SEOにおけるタイトル(titleタグ)とは
タイトル(title)タグとは、検索結果ページに表示されるページタイトルを指します。
ユーザーや検索エンジンに対してページの内容を伝える役割があります。
タイトルはクリック率を高めるために重要
タイトルは、クリック率を高める重要な役割を担っています。
例えば「SEO タイトル」というキーワードで検索したユーザーがいた場合、自分の知りたい情報が書かれているかを知る一番の手がかりがタイトルです。
タイトルを読んだユーザーに「自分の知りたい情報がなさそう」と判断されれば、記事を読んでもらえません。
SEOでの成果を最大化するためにも、ユーザーがクリックしたくなるタイトルを作れるかは重要です。
タイトルとメタディスクリプションの関係性
タイトルというと「メタディスクリプション」と混同する方がいるかもしれませんが、それぞれ意味が異なります。
メタディスクリプション(meta description)とは、タイトル下に表示される記事の概要を伝えるための文章を指します。
検索結果ページに表示される点では同じですが、タイトルほどクリック率には影響しません。
しかし、少しでもクリック率を高めるためにも、タイトルだけでなくメタディスクリプションも最適化すると良いでしょう。
メタディスクリプションを最適化する方法を詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
SEO対策でタイトルを付ける際の基本事項3つ
ここでは、タイトルを付ける際の基本事項について解説します。
- 狙っているキーワードを入れる
- キーワードはなるべく左側に入れる
- タイトルの文字数を30文字前後にする
多くの読者にクリックされる魅力的なタイトルを作るためにも、基本を押さえておきましょう。
狙っているキーワードを入れる
タイトルを付ける際の基本中の基本として、狙っているキーワードは必ず入れましょう。
キーワードは、検索エンジンにコンテンツの内容を伝える役割があるだけでなく、ユーザーもタイトルを読んで知りたい情報が書かれているかを判断します。
そのため、タイトルにはキーワードを必ず入れてください。
キーワードはなるべく左側に入れる
キーワードはなるべく左側にあるのが望ましいです。
読者は左側からタイトルを読んでいくので、タイトルが右側にあるとキーワードが目に入らない恐れがあるからです。また、右側にキーワードを配置するとタイトルが切れてしまった場合、読者にキーワードを見てもらえません。
そのため、なるべくキーワードは左側に配置するのが理想です。
ただし、キーワードを左側にすることで不自然なタイトルになるなら、無理に左側に配置する必要はありません。
読者がクリックしたくなる魅力的なタイトルを作ることを前提として、なるべく左側にキーワードを配置しましょう。
タイトルの文字数を30文字前後にする
文字数が多すぎると表示されずにタイトルが切れてしまうので、文字数は30文字前後にしましょう。
タイトルが切れてしまうと、読者が記事の内容を把握するのに必要な情報を見られなくなるので、クリック率が下がる恐れがあります。
ただし、少しタイトルが切れるくらいであれば問題ありません。
大切なのは「読者にこのキーワードは見てほしい」というキーワードが切れないようにタイトルを付けることです。
SEOに効果的なタイトルの付け方7つのコツ【例文あり】
ここでは、SEOに効果的なタイトルの付け方のコツを解説します。
- 数字を入れる
- 記号を入れる
- パワーワードを入れる
- ベネフィットを入れる
- 簡便性を入れる
- ターゲットを伝える
- 検索上位のタイトルとかぶらないようにする
数字を入れる
数字を入れると具体性が増し、クリック率を高める効果が期待できます。
一例として、数字なしのタイトルと数字ありのタイトルを見てみましょう。
【数字なし】
- クリック率を高めるテクニック
- SEO対策でおすすめのツール
【数字あり】
- クリック率を高める7つのテクニック
- SEO対策でおすすめのツール20選
数字を入れるだけで具体性が増し、クリックしたいと思えるタイトルになります。
数字を簡単に入れる方法として、以下の言葉と組み合わせるのが効果的です。
- ~のテクニック
- ~選
- ~の方法
- ~の理由
- ~のコツ
- ~のルール
- ~のポイント
数字を使うことでタイトルが目立ちやすくなる効果もあるので、数字は積極的に入れましょう。
記号を入れる
記号をうまく活用すれば目立つので、クリック率のアップが期待できます。
【タイトルでよく使われる記号】
- 隅付き括弧(【】)
- ビックリマーク(!)
- クエスチョンマーク(?)
- バーティカルバー(|)
記号がないタイトルと、記号があるタイトルを比べてみます。
【記号なし】
- SEOとは。SEOの基本知識から施策まで徹底解説
- 2023年最新。SEO対策の基本から応用までバッチリ解説
【記号あり】
- SEOとは?SEOの基本知識から施策まで徹底解説!
- 【2023年最新】SEO対策の基本から応用までバッチリ解説!
タイトルはほぼ変わらないのに、記号のあるほうが目を引くのではないでしょうか。
読者の目を引くことができればクリック率も上がり、SEOで上位表示されやすくなります。
パワーワードを入れる
パワーワードとは、読者が思わずクリックしたくなる言葉を指します。
【パワーワードの例】
- お得感:「無料」「〇〇%オフ」
- 権威:「〇〇市場の売上No.1」「ブログ歴〇〇年」
- 品質:「最高級」「感動的」
パワーワードで読者の興味を引くことができれば、クリック率がアップする可能性があります。
タイトルにはキーワードを入れるだけでなく、パワーワードも入れて読者の興味を引きましょう。
ベネフィットを入れる
ベネフィットとは、商品やサービスから得られる効果や利益を指します。このベネフィットをタイトルに入れることで、クリック率を高める効果が期待できます。
読者は検索する際に「収入を増やしたい」「時間を効率よく使いたい」などの利益を求めるニーズがあるのです。そのため、ベネフィットを入れることで読者の目に留まり、クリックされる可能性が高くなります。
一例として、ベネフィットを入れていないタイトルと入れたタイトルを見てみましょう。
【ベネフィットを入れていないタイトル】
- ブログの始め方を一からわかりやすく解説
- 筋トレ初心者必見!筋トレのやり方を徹底解説
【ベネフィットを入れたタイトル】
- 【ブログの始め方】半年以内に月1万円を達成する方法を公開!
- 筋トレ初心者必見!最短で体がデカくなる筋トレのやり方を徹底解説
ベネフィットを入れたタイトルのほうが魅力的に感じるだけでなく、成功を具体的にイメージしやすいメリットもあります。
簡便性を伝える
タイトルで「簡単にできますよ」と簡便性を伝えると、クリック率のアップが期待できます。
悪い例と良い例を見てみましょう。
- 悪い例:【9割の人は挫折する】頭のいい人だけが受かる宅建の勉強方法
- 良い例:たった半年、週に20時間勉強するだけで宅建に合格できる勉強方法
多くの人は、良い例のほうをクリックしたくなるでしょう。簡便性を伝えるのは、魅力的なタイトルを作るのに効果的です。
ただし、タイトルでは簡単だと書いているにもかかわらず、本文の内容が難しいのはNGです。
タイトルと本文の内容にずれがないよう、注意してください。
ターゲットを伝える
タイトルでターゲットを伝えるのも効果的です。
例えば、ターゲットが初心者であれば「初心者向け」「初心者必見」などの言葉を使い、特定の職業の人がターゲットであれば「Web担当者必見」「未経験でプログラマーを目指す人は必読」などの言葉をタイトルに入れます。
特に、初心者向けの内容だとアピールすると、ターゲットとなる読者が増えるのでおすすめです。
検索上位のタイトルとかぶらないようにする
検索上位のタイトルとかぶると目立たなくなってしまうので、クリック率が下がる可能性があります。
特に気をつけたいのは「〇〇とは」という言葉で、検索上位の半数近くが占めているケースも多いです。「〇〇とは」というキーワードを狙っているなら話は別ですが、なんとなく使っているのはNGです。
クリック率を高めるためにも、上位記事とかぶらないように工夫を凝らしたタイトルにしましょう。
タイトルを付ける際の注意点5つ|SEOでの失敗を防ぐ
最後に、タイトルを付ける際の注意点を解説します。
- キーワードを入れすぎない
- 記事内容と関係ないタイトルにしない
- タイトルで煽りすぎない
- Googleがタイトルを自動的に変更するケースがある
- 既存記事と似たタイトルにすると、重複コンテンツと見なされる可能性がある
SEOでの失敗を防ぐためにも、注意点を押さえておきましょう。
キーワードを入れすぎない
キーワードを入れるのはSEOにおいて必須ですが、入れすぎるのはNGです。
タイトルを読んだ際に、何が書かれているコンテンツなのかわかりにくいからです。
悪い例と良い例を見てみましょう。
狙っているキーワード:「ダイエット サプリ」
- 悪い例:ダイエットサプリ20選!おすすめの有酸素運動やダイエットレシピも紹介
- 良い例:短期間で激的に痩せる!おすすめダイエットサプリ20選
悪い例は「ダイエット サプリ」だけでなく「有酸素運動 おすすめ」「ダイエットレシピ」というキーワードまで入れてしまい、何を伝えたいのかわからないタイトルになっています。
良い例のように、狙っているキーワードを絞ったタイトルにしましょう。
記事内容と関係ないタイトルにしない
記事の内容と関係ないタイトルにするのは避けましょう。
タイトルと記事の内容が違っていると読者から失望され、すぐに離脱されてしまう可能性が高いからです。
すぐに離脱されてしまうと商品やサービスを売るチャンスも減ってしまうので、収益性の減少につながる恐れがあります。
また、記事内容とタイトルに関連性がないと、Googleが勝手にタイトルを変更することがあるので注意が必要です。
Googleがタイトルを自動的に変更することについては、のちほど詳しく解説します。
タイトルで煽りすぎない
クリックを促すためにタイトルを少し煽るケースもありますが、煽りすぎないは避けましょう。
煽りすぎると読者の期待値が上がりすぎてしまい、クレームに発展する可能性があるからです。
【煽りすぎているタイトルの例】
- 絶対に稼げるおすすめの副業
- 偏差値30からでも必ず東大に受かる勉強術
- 誰でも不動産投資で月100万円の収入を得る方法
「絶対に」とか「誰でも」というキーワードは強い興味を引く言葉ですが、読者が失敗したときに強い憤りを覚えるリスクがあります。
「絶対に稼げるっていうからやってみたのに、騙された」と思われ、クレームを受ける恐れがあります。
そのため、タイトルで煽りすぎないように注意しましょう。
Googleがタイトルを自動的に変更するケースがある
前述したように、Googleはキーワードに合わせて、タイトルを書き換えることがあります。
Googleが書き換えたタイトル次第では、クリック率が低下する可能性もあるので注意が必要です。
【タイトルタグを書き換えられないための対策】
- タイトルタグはひとつだけ設定する
- タイトルの日付を最新にする
- 記事の内容とタイトルを一致させる
上記の対策をしても、100%書き換えを防げるわけではありません。
そのため、書いた記事を定期的に確認し、タイトルが書き換えられていないかチェックしましょう。
参考記事:Google 検索セントラル|Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更
既存記事と似たタイトルにすると、重複コンテンツと見なされる可能性がある
既存記事と似たタイトルにすると、重複コンテンツと見なされる可能性があるので注意が必要です。
重複コンテンツと見なされると「カニバリゼーション」が発生し、両方の記事の順位が落ちてしまう場合があります。
カニバリゼーションを防ぐためにも、既存記事と似たようなタイトルを付けないよう注意しましょう。
まとめ:タイトルを最適化してクリック率を高めよう!
タイトルの付け方の基本事項や、クリック率を高めるタイトルの付け方を解説しました。
タイトルを付ける際には、以下が基本事項になります。
- 狙っているキーワードを入れる
- キーワードはなるべく左側に入れる
- タイトルの文字数を30文字前後にする
基本を押さえつつ、クリック率を高めるために以下の要素を意識してみてください。
- 数字を入れる
- 記号を入れる
- パワーワードを入れる
- ベネフィットを入れる
- 簡便性を伝える
- ターゲットを伝える
- 検索上位のタイトルとかぶらないようにする
タイトルを最適化してクリック率が高まれば多くの読者に記事を読んでもらえるので、Webサイトへのアクセスが増えます。
アクセスが増えれば商品やサービスを売るチャンスも増えるので、収益アップが期待できます。
この記事の内容を参考にして、多くの読者からクリックされる魅力的なタイトルを作りましょう。
タイトル最適化以外のSEO対策は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。