共起語とは
共起語(co-occurrence)とは、特定のキーワードが出現する際に、同時に使われることの多い単語の組み合わせを指し、読み方は「きょうきご」です。
例えば「SEO」というキーワードであれば、以下の共起語が考えられます。
- 検索
- サイト
- 対策
- 表示
- 上位
- ページ
- コンテンツ
上記のように、あるワードに対して頻繁に出現する傾向のある単語を、共起語といいます。
共起語はSEOにおいて重要であるといわれていますが、無理に文章や見出しに含めるのはよくありません。
無理に共起語を含めると、不自然な文章になるからです。
ではなぜSEOにおいて共起語が重要と言われているのか見ていきましょう。
SEOにおける共起語の効果
共起語は、SEOにおいて下記の効果があります。
- 読者満足度の向上につながる
- 検索エンジンに情報を伝えられる
共起語を使った文章は、ユーザーが情報をより理解しやすいので、読者満足度の向上につながる可能性があります。
読者満足度が向上すれば、以下のメリットがあります。
・ユーザーが早期離脱しにくくなる
・ページ滞在時間が伸びる
・被リンクの獲得やSNSでのシェアにつながる
ページ滞在時間が伸びたり、被リンクを獲得できたりすれば、SEOにおいても効果的です。
共起語が適切に使われた記事は読者の役に立つ可能性が高いと考えられるので、検索エンジンから高く評価されます。
サジェストワードや関連キーワードとの違い
サジェストキーワードは共起語と混在されやすい言葉です。
こちらではそれぞれの違いについて解説していきます。
共起語とサジェストワードの違い
共起語は、特定のキーワードに関する文章のなかで、頻繁に登場する単語の組み合わせを指します。
一方、サジェストキーワードは特定のキーワードと組み合わせて検索されているキーワードのことです。
以下のように、検索窓にキーワードを打ち込むと表示されます。
まとめると、ページ内に出現する単語の組み合わせが「共起語」。
Googleの検索窓に表示される特定のキーワードを組み合わせたものが「サジェストキーワード」です。
共起語と関連キーワードとの違い
共起語と似たような言葉に「関連キーワード」というものもあります。
関連キーワードとは、ユーザーが検索したクエリに関連するキーワードのことです。
以下は「共起語」と検索して表示された、関連キーワードです。
検索ページの最下部に表示されます。
共起語の調べ方
ここでは共起語の調べ方について解説します。
- 検索上位の記事から調べる
- ツールを使って調べる
ひとつずつ解説していきます。
検索上位の記事から調べる
共起語を調べるには、検索上位の記事から調べる方法があります。
見るポイントとしては「タイトル」「見出し」です。
キーワード「ブログ 始め方」を例にして、説明します。
以下は、検索窓にキーワードを打ち込んで表示された検索ページです。
「初心者」や「失敗」というワードが一緒に使われている傾向があります。
上記のワードは、共起語であるといえそうです。
次に上位記事の見出しを調べたところ、下記のワードが多く見られました。
- 「WordPress」
- 「記事」
- 「収益」
- 「サービス」
- 「メリット」
- 「ジャンル」
- 「設定」
このように、上位記事のタイトルや見出しを見ることで、共起語を調べられます。
しかし、上位記事のタイトルや見出しを調べるのは、手間がかかります。
そこで次で紹介するツールを使って調べる方法がおすすめです。
ツールを使って調べる
共起語を無料で調査できるツールは、下記のとおりです。
- ラッコキーワード
- 共起語検索ツール
- 共起語調査ツール
ひとつずつ紹介していきます。
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、無料で使えるキーワード選定ツールです(一部有料)。
使い方は簡単で、調べたいキーワードを入力し、赤枠で囲った場所をクリックして「共起語」を選択します。
ラッコキーワードは共起語を調べられるだけでなく、サジェストキーワードや上位記事の見出しなども調べられる、汎用性の高いツールです。
共起語検索ツール
「共起語検索ツール」は、シンプルな共起語調査ツールです。
会員登録不要で、キーワードを検索窓に入力すれば、簡単に共起語を調べられます。
共起語調査ツール
「共起語調査ツール」は、サクラサクラボが提供している共起語調査ツールで、一度に複数の共起語を調べられるのが特長です。
会員登録をすれば無料で複数の共起語を調べられます。
共起語を使った記事作成のポイント
ここでは共起語を使った記事作成のポイントを解説します。
- 不自然に共起語を入れない
- 読者の役に立つ記事を目指す
ひとつずつ見ていきましょう。
不自然に共起語を入れない
共起語を過度に入れると、SEOにおいて逆効果です。
検索エンジンから「スパム」と判断され、検索順位が下がるおそれがあります。
ランキングを人為的に操作して Google の検索結果の質を低下させようとすることは、Google のスパムに関するポリシーに違反しており、サイトのランキングに悪影響を及ぼしかねません。
また、共起語が不自然なほど多いと、ユーザーからしても読んでいて違和感を感じます。
違和感を感じれば早期離脱につながるので、サイトの評価は下がっていくでしょう。
そのため、共起語を過度に入れすぎないよう、注意しましょう。
読者の役に立つ記事を目指す
共起語を使用する目的は、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、ユーザーに有益な情報を提供することも含まれます。
そのため、ただ共起語を含めるのではなく、ユーザーのニーズを満たすことを考慮する必要があります。
ユーザーのニーズを満たすために、共起語を含めるというイメージです。
検索エンジンからの評価ばかりを気にするのではなく、あくまでユーザーに有益な情報を届けるために、共起語を活用しましょう。
まとめ:共起語を活用してSEOを成功させよう!
共起語の基礎知識や調べ方について解説しました。
ツールを使えば、無料ですぐに共起語を調査できるので、ぜひ使ってみてください。
共起語は検索エンジンに記事の内容を正しく伝える効果があるものの、検索エンジンのためだけに共起語を使うのは不十分です。
共起語を使うのは、あくまでユーザーに有益な情報を届けるためです。
今回の内容を参考にして、共起語を有効活用してください。