検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、特定のキーワードが検索された回数を把握できる指標です。
例えば「おすすめのラーメン屋」というキーワードの検索ボリュームが1万の場合、1ヶ月に1万回程度おすすめのラーメン屋が検索されたとわかります。
SEOにおける検索ボリュームの重要性
SEOにおいて、検索ボリュームを調査することは重要です。
検索ボリュームが多く競合の強いキーワードは、ブログ初心者では手も足も出ないケースが多いからです。
反対に、ほぼ検索されていないキーワードで検索上位を獲得しても、ほとんどアクセスは増えません。
つまり、検索ボリュームが多すぎたり少なすぎたりするキーワードは、狙うべきではありません。
狙うべきキーワードを把握するためにも、検索ボリュームを調べることが大切です。
検索ボリュームの調べ方【無料ツール5選を紹介】
検索ボリュームを調べるには、ツールを利用する必要があります。
有料ツールでなくても、以下の無料ツールで検索ボリュームを調べられます。
- GetKeyword
- ruri-co
- aramakijake.jp
- Ubersuggest
- Googleキーワードプランナー
検索に回数制限を設けている無料ツールも少なくないため、回数制限に抵抗がある方は有料ツールをご検討ください。
それでは、各ツールの調べ方を見ていきましょう。
GetKeyword

「GeyKeyword」は、無料で利用できるSEOキーワードツールです。
関連ワードを取得できるだけでなく、正確な検索ボリュームやSEO難易度までチェックできます。
また、キーワードをコピーできる機能があるため、スプレッドシートやエクセルにキーワードを貼り付けて利用できる点も便利です。
検索ボリュームを調べるには、検索窓にキーワードを入力し、虫眼鏡アイコンをクリックします。
今回は「検索ボリューム」で進めます。

これで検索ボリュームが表示されます。

GeyKeywordで検索ボリュームを調べる場合、月10回までの利用制限があります。
利用回数を増やすには、SMS認証が必要です。SMS認証すると、月40回まで上限が増えます。
ruri-co

「ruri-co」は、CROCO株式会社が提供しているキーワード調査ツールです。
類似率の高いキーワードを調査できて、検索ボリュームも確認できます。
使い方は簡単で、検索窓に調べたいキーワードを入力し「調査」をクリックするだけです。


ruri-coのすごいところは、無料ツールにもかかわらず「回数無制限」であることです。
回数に制限がないため、調査したいキーワードの検索ボリュームを好きなだけ調べられます。
ただし、最新の検索結果と異なる場合があるため注意が必要です。
最新の検索ボリュームを知りたい場合は、前述したGetKeywordのほうが適しています。
aramakijake.jp

「aramakijake.jp」は、GoogleとYahoo!の検索ボリュームを調査できるツールです。
検索ボリュームを調べるには、検索窓に調べたいキーワードを入力し、チェックボタンを押すだけです。


検索ボリュームを調べられるだけでなく、1~50位の「月間検索アクセス予測数」まで調べられます。

Ubersuggest

「Ubersuggest」は、サジェストキーワードや被リンクの獲得数などを調査できるツールで、検索ボリュームも調べられます。
検索ボリュームを調べるには、左メニューから「キーワードリサーチ」→「キーワード概要」を選択します。

次に、調査したいキーワードを検索窓に入力し「検索」をクリックしてください。

これで検索ボリュームが表示されます。

下にスクロールすると、サジェストキーワードや関連キーワードを調査できる場所があります。

多機能で利便性の高いツールですが、無料版だと回数制限があり、1日3回までしか調査できません。
回数無制限で利用したい方は、有料契約をご検討ください。
Googleキーワードプランナー

「Googleキーワードプランナー」は、Googleが提供しているキーワード調査ツールです。
検索ボリュームや競合性、入札単価などを調べられます。
検索ボリュームを調べるには、画面を下にスクロールし「このツールを使ってみる」をクリックします。

次に「新しいキーワードを見つける」を選択してください。

続いて、調べたいキーワードを検索窓に入力し「結果を表示」をクリックします。

これで検索ボリュームを確認できます。

無料で利用できるのは大きなメリットですが、正確な検索ボリュームがわからないという点がデメリットです。
具体的には、月間平均検索ボリュームが「100~1000」「1000~1万」など、ざっくりとした数字しかわかりません。
正確な検索ボリュームを知りたい場合は、Google広告に出稿する必要があります。
検索ボリュームごとのキーワードの種類

検索ボリュームの大きさによって、キーワードの種類は異なります。
検索ボリュームの多いキーワードを「ビッグキーワード」と呼び、反対に少ないキーワードを「ロングテールキーワード」と呼びます。
検索ボリュームの目安
検索ボリュームの目安は、以下のとおりです。
検索ボリュームの目安 | キーワードの種類 |
---|---|
1,000回未満 | ロングテールキーワード |
1,000~10,000回 | ミドルキーワード |
10,000回以上 | ビッグキーワード |
検索ボリュームが1,000回未満であれば少なく、10,000回以上であれば多いといえます。
検索ボリュームを活用したキーワードの選定方法
ここでは、検索ボリュームを活用したキーワードの選定方法を紹介します。
- ビッグキーワードを決める
- ミドルキーワードを決める
- ロングテールキーワードを検索する
- ロングテールキーワードを選定する
「SEOはキーワードが9割」といっても過言でないほど、選定したキーワードが成果に大きく影響します。
SEOで検索上位を獲得するためにも、検索ボリュームを活用したキーワードの選定方法を押さえておきましょう。
手順1:ビッグキーワードを決める
ビッグキーワードについて明確な定義はありませんが、目安としては検索ボリュームが1万以上、1~2語のキーワードを選びます。
例えば「ブログ 始め方」「SEO」などのビッグキーワードが考えられます。
以下は、GetKeywordで「ブログ 始め方」と検索した結果です。

「ブログ 始め方」の検索ボリュームは14,800あるので、ビッグキーワードといえます。
>関連記事:ビッグキーワードとは?ロングテールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示するためのSEO対策7選を解説
手順2:ミドルキーワードを決める
ビッグキーワードを決めたあとは、ミドルキーワードを決めます。

一例として「Wordpress ブログ 始め方」を選んだと想定して、次に進みます。
手順3:ロングテールキーワードを検索する
続いて、ロングテールキーワードを検索します。
以下は「Wordpress ブログ 始め方」で検索した結果です。

ロングテールキーワードは膨大にあるので、すべて執筆するのは大変です。
必ずキーワードを選定し、取捨選択を行いましょう。
手順4:ロングテールキーワードを選定する
最後に、検索したロングテールキーワードを選定します。

意味が似ているキーワードを書くと非効率なため、書かないキーワードはグレーで塗りつぶして区別しています。
ロングテールキーワードを選定する際には、以下の基準で選ぶのがおすすめです。
- 検索ボリュームが10以上ある
- 個人ブログが検索上位にいる
- 自分の経験や専門性を活かせる
詳細は、以下の記事で解説しています。
WebサイトのPVを伸ばす検索ボリューム活用のコツ
ここでは、検索ボリューム活用のコツをお伝えします。
- 初期段階はロングテールキーワードを優先する
- PVが増えてからミドル・ビッグキーワードを狙う
- 検索意図を考える
検索ボリュームを活用できると、WebサイトのPVを効率よく伸ばせます。
より多くの読者に記事を読んでもらいたい方は、参考にしてみてください。
初期段階はロングテールキーワードを優先する
Webサイト開設初期は、競合の少ないロングテールキーワードから始めましょう。
検索ボリュームは小さいですが、上位表示しやすいため着実にアクセスを伸ばしやすいです。また、具体的な悩みをもつユーザーが検索するため、記事の内容とユーザーの求める情報が一致しやすいメリットがあります。
例えば「料理」のような意図が幅広いキーワードではなく「一人暮らし 時短 夕食 作り置き」のような具体的な組み合わせを狙います。
初期段階では量より質を重視し、読者の役に立つ記事を着実に積み重ねることで、検索エンジンからの評価を高められます。
PVが増えてからミドル・ビッグキーワードを狙う
WebサイトのPVが安定して増加し、検索エンジンからの評価が高まった段階で、より検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示を狙います。
検索ボリュームが数千~数万のキーワードで上位表示されると、一気にPVが伸びます。
ただし、ミドル・ビッグキーワードで上位表示を獲得するのは時間がかかるため、既存記事の質や検索順位の向上を軸にして段階的に進めていくことが大切です。
焦らずに地道な努力を続けることで、より多くの読者に訪問してもらえるWebサイトに成長させられます。
検索意図を考える
検索意図とは、読者がキーワードを検索した目的や理由のことです。
例えば「転職」と検索する人は、転職エージェントを探しているのか、それとも転職方法を知りたいのかで、求める情報が異なります。
読者が知りたい情報をしっかり伝えるためにも、検索意図を考えることが重要です。
検索意図を理解した記事を作成できると、検索エンジンからの評価も高まり、検索順位の向上が期待できます。検索上位を獲得してPVを伸ばすためにも、検索意図を考えてみてください。
検索意図の考え方や調べ方は、以下の記事で確認できます。
検索ボリュームを参考にキーワード選定する際の注意点|失敗を防ぐ
最後に、検索ボリュームを参考にキーワード選定する際の注意点を解説します。
- 検索ボリュームが少ない=検索上位を獲得しやすいとは限らない
- 検索ボリュームに関係なくYMYLジャンルの難易度は高い
- 検索ボリュームのみを参考にしてキーワードを選定しない
思わぬ失敗を防ぐためにも、注意点を押さえておきましょう。
検索ボリュームが少ない=検索上位を獲得しやすいとは限らない
検索ボリュームが少ないキーワードであっても、上位表示が難しいケースがあります。
例えば「弁護士 相談 札幌」というキーワードの検索ボリュームが100以下でも、大手法律事務所や地域で有名な弁護士事務所がすでに上位を占めている可能性があります。
上記の場合、開設して間もないWebサイトが上位表示を狙うのは現実的ではありません。
検索ボリュームが少なくても検索上位の獲得が難しいケースはあるため、注意しましょう。
検索ボリュームだけでなく、実際の検索結果を確認して競合の強さを調べることが大切です。
競合の強さを調べる方法
競合の強さを調べるには前述したUbersuggestが便利ですが、今回は無料かつ手軽にできるやり方を紹介します。
まず、狙っているキーワードをGoogleの検索窓に入力しましょう。
表示された検索結果で、個人ブログが上位表示されている場合はSEOで勝ちやすいです。
反対に、企業サイトが上位を独占している場合は競合性が高く、検索上位の獲得は難しいです。
検索結果を調べるだけで競合の強さを把握できるため、ぜひ試してみてください。
検索ボリュームに関係なくYMYLジャンルの難易度は高い
YMYLジャンルとは、人の生活やお金に大きく影響する分野を指します。
例えば、以下のジャンルはYMYLに該当します。
- 医療
- 健康
- 金融
- 法律 など
Googleは、誤った情報が人の命や財産に被害を与える可能性があると考え、YMYLジャンルは特に厳しい品質基準を設けています。
例えば「肩こり 治し方」の検索ボリュームが仮に少なくても、病院のWebサイトが上位を占めている場合、個人ブログが検索上位を獲得するのは難しいです。
記事の質が素晴らしくても、YMYLジャンルを選んだ時点で検索上位を獲得できないケースはよくあります。
そのため、検索ボリュームに関係なく、YMYLジャンルは避けるのがおすすめです。
「自分の運営しているWebサイトがYMYLジャンルに該当するのかわからない」という方は、以下の記事を読んでみてください。YMYLジャンルについて詳しく解説しています。
>関連記事:YMYLとは?該当するジャンル一覧やSEO対策9つのコツを解説
検索ボリュームのみを参考にしてキーワードを選定しない
キーワードを選定する際には検索ボリュームだけでなく「読者はどのような情報を求めているか」「自分の経験や専門性を活かせるか」などを考慮して、総合的に判断しましょう。
さまざまな情報を参考にしてキーワードを選定することで、SEOの勝率も上がっていきます。
具体的なキーワードの選定方法は、以下の記事で確認できます。
「キーワードの選定方法を詳しく知りたい」という方は、読んでみてください。
まとめ:検索ボリュームを調べてSEOに活用しよう
検索ボリュームの調べ方や活用のコツなどを解説しました。
検索ボリュームを無料で調べられるツールは、以下のとおりです。
無料で使えるため、気になる方は試しに利用してみてください。
検索ボリュームを調べてSEOに活用し、検索上位を獲得していきましょう。
SEO対策のやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。