Webサイトで収益が発生する仕組み
Webサイトで収益が発生する基本的な仕組みは、以下のとおりです。
- Webサイトに掲載した広告がクリックされる
- クリックされた広告を経由して商品やサービスが売れる
- 収益が発生する
収益の発生源は、主に企業の広告費です。収益の発生には基本的に商品やサービスの成約が必要ですが、クリックされるだけで報酬が発生する広告もあります。
また、自分で制作した商品やサービスを販売する収益モデルもあります。
次で、Webサイトの収益モデルを見ていきましょう。
Webサイトの収益化に必要なデータを取得できるツール「サイトリード」
サイトリードを詳しく見る
Webサイトの収益モデル
Webサイトの主な収益モデルは、以下のとおりです。
- アフィリエイト
- Googleアドセンス
- 自社商品・サービスの販売
- デジタルコンテンツの販売
- 純広告
- マッチングサービス
- サブスクリプション
- ドロップシッピング
- メディアの売却
それぞれ特徴が異なり、人によって向き不向きがあります。
各収益モデルの特徴を1つずつ解説するので、ご自身に合う収益方法を探してみてください。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、リンクを経由して商品やサービスの購入、資料請求などが発生した際に、ASP(Affiliate Service Provider)を通じて報酬を受け取る仕組みを指します。
ASPとは、Webサイト運営者と広告主を仲介するサービスのことです。
このASPを利用することで、Webサイト運営者はアフィリエイトに参入できます。

成果は1件あたり数千円が相場ですが、なかには数万円の成果報酬が発生するプログラムもあります。
アフィリエイトは代表的な収益モデルであり、多くのWebサイト運営者がアフィリエイトを利用しています。
Googleアドセンス
Googleアドセンスとは、Googleが無料で提供している広告配信サービスです。
Webサイトに広告枠を設置すると、Googleが閲覧者の興味関心に合わせて自動で広告を配信してくれます。商品やサービスの購入が発生しなくても、広告がクリックされるたびに報酬が発生します。
成約を発生させるよりクリックのほうがハードルが低いため、収益化しやすい点がメリットです。
一方で、クリック1件あたりの報酬は数十円であり、アフィリエイトと比べて報酬が低い点がデメリットです。
報酬の低さをカバーするために、PV数(ページの閲覧数)をいかに増やせるかが収益を伸ばすポイントとなります。
自社商品・サービスの販売
自社商品・サービスを販売して収益化する方法もあります。
例えば、ECサイトを構築して物販を展開したり、オンラインでサービスを提供したりする方法が考えられます。
Webサイト上で商品やサービスを販売することで、実店舗がなくても事業を展開できる点がメリットです。
一方で、在庫管理や配送、アフターサービスなどの体制を整えるコストがかかります。
デジタルコンテンツの販売
電子書籍や写真素材などのデジタルコンテンツの販売でも収益化は可能です。
在庫が不要で、配送コストが発生しない点がメリットです。
また、SNSプラットフォームの「note」では、有料コンテンツを制作して販売できます。
価格も100円から設定できるため、気軽にコンテンツを販売できる点が魅力です。
純広告
広告主から直接依頼を受けて広告を掲載する収益モデルが純広告です。
掲載期間中は表示回数やクリック数に関係なく、あらかじめ決められた報酬が支払われます。
Webサイトの規模や訪問者数に応じて料金を設定でき、安定した収入を見込める点がメリットです。
ただし、広告主との交渉や契約が必要になるため、ある程度のメディア規模が求められます。
マッチングサービス
マッチングサービスとは、あるニーズをもつ人と、そのニーズを解決できる人やものをつなぐサービスを指します。
求人や恋愛、スキル売買など様々な分野で活用されており、主な収入源は手数料やサービス利用料などです。
個人の方にはハードルが高く感じるかもしれませんが「ココナラ」「ストアカ」などのマッチングサービスは、気軽にサービスを出品できます。
出品したサービスをWebサイトで宣伝することで、収益化につなげられます。
サブスクリプション
サブスクリプションとは、定額料金で継続的にサービスを提供する収益モデルです。
記事や動画、コミュニティなど様々な形式でサービスが展開されています。
安定した収入が見込める一方で、会員の継続利用を促すためのコンテンツ更新や機能改善が欠かせません。
ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、在庫をもたずに商品を販売する収益モデルです。
注文を受けた商品を仕入先から直接顧客へ発送するため、在庫リスクが低い点がメリットです。
個人でも始めやすい収益モデルですが、需要のある商品の選定や顧客対応などが必要となります。
メディアの売却
成長させたWebメディアを売却して収益を得る方法もあります。
PV数や収益性などの実績に応じてメディアの価値が高まり、高値で売却できる点が魅力です。
ただし、長期的視点でメディアを運営して育てる必要があり、コストがかかる点がデメリットです。
Webサイトを収益化する9つの手順
Webサイトを収益化する手順は、以下のとおりです。
- Webサイトを制作する
- Webサイトのジャンルを決める
- 収益化する方法を決める
- ASPに登録する
- 参加するプログラムを決める
- 記事を作成する
- 作成した記事にアフィリエイトコードを埋め込む
- 完成した記事を公開する
- 公開した記事を定期的に改善する
手順に沿って1つずつ解説します。
手順1:Webサイトを制作する
最初に、Webサイトを制作する必要があります。
「WordPress」というツールを利用すると、プログラミング知識のない方でも10分ほどでWebサイトを制作できます。
また、Webサイトを運営するにはサーバーが必要です。
「エックスサーバー」「コノハウィング」などのレンタルサーバーを契約しましょう。月1,000円ほどでWebサイトを運営できます。
手順2:Webサイトのジャンルを決める
Webサイトを制作したあとは、転職や恋愛、副業などのジャンルを決めます。
得意なジャンル、もしくは経験のあるジャンルを選ぶと、有益な情報を発信しやすくなるためおすすめです。
独自の経験は読者にとっても興味深いですが、検索エンジンも経験を評価対象にしています。
実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
引用:Google検索セントラル|品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
プロレベルの知識でなくてもよく、転職や資格取得の経験、料理やスポーツなどの趣味でも十分です。
書いていくうちに知識も増え、コンテンツの質も上がっていきます。
得意なジャンル、経験のあるジャンルを選び、読者と検索エンジンから評価されるコンテンツを作りましょう。
>関連記事:YMYLとは?該当するジャンル一覧やSEO対策9つのコツを解説
手順3:収益化する方法を決める
ジャンルを決めたあとは、収益化する方法を決めましょう。
一般的な収益化の方法は、アフィリエイトやGoogleアドセンスです。
売りたいものやジャンルが明確な方はアフィリエイト、反対に不明確な方はGoogleアドセンスから始めるのがおすすめです。
また、前述したWebサイトの収益モデルも参考にしてみてください。
今回は、アフィリエイトで収益化する方法を解説していきます。
手順4:ASPに登録する
アフィリエイトで収益化するには、ASPへの登録が必要です。
【代表的なASP】
複数のASPに登録しておくと、商品選択の幅が広がります。
無料で利用できるため、複数登録しておくことをおすすめします。
>関連記事:アフィリエイトマーケティングとは?仕組みや始め方、成功させる5つのコツを解説
手順5:参加するプログラムを決める
ASPに登録したあとは、アフィリエイト報酬を得るために参加するプログラムを決めます。
参加するプログラムを決める際には、先ほど選んだジャンルと関連のあるプログラムを選びましょう。
関連のないプログラムに参加すると、コンバージョン(商品やサービスの成約)の獲得が難しくなるからです。
例えば、FXのジャンルを選んで食材宅配のプログラムに参加するのはNGです。ユーザーが知りたいのはFXの情報であって、食材宅配の情報ではありません。
ユーザーの知りたい情報に関連したプログラムを選ぶことで、Webサイトを収益化しやすくなります。
手順6:記事を作成する
Webサイトを収益化するには、ユーザーの課題や悩みを解決できる良質な記事を作成することが大切です。
良質な記事はユーザーの満足度を高め、信頼の向上につながります。
信頼を得るほど商品やサービスが成約しやすくなり、結果としてWebサイトを収益化できます。
Webサイトを収益化するためにも、ユーザーの課題や悩みを解決できる良質な記事を作成しましょう。
良質な記事を作る方法は、以下の記事で確認できます。
>関連記事:オウンドメディア記事の書き方5つの手順!良質な記事を制作するコツと併せて解説
手順7:作成した記事にアフィリエイトコードを埋め込む
作成した記事にアフィリエイトコードを埋め込まないと、紹介した商品やサービスが成約しても報酬は発生しません。
そのため、作成した記事にアフィリエイトコードを必ず埋め込みましょう。バナーとして埋め込む方法もありますが、ボタンや画像に埋め込む方法が一般的です。
なお、アフィリエイトコードを埋め込む際には「PR」「広告」などの表記を付けましょう。
付け忘れるとステマ規制(ステルスマーケティングを防ぐためのルール)に抵触し、ASPから注意される可能性があります。
そのため、冒頭文に「本記事には広告・PRが含まれています」「当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています」などと記載しましょう。
手順8:完成した記事を公開する
アフィリエイトコードを埋め込んだ記事を公開する前に、誤字脱字や情報の誤りなどがないかを確認します。
確認して問題がなければ公開しましょう。
手順9:公開した記事を定期的に改善する
公開後は「Googleアナリティクス」「Googleサーチコンソール」などのWebツールを利用して、アクセス状況を調べることがWebサイトを収益化するために大切です。
アクセス状況の分析と改善のサイクルを回すことで、PV数やコンバージョンが増えていきます。
アクセス状況を調べる手順は、こちらの記事で確認できます。
>関連記事:アクセス解析する7つの手順や無料のおすすめツールを徹底解説!
Webサイトの収益化に必要なデータを取得できるツール「サイトリード」
サイトリードを詳しく見る
Webサイトを収益化する4つのコツ
最後に、Webサイトを収益化するコツを紹介します。
- 週の投稿数を決める
- Webライティングを勉強する
- SEOを勉強する
- リソースに余裕がある場合はSNSも育てる
Webサイトを収益化したい方は、参考にしてみてください。
週の投稿数を決める
着実にコンテンツを増やしていくためにも、週の投稿数を決めておきましょう。
コンテンツの作成に使える時間を考慮し、無理のない範囲で投稿数を決めることが大切です。
例えば、週に使える時間は10時間、1記事を書くのに5時間かかる場合、週2回の投稿が現実的な目標です。
無理して挫折するのは避けたいので、きつい場合は投稿数を減らしましょう。仮に週1回の投稿でも、コンテンツは確実に増えていきます。
継続できる範囲で週の投稿数を決めましょう。
Webライティングを勉強する
コンテンツの内容は素晴らしくても、文章が読みにくいとすぐに離脱される可能性が高くなります。
読者に情報を届けるために大切なのがWebライティングです。
Webライティングに関する情報は数多くあり、書籍やYouTubeなどで勉強できます。
がんばって書いた文章を読んでもらうためにも、Webライティングの勉強を始めましょう。
SEOを勉強する
SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを活用した集客方法です。
検索結果ページの上部に表示されると目立つため、多くの人にWebサイトを閲覧してもらえます。
多くの人に閲覧されるほどコンバージョンが発生する機会が増えるため、結果として収益化につながります。多くの人にコンテンツを読んでもらうためにも、SEOの勉強をしてみてください。
SEOの勉強方法は、こちらの記事で確認できます。
>関連記事:SEOの勉強方法を解説!おすすめの本やWebサイトも厳選して紹介
リソースに余裕がある場合はSNSも育てる
Webサイトの運営と同時にSNSも育てておくと、コンテンツの拡散によるPV数の増加が期待できます。
PV数が増えるほどコンバージョンが発生する機会も増えるため、結果として収益化につながります。
ただし、無理してWebサイト運営と同時並行する必要はありません。リソースに余裕がある場合は、SNSも育ててみてください。
収益化を達成するためにWebサイトを改善していこう
Webサイトを収益化する方法を解説しました。
お伝えしたように収益モデルは数多くありますが、一般的なのはアフィリエイトとGoogleアドセンスです。
売りたいものやジャンルが明確な方はアフィリエイト、反対に不明確な方はGoogleアドセンスから始めるのがおすすめです。
本記事の内容を参考にして、Webサイトを収益化するための行動を始めましょう。
なお、収益化を達成するには、定期的にWebサイトを改善することも大切です。以下の記事でWebサイトを改善する方法を解説しているので、参考にしてみてください。