SEOの検索順位が決まる仕組み
「検索順位って、どういう仕組みで決まっているの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
残念ながら、検索順位が決まる仕組みの詳細についてはGoogleからも公表されていません。検索順位はGoogleの社員ひとり一人が決めているわけではなく、「アルゴリズム」という計算方法によって決められています。
Googleのアルゴリズムは、検索順位を決めるのに200以上の要素を判断材料として使っており、詳細を把握するのは不可能と言えます。
大切なのは、アルゴリズムの内容がわからなくても、Googleが「どういうWebサイトを多くのユーザーに届けたいと考えているのか」を理解することです。
検索順位を上げるための対策も、上記の考え方に合わせて行います。
Googleサーチコンソールを使ったSEO検索順位の調べ方
Googleサーチコンソールは、検索順位だけでなく各ページの表示回数やクリック率も調べられる便利なツールです。
まだGoogleサーチコンソールを登録していない方は、この機会に登録しておきましょう。
登録方法は、こちらで確認できます。
>関連記事:Googleサーチコンソールの使い方7選をブログ初心者向けに解説!
サイト全体の平均順位を確認する方法
登録している前提で話を進めます。
まずはGoogleサーチコンソールにログインし、検索順位を調べたいサイトのプロパティを選択します。
次に、左側のメニューから「検索結果」をクリックしてください。

クリックすると、サイト全体の平均順位が表示されます。

ページ別の順位を確認する方法
各ページの平均順位を調べる場合は、グラフ下にある「ページ」から、検索順位を知りたいページのURLをクリックします。

クエリ別の順位を確認する方法
クエリとは、自サイトを訪問したユーザーが検索窓に入力したキーワードを指します。
クエリ別の順位を確認するには、ページの左にある「クエリ」をクリックしてください。

SEO検索順位の上げ方7選
検索順位の上げ方を1つずつ解説します。
- タイトルに狙っているキーワードを含める
- クリックしたくなる魅力的なタイトルにする
- 見出しで検索意図を網羅する
- 一次情報を入れる
- 被リンクを獲得する
- SNSでコンテンツを紹介する
- 表示速度を改善する
タイトルに狙っているキーワードを含める
検索順位を上げるために、タイトルに狙っているキーワードを含めるのは基本です。
タイトルに狙っているキーワードを含めることで、検索エンジンがコンテンツの内容を認識してくれるだけでなく、読者にも「このコンテンツには自分の知りたい情報がある」と気づいてもらえます。
なお、キーワードはなるべく左側に配置するのがおすすめです。
読者は左側から文章を読むので、キーワードを認識してもらいやすくなります。
>関連記事:SEOキーワードの入れ方|検索上位を獲得する正しい入れ方を解説!
クリックしたくなる魅力的なタイトルにする
タイトルに狙っているキーワードを含めるだけでなく、クリック率を高めるためにも魅力的なタイトルにする必要があります。
クリックしたくなる魅力的なタイトルにするために、以下のような要素を加えましょう。
- タイトルの文字数を30文字程度にする
- 数字や記号を入れる
- ベネフィットを伝える
- 簡便性を伝える
- ターゲットを伝える
どれも簡単に実践できるので、試してみてください。
>関連記事:SEOに効果的なタイトルの付け方7つのコツ!例文を交えてわかりやすく解説
見出しで検索意図を網羅する
読者は知りたい情報があるかを判断するために見出しを読むので、見出しに検索意図(検索した目的)を入れましょう。
例えば、検索意図が「おすすめの有酸素運動が知りたい」であれば、以下のように見出しを作ります。
- 大見出し:おすすめの有酸素運動3選
- 小見出し:ランニング
- 小見出し:水泳
- 小見出し:サイクリング
大見出しに検索意図を含め、小見出しで詳細な内容を伝えます。
一次情報を入れる
一次情報とは、自分が見聞きしたことや体験したこと、独自の考察などの情報を指します。一次情報を入れることで読者にとって面白く興味深いコンテンツになるだけでなく、文章の説得力が増します。
「でも、一次情報を入れるなんて難しそう」と抵抗を感じるかもしれません。
たしかに、上位サイトに書いてあることを参考にして文章を書くより大変なのは間違いありません。しかし、検索上位を取るためにはどこでも読めるような当たり前の情報を書いていても難しいので、本気で検索上位を狙うなら一次情報を入れたいところです。
一次情報を集めるには、以下のような手段が考えられます。
- クラウドソーシングなどでアンケートを取る
- 自分で実験したデータを公表する
- 商品を購入して体験する
- セミナーやサークルなどの内容を記事にする
- 専門家にインタビューを行う
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部サイトから自サイトに張られたリンクのことです。
被リンクを張ってもらえればGoogleの検索エンジンから「価値の高いコンテンツだ」と評価され、検索順位が上がります。
>関連記事:被リンクとは?SEO効果や被リンクを獲得する9つの方法を解説!
SNSでコンテンツを紹介する
SEOだけでは検索順位を上げるのに十分とは言えません。
検索順位を上げるには、SNSでコンテンツを紹介するのが効果的です。
SNSでコンテンツを紹介し流入があれば、商品やサービスが購入されるチャンスが増えるだけでなく、シェアしてもらえればサイトの価値を高めることにもつながります。
検索エンジンから評価されるコンテンツを作るだけでなく、SNSでコンテンツを紹介して検索順位のアップを狙いましょう。
表示速度を改善する
Googleは表示速度の速さを求めています。
ウェブサイトの高速化は、サイト所有者だけでなく、すべてのインターネット ユーザーにとって重要です。サイトの速度が速いほど、ユーザーの満足度が高まります。また、当社の 内部調査では 、サイトの応答が遅いと訪問者の滞在時間が短くなることがわかっています。(中略)そのため、検索ランキングでサイト速度を考慮することにしました。
引用:Google検索セントラル|ウェブ検索ランキングにおけるサイト速度の利用
表示速度を改善するには、Googleが提供している「PageSpeed Insights」を参考にします。
使い方は簡単で、表示速度を調べたいWebページのURLを入力するだけです。

URLを入力すると、モバイルとパソコンのパフォーマンスを数値化してくれます。
色でパフォーマンスが評価されるので、赤であればオレンジになるように改善しましょう。
改善できる項目も、PageSpeed Insightsで教えてくれます。
おすすめのSEO検索順位チェックツール【無料】
ここでは無料で使えるおすすめの検索順位チェックツールを紹介します。
無料ツールだと機能に制限があったり順位を調べるのに時間がかかったりするので、無料ツールを試したら有料ツールに切り替えることをおすすめします。
Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは無料で使えるにもかかわらず、機能制限もないのでおすすめです。
ただし、一つひとつのキーワードの順位をチェックするのは大変なので、コンテンツが増えてきたら有料ツールの導入をおすすめします。
検索順位チェッカー

「検索順位チェッカー」は、1URLにつき5つまでキーワードを調べられるツールで、対象検索エンジンは「Google」「Yahoo」「Bing」の3つです。
本格的にWebサイトを運営していると数千キーワードを管理することになるので、あくまで順位チェックツールをお試しするという使い方をおすすめします。
Google検索順位チェッカー

「Google検索順位チェッカー」は、最大20キーワードまでGoogle検索順位をチェックできるツールです。
使い方は簡単で、自サイトのURLと調べたいキーワードを入力し「検索順位を取得」をクリックするだけです。
最大20キーワードまでしか調べられませんが、フォームをリセットすると再び20キーワードまで調べられます。
おすすめの検索順位チェックツール【有料】
本格的にWebサイトを運営するなら、有料の検索順位チェックツールは必須です。
ここでは有料でおすすめの検索順位チェックツールを紹介します。
RankTracker(ランクトラッカー)

「RankTracker」は海外の会社が提供している検索順位チェックツールで、AppleやAmazonなどの世界的な企業が導入しています。
検索順位をチェックできるだけでなく、競合サイトの順位チェック・キーワードのグループ化・順位チェックのスケジュール予約など、豊富な機能を搭載しています。
また、無料版も用意されているので「試しに使ってみたい」という方も、安心して利用できますよ。
GMO順位チェッカー

「GMO順位チェッカー」はクラウド型のツールで、パソコンにソフトをインストールする必要がありません。
インターネット環境があれば、場所を問わずにいつでもブラウザ上で順位を確認できます。
また、無料プランから始められるため、手軽に使用感を試せる点も魅力です。
SEOの検索順位に関するよくある質問
最後に、SEOの検索順位についてよくある質問にお答えします。
検索順位は何位を目指せばいい?
検索順位は10位以内(検索結果の1ページ目)を目指し、最終的には1位を獲得できると理想的です。
検索結果の1ページ目に表示されると、ユーザーの目に触れる機会が大幅に増えます。
特に、検索順位1位のコンテンツはクリック率が30%を超えることも珍しくありません。
2ページ目以降とはアクセス数に大きな差が出るため、まずは検索結果の1ページ目に表示されることを目標にしましょう。
SEO対策してから順位が反映されるまでどのくらいかかる?
一般的に数ヶ月、長くて半年~1年程度の時間がかかります。
Googleの公式見解でも「4ヶ月から1年」と示されており、すぐに結果が出るものではありません。
サイトの信頼性や競合の強さによっても期間は変動するため、SEOは長期的な視点で取り組むことが大切です。
参考:Google検索セントラル|SEO業者の利用を検討する
SEO対策しても順位が上がらない原因は?
SEO対策をしても順位が上がらない場合、原因は1つではなく複数の要因が考えられます。
Googleは200以上の項目を評価しており、どこかに問題があると順位は停滞します。
考えられる主な原因は、以下のとおりです。
- 検索意図とコンテンツの内容が合っていない
- 情報が古い
- サイトの表示速度が遅い
- 外部サイトからの被リンクが少ない
- スマートフォンで表示したときに見にくい
こうした原因が自サイトに当てはまらないか確認し、1つずつ改善していくことが順位上昇につながります。
まとめ:SEOの検索順位は毎日チェックしよう!
検索順位を上げる方法は、以下のとおりです。
- タイトルに狙っているキーワードを含める
- クリックしたくなる魅力的なタイトルにする
- 見出しで検索意図を網羅する
- 一次情報を入れる
- 被リンクを獲得する
- SNSでコンテンツを紹介する
- 表示速度を改善する
一度にすべて試すのは大変かと思うので、できる範囲で上記の方法を実践してみてください。
また、検索順位を上げていくためにも、毎日検索順位をチェックするのが望ましいです。検索順位を把握していないと、具体的にどんな対策をすればいいのか判断がつきません。
本記事で紹介したGoogleサーチコンソールやRankTrackerなどのツールを導入し、検索順位を毎日チェックする習慣を作ることが検索順位を上げていくために大切です。