アクセス解析とは
アクセス解析とは、Webサイトに訪問したユーザーのデータを解析することです。
アクセス解析ツールを利用すれば、Webサイトの改善に必要なデータを取得できます。
アクセス解析をする目的
アクセス解析する目的は、サイトの成長を妨げている課題を明確にし、改善することです。
【サイトの課題の例】
- アクセスが伸びない
- コンテンツのクリック率が低い
- 売上につながるボタンがクリックされない
- コンテンツを読んだユーザーがすぐに帰ってしまう など
サイトやコンテンツを改善して上記の課題を解決できると、アクセスや売上が伸びていきます。
サイトを順調に成長させていくためにも、アクセス解析が必要です。
アクセス解析でわかること
アクセス解析でわかることは以下のとおりです。
- Webサイトのページが読まれた回数
- 売上につながる行動
- コンテンツをクリックした回数
- コンテンツが掲載されている順位
- Webページがスクロールされた割合
- 複数のページを読んだ割合
- Webサイトを訪問したユーザーが滞在している時間 など
Webサイトを改善するために必要なデータを取得できます。
関連記事:アクセス解析でどこまでわかる?9つの指標や取得したデータを活用するコツを解説!
アクセス解析をするなら知っておくべき用語
アクセス解析をするなら、以下の用語は知っておくべきです。
用語 | 用語の説明 |
---|---|
PV(ページビュー) | Webサイトのページが何回見られたかを表す指標 |
CV(コンバージョン) | Webサイトで達成したい目標を表した指標 |
CTR(クリック率) | コンテンツをクリックされた割合を表す指標 |
表示回数 | ユーザーの検索結果画面にコンテンツが表示された回数を表す指標 |
平均エンゲージメント時間 | サイトを訪問したユーザーがWebページ内に滞在している時間を表す指標 |
直帰率 | Webページにアクセスしたユーザーが、ほかのページを読まずに離脱した割合を表す指標 |
クエリ | Webページを訪問したユーザーが検索したキーワードを把握できる指標 |
スクロール率 | Webページをスクロールした割合を表す指標 |
平均掲載順位 | Webページの平均掲載順位を表す指標 |
「GA4」や「Googleサーチコンソール」などのツールを利用していると、よく目にする用語です。
用語がわからないと適切な改善施策を実行できないため、用語の意味を押さえておきましょう。
アクセス解析する7つの手順
アクセス解析する手順を解説していきます。
- 達成したいゴールを決める
- ゴールを達成するために解析する指標を決める
- アクセス解析ツールを導入する
- アクセスを解析する
- 分析して改善策を考える
- 改善策を実施する
- 改善策の効果を分析する
アクセス解析のやり方がわからない方は、参考にしてみてください。
手順1:達成したいゴールを決める
最初に、達成したいゴールを決めましょう。
ゴールを設定せずに始めてしまうと、具体的に何を改善すればよいのかわからず、結果としてアクセス解析で失敗する可能性が高くなります。
そのため「何のためにアクセス解析するのか」というゴールを最初に決めておきましょう。
【達成したいゴールの例】
- 自社商品の売上アップ
- リードの獲得
- サイトの認知度向上
- 平均掲載順位の向上
- サイトの利便性の向上 など
手順2:ゴールを達成するために解析する指標を決める
次に、ゴールを達成するために解析する指標を決めます。
解析する主な指標は以下のとおりです。
- PV
- CVR
- CTR
- 直帰率
- 検索順位
- 表示回数
- スクロール率
- 平均エンゲージメント時間 など
指標の数値を改善していくことで、アクセスや収益が伸びます。上記を参考にして、解析する指標を決めましょう。
達成したいゴール | 適した指標 |
---|---|
自社商品の売上アップ | ・PV ・CVR ・CTR ・直帰率 ・検索順位 ・スクロール率 ・平均エンゲージメント時間 |
リードの獲得 | ・PVC ・CVR ・CTR ・検索順位 |
サイトの認知度向上 | ・PVC ・CTR ・直帰率 ・検索順位 ・表示回数 |
平均掲載順位の向上 | ・CTR ・直帰率 ・検索順位 ・スクロール率 ・平均エンゲージメント時間 |
サイトの利便性の向上 | ・CVR ・直帰率 ・スクロール率 ・平均エンゲージメント時間 |
手順3:アクセス解析ツールを導入する
続いて、アクセス解析ツールを導入しましょう。おすすめのアクセス解析ツールは以下のとおりです。
GA4やGoogleサーチコンソールは無料で利用できるため、登録していない方はこの機会に登録することをおすすめします。
手順4:アクセスを解析する
アクセス解析ツールを導入したあと、いよいよアクセスの解析を始めます。先ほど決めた指標をアクセス解析ツールで調べてみてください。
一例として、GA4でPVを調べます。GA4の左メニューから「レポート」をクリックすると、PVを確認できます。
上の画像は当サイトWebゼミのGA4レポート画面です。PVが4,718あるとわかります。
このように、GA4やサーチコンソールなどのツールを利用してアクセス解析を進めます。
手順5:分析して改善策を考える
アクセスを解析したら、取得したデータを分析して改善策を考えます。各データごとの改善策をまとめたので、参考にしてみてください。
取得したデータ | 改善策の例 |
---|---|
PV | ・既存記事をリライトして検索順位を上げる ・SNSと連携して情報を発信する |
CVR | ・CTAボタンを最適化する ・セールス文章を見直す |
CTR | ・タイトルを最適化する ・メタディスクリプションを最適化する |
直帰率 | ・内部リンクを設置する ・クリック率の低い内部リンクを見直す |
検索順位 | ・SEO対策をする ・被リンクの獲得施策をする |
表示回数 | ・新規記事の本数を増やす ・新規記事の本数を増やすためにライターに仕事を外注する |
スクロール率 | ・ユーザーが知りたい情報を幅広くまとめる ・図解や画像などを用いてわかりやすく解説する |
平均エンゲージメント時間 | ・グラフや表を掲載する ・ツールの操作手順などを動画で解説する |
手順6:改善策を実施する
考えた改善策をなるべく早く実施しましょう。アクセス数や検索順位などのデータを早く取得できるからです。
自社サイトを早く成長させるには、スピード感をもって改善を繰り返すことが大切です。
そのため、考えた改善策はなるべく早く実施することをおすすめします。
手順7:改善策の効果を分析する
改善策を実施したあとは、効果を分析しましょう。
具体的には、検索順位やCVRなどの数値が改善できたかを確認します。
数値を改善できた場合は、改善策が成功しています。反対に、数値が改善できていない場合は失敗です。
再び改善策を考え実施しましょう。アクセス解析は、下の画像のようなサイクルを循環させることがポイントです。
アクセス解析5つのコツ
ここでは、アクセス解析のコツを解説します。
- ヒートマップツールでユーザー行動を把握する
- 競合他社の分析もする
- 複数の指標を組み合わせて施策を検討する
- 分析したデータをチームで共有する
- ユーザー視点で改善策を検討する
アクセス解析を成功させたい方は、参考にしてみてください。
1.ヒートマップツールでユーザー行動を把握する
ヒートマップツールでユーザー行動を把握することもアクセス解析において重要です。ヒートマップツールとは、サイトを訪問したユーザーの行動を可視化できるツールを指します。
例えば、Webページのスクロールやボタンのクリックなどが行動にあたります。こうしたサイト内の行動を参考にすることで、以下のようなメリットがあります。
- スクロールやクリックなどの行動を把握できる
- CTAボタンを最適化できる
- 離脱の多いポイントを把握して改善できる
サイトの収益性を向上させたい方は、ヒートマップツールを導入しましょう。
2.競合他社の分析をする
自社サイトだけでなく、競合他社の分析もしましょう。競合他社を参考にすることで、自社サイトを伸ばすポイントや課題などが見つかりやすくなるからです。
競合他社を分析するには「Ubersuggest」や「Similarweb」などのツールを利用します。一例として、アクセスの多い競合他社のキーワードをUbersuggestで調べてみました。
検索ボリューム(月間検索数)やポジション(検索順位)などを参考にして、想定流入数を出してくれます。競合他社のキーワードを分析することで、アクセスやコンバージョンを増やせるキーワードを見つけやすくなります。
ツールで競合他社のアクセス数や流入のあるキーワードなどを調査し、自社サイトの運営に活かしましょう。
3.複数の指標を組み合わせて施策を検討する
1つの指標だけでなく、複数の指標を組み合わせて施策を検討しましょう。例えば、PVとCVRの組み合わせが考えられます。
【PVとCVRの指標を組み合わせた施策の例】
- SEO対策
- 検索ニーズを満たした新規記事の作成
- 既存記事のリライト など
上記の施策が成功すれば、PVとCVRの両方の数値を改善できる可能性が高くなります。
効率よくアクセス解析で成果を出すためにも、複数の指標を組み合わせて施策を検討しましょう。
4.分析したデータをチームで共有する
分析したデータは自分だけが把握しておくのではなく、チームで共有してみてください。改善策をチームで出しやすくなるからです。
チームにはライターやデザイナーなどの各分野のプロがいます。責任者だけで改善策を考えるより、チームで意見を出し合ったほうが建設的な意見も生まれやすいでしょう。
GA4やサーチコンソールなどはデータを可視化してくれるため、共有もしやすいです。
分析したデータをチームで共有し、改善策を考えていきましょう。
5.ユーザー視点で改善策を検討する
ユーザーに満足してもらえるサイトを目指すためにも、ユーザー視点で改善策を検討することが大切です。
具体的には、読み込み速度が遅いページや、情報が見つけにくいなどの問題がないかを確認します。
サイトの利便性がよくないとユーザーはすぐに離脱するため、CVが発生する機会を失ってしまいます。ユーザー視点でサイトの利便性を改善してみてください。
また、実際にサイトを利用しているユーザーにインタビューやアンケートなどを実施する方法もあります。ユーザーからの意見も参考にしつつ、サイトを改善していきましょう。
おすすめのアクセス解析ツール3選【無料】
最後に、おすすめのアクセス解析ツール3選を紹介します。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- サイトリード
1.Googleアナリティクス
1つ目に紹介するアクセス解析ツールは「Googleアナリティクス」です。Googleが提供しているアクセス解析ツールであり、無料で利用できます。
【Googleアナリティクスでわかること】
- PV(ページビュー)
- CV(コンバージョン)
- 直帰率
- 読了率
- ユーザーがWebサイトに滞在している時間 など
PVやCVなど、アクセス解析において把握しておくべき指標を確認できます。Googleアナリティクスはアクセス解析において必須ツールとなるため、今のうちに登録しておくことをおすすめします。
登録方法は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:GA4とは?必要な初期設定や活用事例をわかりやすく解説!
2.Googleサーチコンソール
2つ目に紹介するアクセス解析ツールは「Googleサーチコンソール」です。Googleアナリティクスと同様に無料で利用できます。
【Googleサーチコンソールでわかること】
- CTR(クリック率)
- 表示回数
- 平均掲載順位
- 被リンクの数
- ユーザーが検索したキーワード など
CTRやコンテンツの表示回数など、Webサイトを改善する際に把握しておくべき指標を確認できます。無料で利用できるため、GA4と一緒に登録しておきましょう。
Googleサーチコンソールの登録方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:Googleサーチコンソールの使い方7選をブログ初心者向けに解説!
3.サイトリード
3つ目に紹介するアクセス解析ツールは「サイトリード」です。サイトリードは、3種類のヒートマップと離脱防止ポップアップ機能を搭載しています。
Googleアナリティクスやサーチコンソールだけでアクセス解析をするのは不十分です。熟読率やクリックポイントなどのデータは、ヒートマップツールでないと取得できないからです。
弊社が提供しているサイトリードであれば、ユーザーのサイト内での行動を詳細に分析できます。1,000PV未満の小規模のWebサイトであれば、無料でお試しいただけます。
サイトリードを利用して熟読率やCTAボタンのクリック率などを改善すれば、アクセスや売上が増加するでしょう。
「コスパNo.1のヒートマップツール」とご好評をいただいているサイトリードを、この機会に無料で利用してみてください。
まとめ:アクセス解析をしてWebサイトを改善しよう!
アクセス解析の基礎知識、やり方などを解説しました。アクセス解析することで、サイトの成長を妨げている課題を明確にできます。
課題を解決すれば、アクセスや収益などを伸ばすことが可能です。サイトを順調に成長させていくためにも、定期的にアクセス解析をしましょう。
アクセス解析は主にGA4やサーチコンソール、ヒートマップツールなどを利用して実施します。指標の数値を改善するだけでなく、ユーザー視点で改善策を検討しましょう。
ユーザーに満足してもらえるサイトにすることが収益性の向上につながります。
本記事の内容を参考にして、アクセス解析を始めてみてください。