよくわからず、混同している方も多いでしょう。

リスティング広告におけるキーワードとは、GoogleやYahoo!などの管理画面上に登録するワードのことです。

一方、検索クエリはユーザーが検索エンジンの検索窓に入力したワードを指します。

簡単にいえば、キーワードは登録する側のワード、検索クエリは検索する側のワードです。

検索クエリの主な種類

検索クエリは主に下記の3種類があります。

• トランザクショナルクエリ
• インフォメーショナルクエリ
• ナビゲーショナルクエリ

ひとつずつ解説していきます。

トランザクショナルクエリ

トランザクショナルクエリは、Web上で何らかの行動をしたいときに検索されるクエリです。

商品やサービス名に、行動するキーワードを組み合わせて検索されます。

例えば「通販 服」「リスティング広告 やり方」「筋トレ メニュー」などは、トランザクショナルクエリに該当します。

トランザクショナルクエリは、商品購入や問い合わせなどのコンバージョンにつなげやすい点がメリットです。

そのため、リスティング広告で収益アップを目指すのであれば、いかにトランザクショナルクエリからキーワードを選定できるかが重要です。

インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリとは、情報収集を目的としたクエリのことで、検索クエリ全体でもっとも多い割合を占めています。

例えば「リスティング広告とは」「今何時」「重複 読み方」などの検索クエリが考えられます。

また、インフォメ―ショナルクエリを入力したユーザーは、具体的な行動を起こそうとは考えていない場合が多いです。

そのため、ユーザーが自サイトにアクセスしたとしても、コンバージョンにつながりにくいです。

ただし、ユーザーに有益な情報を提供して、自サイトの認知度向上や被リンク獲得などの目的には活用できます。

ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリは、特定のサイトへ訪問したいという検索意図を指すクエリです。

指名検索とも呼ばれ、企業や商品サービスの認知度が高いとナビゲーショナルクエリが検索されます。

例えば「Amazon」「YouTube」「天気予報」などは、ナビゲーショナルクエリに該当します。

単一キーワードが多く、ユーザーの頭のなかでアクセス先が明確にイメージされている点が特徴です。

ナビゲーショナルクエリを使うユーザーは、広告を閲覧しなくてもサイトに直接アクセスしてニーズを満たせるので、収益を増やすには不向きです。

工夫するとすれば、キーワードに商品名を含める手法が考えられます。

検索クエリの調べ方

ここでは検索クエリの調べ方について解説します。

検索クエリの調べ方は下記のとおりです。

• Googleサーチコンソール
• Google広告
• Yahoo!広告

検索クエリの調べ方がわからない方は、ぜひ参考にしてください。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールで、無料で利用できます。

検索クエリだけでなく、表示回数やクリック率、掲載順位などが確認可能です。

確認方法は簡単で、左メニューにある「検索結果」をクリックします。

すると、画面下部に検索クエリが表示されます。

なお、各検索クエリの掲載順位を確認したい場合は、画面上部にある「平均掲載順位」にチェックを入れます。

チェックを入れると、グラフだけでなく検索クエリの掲載順位も確認可能です。

Google広告

Google広告を配信している方は、広告がクリックされた検索クエリを確認できます。

Google広告では、検索クエリではなく「検索語句」と表示されます。

確認方法は簡単で、左メニューにある「キーワード」から「検索語句」をクリックするだけです。

データをエクスポートしたい場合は、画面右にある「ダウンロード」をクリックしてください。

Yahoo!広告

Yahoo!広告を配信している方は、広告がクリックされた検索クエリを確認可能です。

Yahoo!広告では「検索クエリー」と表示されます。

検索クエリを調べるには、画面中央にある「キーワード」から「検索クエリーを表示」をクリックします。

データをエクスポートしたい方は、画面中央にある「ダウンロード」をクリックしてください。

検索クエリ5つの活用方法

ここでは検索クエリを活用する方法について解説します。

• 検索意図を把握するのに利用する
• コンバージョンした検索クエリの追加
• リスティング広告のキーワードの修正
• リスティング広告の除外キーワードの選択
• ほかのWeb広告の運用

検索クエリをどう活用すればよいのか分からない方は、参考にしてください。

検索意図を把握するのに利用する

検索クエリを活用することで、ユーザーが検索した動機である検索意図を把握できます。

以下に一例を記載してあるので、参考にしてください。

上記のように検索意図を把握することで、ユーザーが求める情報を提供しやすくなります。

ユーザーが求める情報を提供すれば感謝され、商品やサービスを契約してもらえるチャンスも増えるでしょう。

コンバージョンした検索クエリの追加

手動で入札価格を調整している方は、コンバージョンが発生している検索クエリをキーワードとして登録するのもおすすめです。

コンバージョンした検索クエリを追加しておけば、再度コンバージョンが発生するチャンスが増えると考えられるからです。

また「購入」「問い合わせ」などのコンバージョンが発生しやすい検索クエリも、キーワードとして登録しておくとよいでしょう。

リスティング広告のキーワード追加

リスティング広告のキーワードを追加する際に、検索クエリは役立ちます。

リスティング広告の運用で成果を出すためには、キーワード登録の改善が欠かせないからです。

具体的には、コンバージョンが多いキーワードを優先して追加します。

例えば、登録キーワードが「通販 家電」である場合「通販 家電 取り付け」という検索クエリがあれば「取り付け」を追加します。

予想もつかない検索クエリを発見することもあるので、定期的に検索クエリを確認しておくとよいでしょう。

リスティング広告の除外キーワードの選択

検索クエリは、リスティング広告の除外キーワードを選択する際にも効果的です。

例えば、新品のメンズ服を販売しているECサイトを運営している場合「服 リサイクル」「服 レディース」など、自社サイトに関係のない検索クエリを除外キーワードとして選択しましょう。

除外キーワードを選択することで、利益につながらないユーザーに広告は非表示となり、広告費用の削減につながります。

また、Google広告やYahoo!広告で費用を多くかけているにもかかわらず、コンバージョンしていないキーワードがあれば、除外対象として検討しましょう。

コンバージョンが1件でも発生しているものは、除外せずに残しておくことをおすすめします。

ほかのWeb広告の運用

検索クエリからユーザーニーズを把握できるので、ほかのWeb広告の運用にも活用可能です。

例えば、コンバージョン率の高い検索クエリを発見した場合、検索クエリをディスプレイ広告のキャッチコピーに入れることで、訴求力を高める効果が期待できます。

検索クエリの分析データを手間なく応用できるので、効率よく広告運用の効果を高められます。

検索クエリのまとめ

検索クエリの基礎知識や活用方法などについて解説しました。

検索クエリを詳細に分析し検索意図を理解することで、効果的にWebサイトを改善できます。

また、検索意図を記事や動画などに反映することで、コンテンツの質が向上します。

この記事の内容を参考にして、検索クエリを自社サイトの成果向上に活かしましょう。