GA4のイベントとは
GA4のイベントとは、Webサイトやアプリにアクセスしたユーザーの行動を指します。
例えば、ページを読まれると「page_view」というイベントがカウントされ、ページが90%までスクロールされると「scroll」がカウントされます。
イベントは、ページ内のユーザーの行動すべてが計測対象です。イベントを活用すれば、さまざまなユーザーの行動を把握できます。
GA4イベントの種類
GA4のイベントは、以下の4種類があります。
- 自動収集イベント
- 拡張計測機能イベント
- 推奨イベント
- カスタムイベント
1つずつ解説していきます。
1.自動収集イベント
自動収集イベントとはその名のとおり、自動的に収集されるイベントです。
例えば、以下は自動収集イベントに該当します。
- 初回訪問(first_visit)
- 訪問回数(session_start)
- クリック数(click)
- 広告のクリック数(ad_click)
- 画面の遷移(screen_view)
自動的に収集されるので、オンオフの切り替えはできません。
2.拡張計測機能イベント
拡張計測イベントとは、自動計測のオンオフの切り替えができるイベントを指します。
各イベントは以下のとおりです。
- ページビュー数(page_view)
- スクロール数(scroll)
- 離脱クリック(click)
- サイト内検索(view_search_results)
- フォームの操作(form_start)
- 動画エンゲージメント(video_start)
- ファイルのダウンロード(file_download)
設定はとても簡単で、1分以内に終わります。
3.推奨イベント
推奨イベントとは、Googleが設定することを推奨しているイベントです。
Webサイトや業種によっては、設定しておくと便利です。
【主な推奨イベント】
- ユーザーのログイン(login)
- 購入完了(purchase)
- 購入手続きの開始(bigin_checkout)
- ユーザーのコンテンツの共有(share)
- お問い合わせフォームの送信(generate_lead)
4.カスタムイベント
カスタムイベントは、自分で自由に設定できるイベントを指します。
GA4やGTM(Googleタグマネージャー)で設定できます。
拡張計測機能イベントや推奨イベントで満足できない方は、設定すると良いでしょう。
GA4拡張計測機能イベントの設定方法
ここでは、拡張計測機能イベントの設定方法を解説します。
まず、GA4左メニューの「管理」をクリックし「データストリーム」を選択してください。
続いて、設定したいデータストリーム名を選択します。
最後に、画面右にある歯車マークをクリックしてください。
これで拡張計測機能イベントのオンオフを設定できます。
GA4推奨イベント・カスタムイベントの設定方法
GA4の推奨イベント・カスタムイベントの設定方法を解説します。
まず「管理」をクリックし「イベント」を選択してください。
次に「イベントを作成」をクリックします。
続いて「作成」をクリックしてください。
すると、以下の画面が表示されます。
- ①:任意のイベント名を設定してください
- ②:イベントを計測する条件を入力します
- ③:チェックを打ったままで問題ありません
一例として、お問い合わせ完了を測定するイベントを設定してみました。
入力が終わったら、右上にある「作成」をクリックしてください。
これでイベントの作成は完了です。
GA4で設定したイベントを確認する3つの方法
ここでは、GA4で設定したイベントを確認する方法を解説します。
- イベントメニューで確認する
- GTMで確認する
- レポートで確認する
設定したイベントの確認方法がわからない方は、参考にしてみてください。
1.イベントメニューで確認する
GA4で設定したイベントは「イベントメニュー」で確認できます。
「管理」→「イベント」を選択してください。これで設定したイベントを確認できます。
2.GTMで確認する
GTMを利用してイベントを設定した場合は、プレビューモードで確認できます。
イベントが正しく動作しているなら「Tags Fired」に表示されます。
3.レポートで確認する
レポートで確認するには「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」を選択してください。
これで設定したイベントを確認できます。
GA4のイベントが表示されない場合の対処法
最後に、GA4のイベントが表示されない場合の対処法を解説します。
- 時間を置いてから確認する
- 計測タグに誤りがないか確認する
- IPアドレスの除外設定をしていないか確認する
設定してもイベントが表示されない方は、参考にしてみてください。
時間を置いてから確認する
設定したイベントがすぐに表示されない場合は、時間を置いてから確認しましょう。
データを処理するのに、24~48時間かかる場合があるからです。
設定方法は正しくても反映されていないだけかもしれないので、時間を置いてから確認してみてください。
参考:アナリティクスヘルプ|[GA4] データの更新頻度
計測タグに誤りがないか確認する
GTMで設定したイベントが表示されない場合、計測タグに誤りがある可能性があります。
先ほど紹介したプレビューモードで確認してみてください。
計測タグに誤りがあると「Tags Not Fired」に表示されます。
IPアドレスの除外設定をしていないか確認する
イベントが反映されない場合、IPアドレスの除外設定をしている可能性があります。
以前にIPアドレスの除外設定をしている方は、IPアドレスの除外設定を解除してみてください。
まとめ:GA4を活用してWebサイトを改善しよう!
GA4でユーザーの行動を詳細に分析するためにも、イベントの設定は欠かせません。
この記事の内容を参考にして、イベントを設定してみてください。
GA4の使い方をより詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。GA4の使い方を、初心者向けにわかりやすく解説しています。