インスタグラムの戦略設計
ここではインスタグラムの戦略設計について解説します。
- コンセプト設計
 - プロフィール設計
 - コンバージョン設計
 
ひとつずつ解説していきます。
コンセプト設計
インスタグラム運用の土台となるのがコンセプトです。
コンセプトを明確にしておかないと、投稿内容に一貫性が出ません。
また、ユーザーがアカウントをフォローするメリットもありません。
つまり、インスタグラム運用の本来の目的であるコンバージョン獲得に失敗してしまうということです。
インスタグラム運用で成功するためにも、コンセプトを明確にしましょう。
プロフィール設計
最初にコンセプトを設定したら、次にプロフィール設計をおこないます。
プロフィールは、以下の要素で構成されています。
- アカウント名
 - アイコン
 - プロフィール文章
 
プロフィール設計においては、上記3つの要素に「権威性」「共感性」などを盛り込むことが重要です。
自社の強みや実績、共感を引き出せるネタがあれば記載しておきましょう。
コンバージョン設計
コンセプトとプロフィールを設定するだけでは不十分です。
仮にフォローしたくなる魅力的なアカウントを作れても、フォロワー数を増やすだけでは、コンバージョンの獲得につながりません。
そのため、フォロワーとの関係構築やコンバージョンへの導線設定など、さまざまな仕組みを作る必要があります。
例えば、下記のような手段が考えられます。
- 投稿でイベントを告知する
 - オウンドメディアのリンクをプロフィールに貼っておく
 - ストーリーズに商品のリンクを貼っておく
 
上記の手法を参考にし、自社にとって最適なコンバージョンの導線を設定しましょう。
インスタグラム以外のSNSの特徴
ここではインスタグラム以外のSNSの特徴について解説します。
- YouTube
 - X
 - TikTok
 - LINE
 
インスタグラム以外のSNSでマーケティングをやろうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ひとつずつ見ていきましょう。
YouTube
ユーザー数  | 18歳以上のユーザー数7,000万人(2022年5月時点)  | 
年齢層  | 10~70代  | 
主な特徴  | ・年代、性別問わず幅広い世代から人気 ・利用率がLINEに匹敵する ・動画で商品やサービスを訴求するのが効果的  | 
世界的にも人気のYoutubeですが、日本国内だけでも18歳以上のユーザー数が7,000万人を超えています。
動画で商品やサービスを訴求したい場合におすすめのSNSです。
X(旧Twitter)
ユーザー数  | 4,500万人(2017年10月時点)  | 
年齢層  | 10〜40代の幅広い年代から人気で、平均年齢は36歳(2020年12月発表)  | 
主な特徴  | ・140字の短文投稿が中心 ・リポスト機能による拡散性が強み ・炎上しやすいデメリットがある  | 
Xは拡散性の高さがウリである代表的なSNSのひとつです。
投稿や広告が拡散されれば、費用対効果抜群のSNSであるといえます。
一方、拡散性が高いがゆえに、炎上しやすいリスクもあります。
そのため、ほかのSNS以上に発信内容に注意を払う必要があるでしょう。
ユーザー数  | 2,600万人(2019年7月時点)  | 
年齢層  | 20〜50代  | 
主な特徴  | ・実名性 ・年齢や性別などの属性情報が正確 ・ページへのいいねは非公開  | 
Facebookは日本でのユーザー数は目立ちませんが、世界で見れば利用者NO.1のSNS(2022年1月時点で約29億人)です。
実名性が特徴で、年齢・性別・居住地などの情報をもとにした精度の高いターゲティングが可能です。
また、Facebookはテキスト・画像・動画など、さまざまな投稿手法に対応しています。
TikTok
ユーザー数  | 約1,700万(2021年8月時点)  | 
年齢層  | 10~20代に人気  | 
主な特徴  | ・音楽に合わせたショート動画を投稿 ・フォロワー0でも一部ユーザーに表示される ・さまざまなフィルタやエフェクトを使用した撮影が可能  | 
TikTokは、音楽に合わせたショート動画投稿が主流のSNSで、日本国内のユーザー数は1,700万人です。
10~20代の若年層に人気なので、若い世代をターゲットにしている企業に向いているSNSだといえるでしょう。
一方で、XやInstagramなどと比べると、普及率は高くない点がデメリットです。
LINE
ユーザー数  | 9,500万人(2023年6月末時点)  | 
年齢層  | 10~60代に偏りなく利用されている  | 
主な特徴  | ・国内最大規模のSNS ・1対1のコミュニケーションが中心 ・自動返信機能を搭載している  | 
LINEはSNSの枠を超え、もはや生活インフラといえるほど普及しているSNSです。
日本国内のユーザー数は9,500万人を突破しています。
LINEの強みは、CRMツールと連携することで、ターゲットごとにメッセージ配信や自動返信ができる点です。
効率よく既存顧客のロイヤリティ向上を達成できるだけでなく、リピーター獲得にも向いています。
インスタグラムマーケティングの成功事例3つ
ここではインスタグラムマーケティングの成功事例を3つ紹介します。
- ダイソー
 - キッコーマン
 - LIPS
 
ダイソー

1つ目の成功事例は、100円ショップでおなじみの「ダイソー」です。
さまざまなジャンルの100円商品を展開し、低価格商品を求めるユーザーから支持されています。
インスタグラムにおいても、雑貨・日用品・化粧品などの情報を投稿し、商品の魅力をうまく訴求しています。
キッコーマン

続いては、醤油や豆乳が主力商品である「キッコーマン」のインスタグラムアカウントを紹介します。
キッコーマンは、自社商品を使った料理レシピを投稿しています。
キッコーマン社員が実際に試食しておいしかったメニューのみを紹介し、人気を獲得しています。
食欲をそそられる魅力的な写真をアップし、自社商品を購入して料理してもらえる導線を見事に作っています。
また文字による訴求もうまく「ほっくりおいしい!」「お手頃でヘルシー!」など、参考になる点の多いアカウントです。
LIPS(リップス)

続いて紹介するのは、コスメや美容に特化したSNSアプリを提供する「LIPS」のインスタグラムアカウントです。
LIPSは投稿のデザインや訴求文が魅力的です。
「韓国JKメイク」「多幸感パレット」など、思わずクリックしたくなる工夫を凝らしていることが伝わります。
インスタグラム運用において多くの反応を獲得するには「ユーザーを飽きさせない」ことが重要です。
そのため、ほかの投稿も閲覧したくなる工夫を施すことがインスタグラム運用において大切です。
LIPSのアカウント化粧品に関係のない会社でも、参考になる点が多いでしょう。
インスタグラム戦略のまとめ
インスタグラムの戦略設計や各SNSの特徴などを解説しました。
インスタグラムの戦略設計は下記のとおりです。
- コンセプト設計
 - プロフィール設計
 - コンバージョン設計
 
上記の要素を参考にして、戦略を立てましょう。
インスタグラムで望む成果を出すためにも、戦略設計は欠かせません。
たった1回では簡単に設計できないと思うので、定期的に見直すことも必要です。
今回の内容を参考にして、インスタグラムの戦略設計を実践してみてください。
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【参考文献】
