サイト分析とは
サイト分析とは、サイトを上位表示するためにおこなう施策を検討するうえで、データを集めて分析する行為を指します。
サイトを訪れる人の属性やサイト内での行動を分析することで、ユーザーニーズを満たせるコンテンツ作成に役立てます。
データを集めないことには具体的な改善方法がわからないので、サイト分析はSEOにおいて欠かせません。
サイト分析で見るべき6つの指標
サイト分析で見るべき指標を解説していきます。
- PV数
- 検索順位
- コンバージョン率
- クリック率
- 滞在時間
- スクロール率
「どの指標を改善すればよいのかわからない」という方は、参考にしてみてください。
1.PV数
PV数は、ユーザーがどれだけサイトにアクセスしているかがわかる指標です。
アクセスが多いほど自社商品やサービスが成約するチャンスが増えるため、サイト分析においてPV数は重要です。
ただし、PV数が多ければ必ず成約するわけでもないので、ほかの指標と併せて改善しましょう。
2.検索順位
サイト分析において、検索順位を確認することも重要です。
検索順位が高いほどクリック率が上がり、アクセス数を増やせるからです。
画像出典:seo Clarity「CTR調査研究」
ご覧のように、1位は約14%、10位は2%を下回り、7倍以上の差があります。
アクセス数を増やすためにも、検索順位は必ず確認しましょう。
検索順位はGoogleサーチコンソールで確認できますが、調べるのが大変なので検索順位チェックツールを利用するのがおすすめです。
3.コンバージョン率
コンバージョン率(CVR)は、自社商品の購入や資料請求など、Webサイトで定めた目標をどれだけ達成しているかがわかる指標です。
Webサイトの収益化に直結する重要な指標のため、サイト分析する際には必ずデータを集めておきましょう。
コンバージョン率は、Googleアナリティクス4(GA4)で確認できます。
4.クリック率
クリック率が高いほどユーザーにクリックされるため、商品やサービスを成約するチャンスが増えます。
クリック率は「Googleサーチコンソール」というツールで確認可能です。
無料で利用できるため、まだ導入していない方は登録しておくことをおすすめします。
関連記事:Googleサーチコンソールの使い方7選をブログ初心者向けに解説!
5.滞在時間
滞在時間は、サイトに訪問したユーザーが滞在していた時間を表す指標です。
滞在時間が長いほど商品やサービスが成約するチャンスが増えるので、サイト分析する際には滞在時間も調べておきましょう。
GA4で滞在時間を確認できます。
6.スクロール率
スクロール率とは、Webページがどこまで読まれているかがわかる指標です。
具体的には、GA4だとWebページが90%までスクロールされると、1スクロールとしてカウントされます。
スクロールされるほど商品やサービスが成約するチャンスが増えるので、スクロール率も確認しましょう。
スクロール率は、GA4やGoogleタグマネージャー(GTM)で確認できます。
サイト分析を行う5つの手順
ここでは、サイト分析をおこなう手順について解説します。
- サイト全体のPV数を調べる
- サイトへの流入経路を調べる
- 検索キーワードを調べる
- ユーザーの行動を分析する
- 集めたデータを基にサイトを改善する
サイト分析は手順が多いですが、やること自体は簡単です。
1つずつ見ていきましょう。
手順1:サイト全体のPV数を調べる
まずはサイト全体のPV数を「GA4」を使って調べます。
自社商品やサービスの成約率を高めるためにも、多くのユーザーにサイトに訪れてもらうことが重要です。
PV数をチェックして、改善に役立てましょう。
GA4のアカウントを作成していない方は、以下の記事を読んでみてください。アカウントの作成方法を解説しています。
関連記事:GA4とは?必要な初期設定や活用事例をわかりやすく解説!
手順2:サイトへの流入経路を調べる
アクセス数を調べたら、次はどこからユーザーが流入しているのかを確認します。
流入経路を把握できれば、具体的な施策を立てやすくなるからです。
例えば、検索エンジン経由の流入が少ないならSEOに注力し、SNSからの流入が少ないなら、SNSアカウントを強化するなどが考えられます。
GA4で、以下の流入経路を確認できます。
- Organic Search:検索エンジン経由
- Direct:URLの直接入力やブックマーク経由
- Referral:外部リンク経由
- Paid Search:検索型連動広告経由
- Display:バナー型広告経由
- Social:SNSのリンク経由
- Email:メール経由
- Affiliates:アフィリエイト経由
- Other Advertising:ほかの広告経由
- Other:その他経由
参考:Google「デフォルト チャネルの定義」
上記のデータを確認するには、GA4の左メニューにある「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」を選択してください。
手順3:検索キーワードを調べる
サイトへの流入経路を調べたら、Googleサーチコンソールを使って検索キーワードを調べます。
検索キーワードを調べる際のポイントは、狙っている検索キーワードでサイトに流入があるかをチェックすることです。
例えば「ダイエット 有酸素運動」というキーワードを狙って記事を書いたとしたら、ユーザーがそのキーワードで検索してサイトを訪れていれば成功です。
狙ったキーワードで流入が少ないなら、コンテンツをリライトして改善する必要があります。
手順4:ユーザーの行動を分析する
ユーザーのサイト内での行動を分析することで、具体的な施策が見えてきます。
行動を分析する際に参考にすべき指標は、以下のとおりです。
- セッション
- 直帰率
- 離脱率
- 平均セッション時間
- CV(コンバージョン)
例えば、セッションが多くても直帰率が高い場合、ユーザーのニーズに合致した情報を提供できていない可能性が高いです。
上記の場合、記事をリライトしてユーザーに満足してもらえる内容にする必要があります。
ユーザーの行動を分析する際には「ヒートマップ」を利用するのが効果的
ヒートマップとは、Webサイトを訪問したユーザーの行動を可視化できるツールを指します。
ユーザーの詳細な行動を分析できるため、Webサイトを改善する際に役立ちます。
ヒートマップツールを導入していないと「いつも決まった箇所で読者が離脱している」といった損失に気づけません。
本来であればコンバージョンにつながったはずのアクセスを捨てていることになるため、Webサイトに投資してきた資金や時間を捨てているのと同じです。
損失を防ぎたい方は、ヒートマップツールを導入することをおすすめします。
手順5:集めたデータを基にサイトを改善する
GA4やGoogleサーチコンソールを使って集めたデータを基に、サイトを改善します。
サイト改善でおもにおこなう施策は以下のとおりです。
- 記事をリライトする
- タイトルを変更する
- 図解やグラフを載せる
- 内部リンクやCTAボタンを設置する
上位表示やCV数をアップするために、サイト分析は欠かせません。サイト分析をおこない、コンテンツを改善しましょう。
サイト分析で役立つ無料ツール3選
ここでは、サイト分析で役立つ無料ツールを紹介します。
いずれも無料とは思えないほど機能が充実しているので、試してみることをおすすめします。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
- SEOチェキ
【クリック率改善に役立つ】Googleサーチコンソール
運営会社 | |
料金 | 全機能無料 |
契約期間 | なし |
導入実績 | - |
特長 | ・検索順位がわかる |
Googleサーチコンソールは、Google社が提供している無料のサイト解析ツールです。
ユーザーが検索したキーワードや、クリック数などがわかります。
狙ったキーワードがどれくらいクリックされたかを確認できるので、クリック率の改善に役立ちます。
【PV数を確認できる】Googleアナリティクス(GA4)
運営会社 | |
料金 | 全機能無料(有料版もあり) |
契約期間 | なし |
導入実績 | - |
特長 | ・PV数やセッション数の確認ができる |
GA4もGoogle社が提供しているWebサイト解析ツールです。PV数やセッション数、直帰率や離脱率の確認が可能です。
また、CV(コンバージョン)を設定することで、設定した目標が具体的にどれだけ達成されているかもわかります。
Googleサーチコンソールと同様に無料で使えるので、導入することをおすすめします。
【簡単に操作できるのがウリ】SEOチェキ
「SEOチェキ」は全機能無料で使えるサイト分析ツールです。使い方は簡単で、調べたい競合URLを入力するだけです。
競合サイトのインデックス数や、ソーシャルサイトでの「いいね」数などをチェックできます。
シンプルすぎて物足りなく感じる方もいるかもしれませんが、サイト分析ツールを使い慣れていない初心者の方におすすめのツールです。
サイト分析で役立つ有料ツール5選
無料ツールでもサイト分析はできますが、オウンドメディアの運営に携わっているWeb担当者からすると、物足りないかと思います。
サイト分析で役立つ有料ツールを紹介するので、本格的にサイト分析をしたい方は参考にしてみてください。
- サイトリード
- Ahrefs
- AIアナリスト
- Juicer
- Semrush
【詳細なユーザー行動を徹底分析】サイトリード
運営会社 | 株式会社N1テクノロジーズ |
料金 | 合計1,000IMPまで無料 |
契約期間 | 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、年間から選択可能 |
導入実績 | 2,100社以上 |
特長 | ・3種類のヒートマップを搭載 |
「サイトリード」は、3種類のヒートマップを搭載したヒートマップツールです。
詳細なユーザー行動を把握できるため「CTAがクリックされない」「訪問したユーザーがすぐに帰ってしまう」などのWebサイトの課題を、簡単に見つけられます。
見つけた課題を解決すると、アクセスや売上の増加が期待できます。
また、サイトリードはヒートマップを利用できるだけでなく「離脱防止ポップアップ」を搭載しているため、離脱率の改善にも役立ちます。
サイトリードの機能について詳しく知りたい方は、以下の公式HPをチェックしてみてください。
【SEO分析の王道ツール】Ahrefs
運営会社 | 株式会社フルスピード |
料金 | ・19,900円~/月 ・Ahrefsウェブマスターツールは無料で登録・利用できる |
契約期間 | 1ヵ月・1年 |
導入実績 | 世界で60万人が導入 |
特長 | ・26.9兆と巨大なリンクデータを保有 ・新規コンテンツで注力すべきキーワードが見つかる ・悪質な被リンクの追加にすぐ気づける |
「Ahrefs」は、世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。
自社サイトの分析はもちろん、競合サイトの被リンク分析や、想定流入キーワードを把握することが可能です。
また、SNSで拡散されやすいWebページの傾向も分析できます。
【AIがWebサイトを自動分析】AIアナリスト
運営会社 | 株式会社WACUL |
料金 | 無料プランの利用が可能。有料プランを利用する場合は要相談 |
契約期間 | - |
導入実績 | 36,000サイト以上を分析 |
特長 | ・AIがWebサイトを自動分析 |
「AIアナリスト」はWACULが提供しているWebサイト分析ツールです。
AIが自動でサイトを分析し、データノウハウを基に重要ポイントのスコアリングもおこなってくれます。
無料プランでは「人工知能の提案」「レポート画面の確認」が可能です。詳細な根拠データが知りたい場合は、有料プランで契約する必要があります。
【ペルソナ分析機能が優秀】Juicer
運営会社 | ログリー株式会社 |
料金 | 基本プラン0円。有料でオプションを追加できる |
契約期間 | 一部の有料オプションは6ヵ月~ |
導入実績 | 4万サイト以上 |
特長 | ・ペルソナ設計が自動でできる |
「Juicer」は主にペルソナ設計するためのツールです。
自社が運営しているサイトに訪問するユーザーの属性を分析してくれるので、より精度の高いペルソナ設計ができます。
【競合分析に強み】Semrush
運営会社 | 株式会社オロ |
料金 | 119$~/月 |
契約期間 | 1ヵ月・1年(無料トライアルあり) |
導入実績 | ユーザー数1,000万人 |
特長 | ・SEOツール人気No.1 ・競合サイトのセッションや流入元を調査できる ・サイトの改善点を自動で診断してくれる |
「Semrush」は、ユーザー数が1,000万人を超える、オールインワン競合分析ツールです。
競合のWebサイトを分析できるだけでなく、広告やSNSの競合分析も可能です。また、競合サイトのセッションや流入元を調査でき、競合サイトに負けているキーワードも発見できます。
14日間の無料トライアルを実施しているので、興味のある方は試しに利用してみると良いでしょう。
まとめ:サイト分析にヒートマップツールを導入しよう!
サイト分析をおこなう手順やおすすめのサイト分析ツールについて解説しました。
この記事の要点を以下にまとめます。
- サイト分析とは、上位表示するための施策を検討するうえで、データを集めて分析すること
- サイト分析するためにGA4を用いて、PV数やユーザーの行動を調べる
- 集めたデータをもとにサイトを改善する
- ユーザーの行動分析は「サイトリード」がおすすめ
- ペルソナ設計は「Juicer」がおすすめ
サイト分析でヒートマップの利用を検討中の方は「サイトリード」がおすすめです。
ヒートマップ機能が充実しているだけでなく、離脱防止ポップアップを用いることで離脱率の改善にも役立ちます。
今なら年間払いで40%OFFとなっていて、お得に契約できます。キャンペーンは不定期となっているため、この機会にご利用を検討してみてください。