LINE公式アカウントのメッセージ配信とは?3つの特徴
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、ビジネスの売上向上に役立つコミュニケーション機能です。
ここでは、LINE公式アカウントのメッセージ配信の特徴を解説します。
- 多くの友だちへ一斉に情報を届けられる
- 開封率が高くメッセージが読まれやすい
- 配信対象を絞り込み特定の友だちにメッセージを送れる
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
多くの友だちへ一斉に情報を届けられる
メッセージ配信は友だち追加してくれたユーザー全員に対して、同じ内容のメッセージを一斉送信できます。
個別に対応する手間がかからないため、効率的な情報発信が可能です。
例えば、新商品の案内やセール情報、イベント告知などをタイムリーに配信する際に役立ちます。
開封率が高くメッセージが読まれやすい
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、多くのユーザーが日常的に利用するLINEに直接通知が届くため、開封率が高い傾向にあります。
メルマガの開封率は10~30%程度に対し、LINEメッセージ配信の開封率は平均55%です。
メッセージを読んでもらいやすいので、キャンペーン告知や重要なお知らせなどを伝える際に効果的です。
参考:LINEヤフーマーケティングキャンパス|メッセージ配信
配信対象を絞り込み特定の友だちにメッセージを送れる
LINE公式アカウントには、属性や行動履歴に基づいて配信対象を選定する機能があります。
例えば、以下の条件で指定可能です。
- 友だち期間
- 性別・年齢
- OS(iOS, Android)
- エリア(都道府県)
- 過去の配信メッセージの開封やクリック
ユーザー全員に同じ情報を送るのではなく、関心の高い層に限定して配信すると、反応率の向上やブロック率の低下が期待できます。
絞り込み配信を活用し、ユーザーのニーズに合う情報を的確に届けましょう。
LINE公式アカウントのメッセージ料金プランと通数の仕組み
ここでは、LINE公式アカウントの料金プランとメッセージ通数の仕組みについて解説します。
- 3つの料金プランと無料メッセージ通数
- 無料メッセージ通数を超えた場合の追加料金
- メッセージ通数のカウント対象になるもの
- 1回の配信は3吹き出しまでで1通とカウントする
- 管理画面でのメッセージ配信数の確認方法
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、プランごとに定められた範囲内であれば無料です。
それぞれの料金体系を理解したうえで、自社に合うプランを選びましょう。
3つの料金プランと無料メッセージ通数
LINE公式アカウントには、月額固定費が異なる3つの料金プランがあります。
どのプランでも利用できる機能は同じですが、無料で送信できるメッセージ通数が異なります。
プラン名 | 月額料金(税別) | 無料メッセージ通数 |
|---|---|---|
コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 |
ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 |
スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 |
無料であるコミュニケーションプランの上限は200通です。
まずは無料で試したい方や友だち数が少ない場合は、コミュニケーションプランがおすすめです。
友だち数や配信頻度が増えた際に、上位プランへの変更を検討しましょう。
無料メッセージ通数を超えた場合の追加料金
スタンダードプランのみ無料メッセージ通数(30,000通)を超過した場合でも、追加料金を支払うことでメッセージを配信できます。
追加メッセージの料金は配信数に応じて変動しますが、1通あたり最大3円(税別)です。
「多くの友だちに配信したい」「配信頻度を高めたい」といった場合は、スタンダードプランが適しています。
メッセージ通数のカウント対象になるもの
カウントされるのは、管理画面からのメッセージ配信やAPIを利用したプッシュ通知などです。
一方で、LINEチャットでの送受信や自動応答メッセージは通数にカウントされません。
1回の配信は3吹き出しまでで1通とカウントする
1回のメッセージ配信では、最大3吹き出しまでを1通としてカウントします。
吹き出しとは、トーク画面に表示される1つのメッセージの枠です。
例えば、テキストと画像を組み合わせる場合でも、3吹き出し以内であれば1通の配信として扱われます。
管理画面でのメッセージ配信数の確認方法
月のメッセージ配信数は、LINE公式アカウントの管理画面で確認可能です。
管理画面の左メニューにある「メッセージ配信」→「メッセージリスト」を選択すると、ダッシュボードに配信済みの無料メッセージ数が表示されます。

プラン変更を検討する際や、配信回数を調整する際の目安としてご確認ください。
LINE公式アカウントで配信できるメッセージの種類
LINE公式アカウントは、テキスト以外にも様々な形式のメッセージを配信できます。
- テキスト
- スタンプ
- 画像・動画
- クーポン
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- カードタイプメッセージ
それぞれの特徴を理解したうえで、配信内容や目的にあわせて使い分けるのが効果的です。
LINE公式アカウントのメッセージを有効活用したい方は、参考にしてみてください。
テキスト
基本的なメッセージ形式です。
絵文字や記号も使用できるため、読みやすさを意識した装飾ができます。
新商品のお知らせやイベントの告知など、幅広く活用されています。
スタンプ
感情や反応を視覚的に伝える際に便利です。
また、テキストメッセージにスタンプを添えることで、親しみやすさを出せます。
スタンプのみの配信はメッセージが伝わりにくい場合があるため、テキストと組み合わせて使うのがおすすめです。
画像・動画
画像や動画は、視覚的に情報を伝えられるメッセージ形式です。
テキストだけでは伝わりにくい商品の魅力や、サービスの利用イメージを視覚的にアピールできる点がメリットです。
画像や動画はユーザーの目を引きやすいため、クリック率の向上も期待できます。
キャンペーンのバナー画像や新商品の紹介動画などを送る際に活用しましょう。
クーポン
クーポンは、LINE公式アカウント上で割引や特典を提供できる機能です。
管理画面から簡単に作成でき、メッセージとして配信できます。
クーポンの種類は、以下のとおりです。
- 割引
- 無料
- プレゼント
- キャッシュバック
- その他(抽選機能など)
作成したクーポンは、友だち追加時のあいさつメッセージやリッチメニューにも設定できます。

リッチメッセージ

リッチメッセージとは、画像とテキスト情報を1つの吹き出しにまとめ、リンクを設定できる機能です。
画像を指定のテンプレートに合わせて分割し、領域ごとに異なるリンク先を設定できます。
項目 | 説明 |
|---|---|
特徴 | 1つの画像に複数の情報を集約し、視覚的にアピールできる |
リンク設定 | 画像全体、または分割した領域ごとにWebサイトなどへの誘導リンクを設定可能 |
活用例 | セール告知や新商品一覧、キャンペーンバナー |
テキストのみのメッセージと比較してクリックされやすく、ユーザーを特定のページへスムーズに誘導できます。
リッチビデオメッセージ
リッチビデオメッセージは、受信したトーク画面上で動画が自動再生されるメッセージ形式です。
動画をタップすると、音声付きの全画面再生に切り替わります。
通常の動画配信よりもユーザーから注目されやすい点がメリットです。
動画の最後には、Webサイトや商品購入ページへの誘導ボタンを表示できます。
商品の使用感やブランドの世界観を伝えるのに適しています。
ファクトチェック
カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージは、複数の情報をカード形式で横に並べて表示できるメッセージです。
ユーザーは左右にスワイプすることで、複数のカードを閲覧できます。
カードタイプ | 主な用途 |
|---|---|
プロダクト | 商品の画像や価格、説明文を表示(ECサイト向け) |
ロケーション | 店舗の住所や営業時間、地図を表示(店舗向け) |
パーソン | スタッフの紹介や写真、役職を表示(サロンや不動産向け) |
イメージ | 画像と説明文で複数のトピックを紹介 |
1つの吹き出しで最大9枚のカードを設定でき、それぞれに異なるリンクを設置できます。
複数の商品を紹介する際に便利です。
LINE公式アカウントのメッセージ配信のやり方【簡単3ステップ】
ここでは、LINE公式アカウントのメッセージ配信のやり方を解説します。
- 管理画面からメッセージ作成画面を開く
- 配信先や配信日時を設定する
- メッセージ内容を作成し配信する
メッセージ配信のやり方がわからない方は、参考にしてみてください。
STEP1:管理画面からメッセージ作成画面を開く
まずは、管理画面の左メニューから「メッセージ配信」→「メッセージを作成」をクリックしてください。
すると、メッセージの配信先や配信日時を設定できる画面が表示されます。
STEP2:配信先や配信日時を設定する
メッセージの作成画面から配信先や配信日時などを設定しましょう。
友だちが100人以上いる場合は、配信先を絞り込みできます。
特定のユーザーに向けて情報を届けたい方は、絞り込み配信をご活用ください。
STEP3:メッセージ内容を作成し配信する
最後に、配信するメッセージ内容を作成します。

テキストやスタンプ、リッチメッセージなどを組み合わせ、魅力的なメッセージを作成しましょう。
1回の配信で最大3吹き出しまで設定可能です。
完成したメッセージは、画面下部にある「配信」をクリックすると、設定した日時にメッセージが送信されます。
テスト配信機能を活用して事前に確認しよう
配信ボタンを押す前に「テスト配信機能」の利用をおすすめします。

テスト機能を活用し、作成したメッセージに誤字脱字やリンク先の間違い、画像の表示崩れなどがないかを確認しましょう。
事前の確認をしっかりしておくと、配信ミスを防ぎやすくなります。
LINE公式アカウントのメッセージ配信効果を高める5つのコツ
メッセージ配信は、ただ送るだけでは成果につながりません。
ブロックされずに読んでもらうには、以下のような工夫が求められます。
- 配信のターゲットを明確にする
- 最適な配信頻度と時間帯を見つける
- 最初の1文でユーザーの興味を引く
- 複数の吹き出しを活用する
- 絞り込み配信でユーザーに合う情報を届ける
配信したメッセージをユーザーに届けるためにも、コツを押さえておきましょう。
配信のターゲットを明確にする
ターゲットを明確にすると、自社が情報を届けたいユーザーに向けて的確にアプローチできます。
すべての友だちに同じ情報を送るのではなく、自社の情報を必要としている層に届ける意識が求められます。
例えば「30代女性向けの新商品」の情報を、全ユーザーに送る必要はありません。
ターゲットを明確にし、効果的なメッセージを配信していきましょう。
最適な配信頻度と時間帯を見つける
最適な配信頻度と時間帯を見つけることも、メッセージの配信効果を高めるうえで重要です。
配信頻度が多すぎると「しつこい」と思われ、ブロックされやすくなります。
メッセージを配信する時間帯が悪いと、読まれないままほかの通知に埋もれる可能性が高くなります。
自社のターゲット層に応じて、最適な配信頻度と時間帯を考えてみてください。
ターゲット層(例) | 読まれやすい時間帯(例) |
|---|---|
ビジネスパーソン | ・通勤時間:7:00~8:00 |
主婦・主夫 | ・家事が一段落する時間:10:00~11:00 |
全般(セール告知など) | 退勤・帰宅後のリラックスタイム:19:00~21:00 |
これらはあくまで一例です。
LINE公式アカウントの分析機能で過去の配信をチェックし、反応の良い曜日や時間帯を探しましょう。
最適な頻度とタイミングを見つけることで、開封率の向上が期待できます。
最初の1文でユーザーの興味を引く
メッセージを開封してもらうには、最初の1文でユーザーの興味を引くことが重要です。
興味を引く冒頭文は、例えば以下が考えられます。
- ユーザーへの呼びかけ(例:〇〇様限定)
- メリットの提示(50%OFFクーポン配信中)
- 緊急性や限定性の訴求(本日まで先着100名)
- 簡潔なキーワード(新発売、セール情報)
トーク一覧で表示される文字数は限られています。
伝えたい内容の要点やユーザーが得られるメリットを簡潔にまとめ、メッセージの開封につなげましょう。
複数の吹き出しを活用する
1つの吹き出しに長い文章を詰め込むと文字が画面を埋め尽くし、読みにくくなります。
結果としてユーザーはストレスを感じ、離脱する可能性が高くなります。
ユーザーの離脱を防ぐためにも、文章が長くなる場合は複数の吹き出しを活用しましょう。
例えば、1つ目の吹き出しで「新商品のご案内」とテキストで興味を引き、2つ目で商品の詳細を「リッチメッセージ」で視覚的に見せます。そして、3つ目で「購入ページへのリンク」を貼る、といった使い分けが効果的です。
絞り込み配信でユーザーに合う情報を届ける
友だち全員に同じメッセージを一斉配信すると「自分には関係ない情報」と判断され、ブロック率の悪化につながります。
そのため、以下のような条件で対象を絞り込みましょう。
- 性別や年代(例:20代女性にコスメ情報を配信)
- 居住エリア(〇〇店限定のセール情報を配信)
- 友だち期間(友だち追加から1ヶ月以内のユーザーに限定クーポンを配信)
- 過去の配信での反応(特定のリンクをクリックしたユーザーに関連情報を配信)
ユーザーのニーズに合う情報を個別に届けることで、メッセージの開封率やクリック率の向上が期待できます。
結果としてブロック率が低減し、ユーザーと良好な関係を維持しやすくなります。
LINE公式アカウントのメッセージ配信ができない原因と対処法
メッセージ配信がうまくいかない場合、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、LINE公式アカウントのメッセージ配信ができない場合の対処法を解説します。
- 「配信可能数を超過しました」と表示される場合の対処法
- 友だちからメッセージが届かないと言われる場合の対処法
メッセージ配信ができない方は、ご参考にしてください。
「配信可能数を超過しました」と表示される
「配信可能数を超過しました」と表示されるのは、契約プランの無料メッセージ通数を超えていることが原因です。
コミュニケーションプランは200通、ライトプランは5,000通が上限です。
対処法としては、翌月まで待つか上位プランへの変更が考えられます。
上位プランであるスタンダードプランは、メッセージ通数の上限である30,000通に達しても、課金することでメッセージを送れます。
友だちからメッセージが届かないと言われる
この場合はアカウント側ではなく、ユーザー側の設定に原因があると考えられます。
例えば、ユーザーが自社のLINE公式アカウントをブロックしている場合、メッセージが届くことはありません。
「メッセージが届かない」と友だちから言われる場合は、自社のLINE公式アカウントをブロックしていないかご確認ください。
まとめ
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、多くの友だちへ一斉に情報を届けられる点が便利な機能です。
開封率が高く、絞り込み配信で特定のターゲットに送れる点も魅力です。
テキスト以外にも、リッチメッセージやカードタイプメッセージなどを組み合わせられます。
こうした機能を活用することで、ユーザーの反応率を高められる魅力的なメッセージを配信できます。
本記事を参考に、LINE公式アカウントのメッセージ配信を自社ビジネスにご活用ください。
