GA4のDirect(direct/none)とは
GA4のDirectとは、ユーザーがどこから自サイトに訪問したか特定できない流入を指します。
例えば、以下はDirectに該当します。
- ブックマークからの流入
- 直接URLを入力しての流入
- メールツールからの流入
- アプリからの流入
- WordやPDFからの流入
上記の流入経路をGA4は正確に特定できないため、Directとしてカウントされます。
Directが多すぎるのは問題?
Directの流入は完全に避けられるものではなく、一定の割合で発生します。
多少は仕方ありませんが、多すぎると分析の精度が悪くなるため問題です。
Directが多すぎる場合は、減らすための対策が求められます。減らすための対策はのちほど詳しく解説するので、このまま読み進めてください。
Directの割合の目安
一般的には5~15%程度が目安となりますが、業界やWebサイトの内容などによって割合は変わります。
また、立ち上げたばかりのWebサイトは認知度が低いため、Directの流入は少ない傾向にあります。
反対に長く運営されているWebサイトは、ブックマークからの訪問やURLの直接入力による訪問が増える傾向にあるため、結果としてDirectの割合が高くなりがちです。
ポイントは自サイトの過去データと比較して、急激に増えていないかを確認することです。
定期的に確認することで、計測の異常や流入経路の変化などを早期に発見できます。
次で、GA4でDirectを確認する方法を解説します。
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GA4でDirectを確認する方法
左メニューの「レポート」をクリックし「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択してください。

これでDirectを確認できます。

Directを減らす4つの対策
ここでは、Directを減らす対策を紹介します。
- 自サイトをSSL化する
- IPアドレスを除外設定する
- URLにキャンペーンパラメータを設定する
- リファラースパムを除外設定する
Directを減らして分析の精度を高めたい方は、参考にしてみてください。
自サイトをSSL化する
SSLとは、Webサイトとユーザーの通信を暗号化する通信技術のことです。
SSL化されたWebサイトからSSL未対応のWebサイトに遷移した場合、ユーザーの情報は削除され「direct/none」でカウントされる仕組みになっています。
そのため、自サイトをSSL化することでDirectを減らす効果が期待できます。
また、SSL化はDirectの減少効果だけでなく、暗号化によりセキュリティ効果が高まるため、ユーザーに安心してアクセスしてもらいやすくなる点もメリットです。
SSL化は無料で行えるため、まだ導入できていない方は早めにSSL化することをおすすめします。
IPアドレスを除外設定する
自サイトの関係者や代理店などのアクセスが記録されると、正確なデータを取得しづらくなります。
そのため、IPアドレスを除外設定することをおすすめします。
IPアドレスとは、PCやスマートフォンなどのデバイスに割り振られている番号です。
このIPアドレスを除外設定することで、Directの減少につながります。
IPアドレスを除外する方法は以下の記事で確認できるので、参考にしてみてください。
>関連記事:【簡単5分】GA4でIPアドレスを除外設定する方法をわかりやすく解説
URLにキャンペーンパラメータを設定する
キャンペーンパラメータを設定することで、ユーザーが何を経由して自サイトに訪問したかを確認できます。
設定する際は、以下5種類の情報が必要です。
パラメータの種類 | 概要 |
---|---|
utm_source | 参照元を識別するパラメータ |
utm_medium | 流入元のメディアを識別するパラメータ |
utm_campaign | 詳細に流入元を区別するパラメータ |
utm_term | 広告の流入キーワードを特定するパラメータ |
utm_content | 広告の種類を識別するパラメータ |
パラメータの作成には「Campaign URL Builder」というキャンペーン生成ツールを利用するのがおすすめです。
項目を入力することで、キャンペーンパラメータを作れます。
GA4のDirect以外の流入経路
GA4ではDirect以外にも、以下の流入経路があります。
流入経路 | 概要 |
---|---|
Organic Search(オーガニック検索) | GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入 |
Organic Social(SNS) | InstagramやXなどのSNSからの流入 |
Referral | 外部サイト内にある自サイトのURLリンクからの流入 |
Paid Search | リスティング広告からの流入 |
メール内のURLからの流入 |
流入経路は、どのマーケティング手法を展開すべきかの判断材料として役立ちます。
Directだけでなく、ほかの流入経路も定期的に確認してみてください。
>関連記事:GA4の流入元(参照元)の調べ方を初心者向けにわかりやすく解説
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GA4のDirectについてよくある質問
最後に、GA4のDirectについてよくある質問にお答えします。
Directが急増する原因は?
自サイトの知名度が上がり、ブックマークや直接URLを入力しての流入が増えているのが原因と考えられます。
Directの割合が20%を大きく超えるほど急増した場合は、前述したやり方で対策することをおすすめします。
ReferralとDirectの違いは?
Referral(リファラル)とDirectは、流入元の分類において違いがあります。
Referralとは、外部サイト内にある自サイトのURLリンクからの流入です。
一方のDirectは、ユーザーがどこから自サイトに訪問したか特定できない流入を指します。
Referralは外部サイトからの注目度を測るのに役立つため、Directとともに定期的に確認してみてください。
まとめ:Directを減らして分析の精度を高めよう
GA4のDirectとは、ユーザーがどこから自サイトに訪問したか特定できない流入を指します。
「ブックマークからの流入」「直接URLを入力しての流入」などがDirectに該当し、5~15%程度が目安になります。
多すぎると分析の精度が悪くなるため問題です。
本記事を参考にしてDirectを減らし、分析の精度を高めていきましょう。
GA4の操作に慣れていない方は、以下の記事も読んでみてください。GA4の使い方を初心者向けにわかりやすく解説しています。
>関連記事:GA4の基本的な使い方を初心者向けに徹底解説!