GA4のデータ探索とは
GA4のデータ探索は、Webサイトやアプリの使い方についてより詳しく調べるための機能です。
Webサイトのどのページが人気か、ユーザーがどんな行動をしているかなど、さまざまなデータを組み合わせて分析できます。
ユーザーの行動をより深く理解し、Webサイトやアプリを改善する際に役立ちます。
レポートと探索の違い
GA4のレポートと探索の違いは、データを見る方法にあります。
レポートは、Webサイトやアプリの基本的なデータです。例えば、訪問したユーザーの属性や人気のページなどを把握する際に利用します。
一方、探索は前述したように詳細にデータを調べる際に利用するのが一般的です。
自分でデータを組み合わせて分析し、Webサイトやアプリの改善点を発見するのに役立ちます。
簡単にまとめると、レポートは基本的な情報をすぐに見るための機能で、探索は詳細なデータを調べる際に利用する機能です。
探索レポートの手法は8種類ある
探索レポートの手法は8種類あります。
- 空白
- 自由形式
- ファネルデータ探索
- 経路データ探索
- セグメントの重複
- ユーザーエクスプローラー
- コホートデータ探索
- ユーザーのライフタイム
ひとつずつ解説していきます。
空白
空白は、指標やセグメントなどが設定されていないテンプレートです。
初心者のうちは何を設定したらよいのかわからないと思うので、上級者向けのテンプレートだといえます。
自由形式
自由形式は「アクティブユーザー数」「市区町村」などのデータが表示されるテンプレートです。
すでに指標やディメンションがセットされているので、探索レポートの使い方がわからない初心者でも扱いやすいでしょう。
ファネルデータ探索
ファネルデータ探索は、ユーザーがコンバージョンを達成するまでの経路、ステップを確認することができます。
各ステップを表示することで、コンバージョンまでの経路を確認できます。
経路データ探索
経路データ探索は、ページやイベントの発生順番をステップごとに確認可能です。
特定ページからユーザーがどのように動いているのか、特定ページへの遷移の傾向などを把握するのに役立ちます。
データ探索のなかでも、特に利用頻度が高いといえるでしょう。
セグメントの重複
セグメントの重複は、選択した複数のセグメントの重複や関係性を確認することができます。
セグメントの比較は自由に設定することが可能で、3つまで重ねて分析できます。
ユーザーエクスプローラー
ユーザーエクスプローラーは、Webサイトを訪れたユーザー単位で行動を確認できます。
例えば「何時何分に初めて訪問したのか」「訪問したあとどんな行動を取ったか」など、ユーザーの行動をチェックできます。
コホートデータ探索
コホートデータ探索では、再訪に関する表を作れます。
初回訪問の何%が翌日や翌週にWebサイトに戻ってきたかを確認できます。
ユーザーのライフタイム
ユーザーのライフタイムは、さまざまな視点でWebサイトを訪れたユーザーを分析できます。
例えばユーザーの初回訪問だけでなく、来訪回数や平均売り上げなど、ユーザー単位での成果を確認できます。
おすすめの探索レポートの手法は3つ
探索レポートの数が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない方も多いでしょう。
利用頻度の高いおすすめの探索レポートは「自由形式」「経路データ探索」「ファネルデータ探索」の3つです。
それぞれ特長が異なるので、用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。
以下の表にそれぞれの活用ポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
レポート名 | 活用ポイント |
自由形式 | デフォルトで指標やディメンションがセットされているので、探索レポートの使い方がわからない初心者におすすめ |
経路データ探索 | Webサイト内でのユーザーの動きを詳細に分析したいときにおすすめ |
ファネルデータ探索 | コンバージョンまでの経路を詳細に確認できるので、eコマースサイトを運営する方におすすめ |
どれを使えばよいか迷うなら、初心者向けの自由形式から使うことをおすすめします。
GA4データ探索の基本的な使い方
ここでは、データ探索の基本的な使い方を解説していきます。
- テンプレートから手法を選ぶ
- ディメンションをセットする
- 指標をセットする
- 「行」「値」にセットする
手順1:テンプレートから手法を選ぶ
探索レポートを利用するには、テンプレートから手法を選びます。今回は基本的な操作を理解していただくために「空白」を使います。
GA4の左メニューから「探索」→「空白」を選んでください。
手順2:ディメンションをセットする
次に、ディメンションをセットしていきます。
今回はページ別の表示回数を出したいので「ディメンション」の+マークをクリックし「ページ/スクリーン」→「ページタイトルとスクリーン名」を選んでください。
選び終わったら、右上にある「インポート」をクリックします。
これでディメンションのセットは完了です。
手順3:指標をセットする
ディメンションをセットしたら、次は「指標」をセットしていきます。
指標の+マークを押し「ページ/スクリーン」→「表示回数」を選んでください。
選び終わったら「インポート」をクリックします。
これで、ディメンションと指標をセットできました。
手順4:「行」「値」にセットする
最後に、ディメンションと指標を表示するために「行」「値」にセットしましょう。
まず、行に先ほど用意した「ページタイトルとスクリーン名」を選びます。
赤枠で囲ってあるところをクリックするか、ドラッグ&ドロップでセットできます。
続いて、値に「表示回数」をセットします。
これでページごとの表示回数が表示されます。
GA4データ探索の活用方法
ここまでは基本的な使い方を解説しましたが、応用についても解説していきます。基本的な使い方を理解できた方は、ぜひ参考にしてください。
ランディングページから2ページ目に遷移したデータを取得するのは利用頻度が高いので、それをお伝えします。
まず「探索」→「経路データ探索」を選択してください。
次に、ステップ1の下にある下向き三角をクリックします。すると、以下の画面が表示されます。
「イベント名」以外であれば何でもOKです。今回は「ページタイトルとスクリーン名」にしてみます。
するとページタイトルが表示されるので、タイトルをクリックしてください。
遷移した2ページ目が表示されます。
GA4データ探索のレポートを保存・共有する方法
まず保存に関しては自動で保存されるので、対応する必要はありません。
次に、共有する方法について解説します。
共有するには、レポートの右上にある人型のアイコンを選択し「共有」をクリックするだけです。
これでレポートを共有できます。
まとめ
GA4の探索レポートの基礎知識や8種類の手法などを解説しました。
探索レポートは基本レポートと比べても、難しいかと思います。データ探索を使いこなすためには、練習する必要があるでしょう。
データ探索を使いこなせるようになると、Web担当者としてのスキルがグッと上がりますのでぜひ試してみてください。