SEOにおけるリライトとは
リライトとは、記事を修正することを指します。
つまり、SEOにおけるリライトとは、検索順位を上げるために記事を修正することです。
具体的には、コンテンツを追加したり、古くなった情報を最新の情報に書き換えたりする対策が該当します。
SEOにおいてリライトが重要な意味をもつ3つの理由
SEOにおいてリライトが重要な意味をもつ理由は、以下のとおりです。
- 記事をブラッシュアップするため
- 情報の鮮度を保つため
- コスパ良くアクセスを増やせるため
1つずつ解説していきます。
記事をブラッシュアップするため
記事をブラッシュアップするためにリライトします。
一回で100点満点の記事を書くのは非現実的です。くりかえしリライトしてブラッシュアップすることで、徐々に100点に近づけます。
このように、記事をブラッシュアップするためにも、SEO対策においてリライトは欠かせません。
情報の鮮度を保つため
Googleが情報の鮮度をランキングシステムに採用しているので、リライトします。
Google は、検索クエリに対してより鮮度の高いコンテンツが期待される場合にそのようなコンテンツが上位に表示されるように、「検索クエリにふさわしい鮮度」を評価するさまざまなシステムを導入しています。
引用:Google検索セントラル|Google 検索ランキング システムのご紹介
また、読者が古い情報よりは、最新の情報を求めているのも情報の鮮度を保つ理由のひとつです。
コスパ良くアクセスを増やせるため
リライトは新規記事の執筆と比べると時間がかからないので、コスパ良くアクセスを増やせるメリットがあります。
例えば、タイトルやメタディスクリプションなどを修正するだけなら、数10分で終わります。たったそれだけのリライトでも、アクセスが月間で100以上増えるケースもあるのです。
このように、短時間でコスパ良くアクセスを増やせるので、リライトは重要なSEO対策のひとつです。
SEOにおけるリライト記事の選び方
記事をリライトした経験がないと「どの記事からリライトすればいいの?」と疑問が出ると思います。
ここでは、リライトする記事の選び方について解説します。
記事を投稿してから2~3ヵ月経っている
リライトする記事は、投稿してから2~3ヵ月経っている記事のなかから選ぶのがおすすめです。
Webサイトによって異なりますが、検索エンジンからの評価が安定するまでに約2~3ヵ月ほどかかるからです。
評価が安定する前にリライトしてしまうと、仮に順位が大幅に上下してもリライトが原因なのか単に評価が安定していないからなのか、判断が難しくなります。
そのため、投稿してから2~3ヵ月経っている記事からリライトしましょう。
検索順位が2位~20位の記事を優先する
順位の低い記事からリライトしたほうが伸びしろがあるように感じるかもしれませんが、効率の悪いやり方です。
例えば、51位の記事が50位になったところで流入数は大きく変わらないのに対し、2位の記事が1位になれば、流入数は大きくアップします。
そのため、検索順位が低い記事より、2位~20位とあと少しで検索上位を取れる記事のほうが優先順位が高いです。
まずは、流入数のアップが期待できる記事からリライトしましょう。
検索順位が1位の記事は基本的にリライトしなくていい
リライトする記事を選ぶ際に「検索順位が1位の記事はリライトしなくていいの?」と迷うかもしれません。
基本的に検索順位が1位の記事をリライトする必要はないです。
すでに1位なので検索順位が上がるわけでもなく、リライトすることで検索順位が下がるリスクがあるから。
そのため、検索順位が1位の記事はリライトしなくてOKです。
ただし、1位なのにCTR(クリック率)が低すぎる場合は、タイトルやメタディスクリプションのみリライトすることをおすすめします。
検索順位は高いのにCTRは低い記事を優先する
検索順位は高いのにCTRは低い記事を優先してリライトしましょう。
CTRさえ高めてしまえば、大幅なアクセス増が期待できるからです。また、CTRを高める対策(タイトルやメタディスクリプションの修正)は10分ほどで終わるので、コスパが良い点も優先したい理由のひとつです。
検索順位別のCTRは、以下を目安にしてみてください。
出典:seo Clarity「CTR調査研究」
SEO効果を高めるリライトのやり方【2位~20位】
2位~20位であれば順位としては高いので、コンテンツを追加するより、読者満足度を高めるためにリライトをおこないます。
- 文章を推敲する
- 最新情報に更新する
- 画像を最適化する
- タイトルを変える
- キーワードを見直す
- メタディスクリプションを修正する
- 見た目を整える
- リード文を修正する
1つずつ解説していきます。
文章を推敲する
読者にとってわかりにくい文章は、推敲する必要があります。
推敲する際には、以下の要素を意識してみてください。
- 誤字脱字がないか
- 読者が理解できない専門的な言葉を使っていないか
- 専門的な言葉をわかりやすく解説できているか
- 語尾が3回以上連続していて単調な文章になっていないか
- 一文が長くて読みにくい文章になっていないか
読者が求めている情報をわかりやすく伝えるために、推敲をおこないましょう。
最新情報に更新する
古い情報は多くの読者にとって役に立たないので、最新の情報に更新しましょう。
最新の情報は読者が求めているだけでなく、前述したようにGoogleも同様に最新の情報に更新されているかを重視しています。
最新情報に更新すれば読者だけでなく検索エンジンからも評価されるので、古い情報は定期的に更新しましょう。
画像を最適化する
SEOにおいて画像は重要な要素なので、最適化したいところです。
具体的には、画像にaltタグを設定したり、読者が情報を直感的に理解できるように図解を作るなどの方法があります。
図解は読者にとって役に立つだけでなく、画像検索でも上位表示される可能性があるので、アクセスが増えるというメリットもあります。
タイトルを変える
タイトルを変えることでクリック率(CTR)がアップし、アクセス数が増える可能性があります。がんばって記事を書いても、クリックして読まれないと収入が増えることはありません。
多くの読者にクリックしてもらうためにも、タイトルの最適化は必須です。
クリック率の高いタイトルにするために、以下を試してみてください。
- タイトルの文字数を30文字前後にする
- キーワードを左側に配置する
- 数字や記号を入れる
- ベネフィットを入れる
- 簡単にできる内容であると伝える
【関連記事】SEOに効果的なタイトルの付け方7つのコツ!例文を交えてわかりやすく解説
キーワードを見直す
キーワードは検索順位を大きく左右する重要な要素なので、リライトする際にはキーワードを見直しましょう。
狙っているキーワードは入れていても、関連キーワードは見落としているケースも多いです。
そのため、リライトする際には本文を修正したりコンテンツを追加したりするだけでなく、キーワードを見直すこともSEOにおいて重要です。
キーワード選定の詳しいやり方を知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
SEOキーワード選定のやり方を手順に沿って解説!おすすめのツールも紹介
メタディスクリプションを修正する
メタディスクリプションとは、検索結果ページに表示される記事の要約文です。
タイトルほど重要ではないものの、メタディスクリプションを最適化すると、CTRの向上が期待できます。
「タイトルは良いと思うけど、なぜかCTRが低い」という場合は、メタディスクリプションを修正してみてください。
【関連記事】クリック率を高めるメタディスクリプションの書き方を解説【テンプレ付き】
見た目を整える
文字ばかりだと情報を理解するのも大変なので、読者に負担をかけてしまい、結果として早々に離脱されかねません。
そのため、最後まで記事を読んでもらうためにも、見た目を整えるのは重要です。
見た目を整える際には、以下の点を意識してみてください。
- 要点を太字やマーカーで目立たせる
- イラスト・図解・表などを入れる
- 箇条書きを使う
読者の負担を軽減して、最後まで読んでもらえる工夫をしましょう。
スマホ画面でも見た目を確認する
近年ではスマホでWebサイトを閲覧する読者が増えているので、スマホユーザーにとっても利便性が高いサイトを目指しましょう。
「スマホを使って文章をチェックするなんて、めんどくさい」と思うかもしれませんが、パソコンでスマホ画面を確認できます。
やり方は簡単で、右クリックして「検証」をクリックすれば、スマホ画面で確認できますよ。
リード文を修正する
目次前での離脱率が高い場合は、リード文を修正しましょう。早期離脱が多いほどページの滞在時間が減り、SEOに悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
リード文で読者の興味を引くことができれば、記事を最後まで読んでもらえる可能性がアップします。
目次前の離脱率の目安は、10~20%です。20%を上回る場合は、リード文を修正すると良いでしょう。
離脱率を確認するには、ヒートマップツールかGA4を利用します。
リード文の書き方を詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
SEO効果を高めるリライトのやり方【21位~100位】
ここでは21位~100位のリライトのやり方について解説します。
- 検索上位サイトを参考にコンテンツを追加する
- 再検索キーワードを追加する
- 内部リンクを張る
検索上位サイトを参考にコンテンツを追加する
狙っているキーワードの検索上位(1位~10位)の記事をリサーチして、検索意図を調べましょう。
検索上位のサイトは、検索エンジンが「このコンテンツは読者の検索意図を満たせる」と高く評価されている記事が上位表示されています。
そのため、検索上位サイトを調べれば、狙っているキーワードで必要な検索意図がわかります。
リサーチした際に、自分が書いていなかった検索意図があったら追加しましょう。
再検索キーワードを追加する
再検索キーワードを追加することで、読者の知りたい情報を網羅的にまとめられます。
キーワードを再検索しているということは、知りたかった情報を得られなかった可能性が高いです。
再検索キーワードを追加して、より読者に満足してもらえるコンテンツにしましょう。
再検索キーワードを調べる方法は簡単で「再検索キーワード調査ツール」というツールを使うだけです。
一例として「SEO リライト」で検索してみました。
上記の再検索キーワードを見ると「記事をリライトするコツ」「リライトする意味」などの情報が知りたいと考えられます。
再検索キーワード調査ツールを利用して、読者の知りたい情報を追加していきましょう。
独自性の高い情報を追加する
なるべく独自性の高い情報を追加しましょう。
ほかのサイトからパクった情報は、読者にとってあまり役に立たない情報だからです。
実際、Googleも独自性の高い情報を扱うことの重要性を明言しています。
新規のコンテンツを作成する際は、たとえ一部であっても他人のコンテンツをコピーしないでください。ご自身の知識に基づいて、自分で作成してください。誰かが公開したコンテンツの焼き直しはしないでください。
引用:Google検索セントラル|検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
Googleも上記のように明言しているので、独自性の高い情報を追加するとSEO効果が期待できます。
独自性の高い情報を集める方法を以下にまとめたので、参考にして独自性の高い情報を追加しましょう。
- 体験談を入れる
- 個人の意見を述べる
- インタービューを実施する
- アンケートを集計する
- 独自に集計したデータを公表する
内部リンクを張る
内部リンクを張るのもリライトにおいて重要です。内部リンクを張ることで「クローラー」というロボットにWebサイトの巡回を促す効果があるからです。
クローラーがインデックス登録をしてくれないと、検索結果に記事が表示されることはありません。
記事を検索結果ページに表示するためにも、クローラーの巡回を促すことはSEOにおいて重要です。
また、内部リンクを張ることで、読者の利便性が向上するというメリットもあります。
内部リンクを活用せずにひとつの記事で詳細な解説をしてしまうと、膨大な量のコンテンツとなり、読者にとって大きな負担となるのです。
読者に過度な負担をかけてしまうと「この記事読むのめんどくさいな」となり、早々に離脱される可能性が高くなります。
クローラーの巡回を促したり読者への負担を軽減したりするためにも、内部リンクを活用しましょう。
リライトのやり方【100位圏外】
何十記事書いても100位圏外ばかりの場合は、記事の書き方が根本的に間違っている可能性があります。同じやり方で続けてもずっと同じ結果になりかねないので、記事の書き方を見直すと良いでしょう。
記事の書き方を見直すには、書籍や動画などで勉強したり、講座で専門家から直接教えてもらったりする方法が考えられます。
SEOの勉強方法に興味のある方は、以下の記事を読んでみてください。
リライトする際の注意点
ここでは、リライトする際の注意点について解説します。
- 検索順位に応じてリライトのやり方を変える
- リライトしたあとに検索順位の変動を確認する
効率よく検索順位を上げていくためにも、注意点を押さえておきましょう。
検索順位に応じてリライトのやり方を変える
検索順位別に異なったリライトのやり方を紹介しましたが、これには理由があります。検索上位であればコンテンツを追加する必然性がなく、反対に検索順位が低い場合は、コンテンツを追加する必要があるからです。
検索上位をとれているということは、必要なコンテンツはそろっていると考えられるので、読者満足度を高めることに注力します。
一方、検索順位が低い場合は必要なコンテンツがそろっていない可能性が高いので、コンテンツを追加する必要があります。
また、コンテンツを追加するような大幅なリライトは、検索順位が上がるどころか下がるリスクもあるのです。検索順位が低い記事が下がったところで大した問題ではありませんが、検索順位が高い記事が下がれば、アクセス数が大きく減少する恐れがあります。
「リライトする=順位が上がる」わけではなく、反対に順位が下がるリスクがあるのは頭に入れておきましょう。
リライトしたあとに検索順位の変動を確認する
リライトしたあとに検索順位の変動を確認するのは必須です。確認しないと、検索順位が上下した原因がわからないからです。
検索順位を上げられた方法はノウハウとして今後に活かすべきですし、検索順位が下がった場合は原因を特定して、同じミスをしないように注意する必要があります。
ノウハウを蓄積するために、リライトしたあとには検索順位の変動を確認しましょう。
リライトする際に役立つSEOツール4選
ここでは、リライトする際に役立つSEOツールを紹介します。
- 検索順位チェックツール
- Googleツール
- 再検索キーワード調査ツール
- ヒートマップツール
ツールを活用すれば、リライトの精度を高めたり時短につながったりするので、試しに使ってみてください。
検索順位チェックツール
検索順位チェックツールは、検索順位を把握するために必須です。
Googleサーチコンソールや無料の検索順位チェックツールでも検索順位は調べられますが、一つひとつのキーワードを調べるのに膨大な時間がかかるのでおすすめしません。
「GRC」「Rank Tracker」などの検索順位チェックツールの導入を検討してみてください。
【関連記事】SEOで検索順位を上げる方法7選|おすすめの検索順位チェックツールも紹介
Googleツール
ブログをやるなら「Googleサーチコンソール」「Googleアナリティクス」などのGoogleツールも導入しておきましょう。
多機能なツールを無料で使えるので、導入しない理由がありません。
最低でも、以下のツールはそろえておきましょう。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
- PageSpeed Insights
再検索キーワード調査ツール
再検索キーワード調査ツールはリライトする際に必須というわけではありませんが、コンテンツを追加する際に便利なツールです。
それでいて無料で使えるので、使ったことのない方は試してみてください。
ヒートマップツール
ヒートマップツールとは、読者のWebサイト上での行動を視覚化してくれるツールです。読者が記事をどこまで読んだか、クリックしてほしいボタンがクリックされているかなどをチェックできます。
ヒートマップツールを活用すれば課題が明確になるので、リライトする際に役立ちます。
ヒートマップツールに興味のある方は「サイトリード」の公式サイトをチェックしてみてください。
3種類のヒートマップを搭載しているだけでなく、ユーザーの離脱を防ぐ「離脱防止ポップアップ機能」も搭載しています。
「検索順位を上げたい」「コンバージョン率を改善したい」という方は、サイトリードのご利用を検討してみてください。
SEOにおけるリライトのよくある質問
最後に、SEOにおけるリライトのよくある質問にお答えします。
ブログをリライトして順位が下がる原因は何ですか?
ブログをリライトして順位が下がる原因は、以下が考えられます。
- 検索意図とずれがある
- 既存記事と内容が重複している
- 他サイトと似た内容になっている
よくあるのは「コンテンツの過剰追加」です。
「ユーザーは〇〇について知りたいだろう」と思って追加したコンテンツが、検索意図とずれているケースはよくあります。
検索意図と関係ないコンテンツを追加するほど「この記事はユーザーの知りたい情報をまとめていない」と検索エンジンから判断され、順位を下げられると考えられます。
そのため、リライトして検索順位が落ちた場合は、コンテンツを過剰追加していないか確認してみてください。
リライトする意味がわからないです...
リライトする意味は、以下のとおりです。
- 検索上位の獲得
- 検索上位の獲得によるコンバージョン数の向上
- 情報の鮮度の保持
リライトで検索上位を獲得すればアクセスが増え、コンバージョン数の増加が期待できます。
また、リライトして情報の鮮度を保つことで、検索上位を獲得しやすくなったり、ユーザビリティの向上につながったりします。
リライト記事を書くコツは?
リライト記事を書くコツは、以下のとおりです。
- リライト記事を書く前に、競合記事を分析する
- 検索意図に漏れがない構成を作る
- タイトルや見出しに関連キーワードを入れる
- リライトで実践した改善施策を記録する
- ヒートマップの熟読率が低い見出しは、削除することを検討する
リライトの成果を左右するのは、競合分析や構成作成などの事前準備です。
リライトを実施する前に、準備を万全にしておきましょう。
まとめ:SEOに効果的なリライトをおこない検索順位を上げよう!
リライトする記事の選び方や、順位別のリライトのやり方について解説しました。リライトをおこなって検索上位を獲得すれば、アクセスが増えて商品やサービスを売るチャンスも増えます。
やることが多いので慣れないうちは大変かもしれませんが、今回紹介した内容を少しずつ実践してみてください。
リライト以外のSEO対策のやり方を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。